「天保八年 二月二十三日<曇り> 雑司ヶ谷」杉浦日向子
f0035084_1543921.jpg杉浦日向子著
『江戸アルキ帖』
新潮文庫H1 初出『サンデー毎日』S60・7~S63・1
f0035084_16573189.jpg< 鬼子母神の周りは畑また畑。境内は森閑として、バードサンクチュアリのようだ。しばしの森林浴で疲れをいやす。ここの土産品は「芒のミミズク」「麦藁細工の越後獅子」「風車」だ。名産のひとつ「川口屋の飴」を頬ばる。麦芽糖製で柚子の香りがした。>
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# by ouraiza | 2002-01-01 00:09 | メモ/雑司が谷の本 | Comments(0)
「目白台、雑司ヶ谷、池袋」山口瞳
f0035084_11482457.jpg山口瞳著
『新東京百景』
新潮社 単行本S63 文庫H5 内約15P

< 雑司ヶ谷の鬼子母神へ行くことにした。>

<終戦直後、僕は目白台に住んでいた。目白台と言えば聞こえはいいが、椿山荘と田中角栄邸の中間あたり、洋服屋の二階の北側六畳一間を間借りしていた。>

<目白駅附近は、どういうわけか台湾の人が多かった。山手線の線路際にへばりつくようにして屋台店が並び、そこでカストリ焼酎を飲んだ。>

< 鬼子母神境内。僕はここの郷土玩具ススキミミズクが大好きだ。また、ミミズクを売っている九十二歳の安井千代さんも大好きだ。>

<この境内に塵一つ落ちていないのが嬉しい。町内会でもって掃除しているのか、修行中の若い僧が掃くのか知らないが、美しい境内にいると気持がやわらぐ。>

f0035084_11494994.jpg宿にしたホテルメトロポリタンでの情景
翌日スケッチのため再び訪れた鬼子母神境内での情景
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# by ouraiza | 2002-01-01 00:08 | メモ/雑司が谷の本 | Comments(0)
「最後の都電」 「小日向・音羽・雑司ヶ谷」池波正太郎
池波正太郎著
f0035084_11515827.jpg・『東京の情景』内「最後の都電」
朝日新聞社S60 初出『アサヒグラフ』S58・6~12 2P

< 都電は、いま、早稲田から三ノ輪までの〔荒川線〕一つになってしまった。
  東京という都会にとって、都電が消えたことは大きな、深い意味をもっている。>

< いまの東京の、むかしのままの路線に都電が走っていたら、どんなにすばらしい都会になっていたろう。>

f0035084_11524113.jpg< 雑司ケ谷附近を走る都電の路線には、まだビルディングの波が押し寄せて来ない。>


f0035084_11532293.jpg・『江戸切絵図散歩』内「小日向・音羽・雑司ヶ谷」
新潮社 単行本H1とんぼの本 文庫H5

< 切絵図の護国寺の西方に、雑司ヶ谷の鬼子母神が絵になって描かれている。
  鬼子母神は、小説や舞台の背景に何度もつかった。
  江戸府内でありながら、田園の風趣が濃く、さまざまな人々のいとなみがあるからだ。
  〔三河やお長〕という短篇も、その一つだ。>
  (引用あり)
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# by ouraiza | 2002-01-01 00:07 | メモ/雑司が谷の本 | Comments(0)
『神尾一馬の事件簿 入谷・鬼子母神殺人情景』高梨耕一郎
f0035084_11561156.jpg高梨耕一郎
光文社文庫 H17
=目次=
序章・第一章 恐れ入谷の鬼子母神・第二章 朝顔市にて・第三章 すすきみみずく・第四章 浅草、神田界隈・第五章 四万六千日・終章

「第三章・すすきみみずく」より
< 豊島区雑司ヶ谷にある雑居ビルの一室で、大西は首を吊っていたらしい。内藤の死体が浮かんでいた神田川の面影橋とは目と鼻の先だ。>

< 「玄関のドアの前に、こんなものが置いたあったの」
  真奈美が差し出したものを見た勝田は、思わず息を呑んだ。
  一つは、例の二人に奪われた勝田のシステム手帳、そしてもう一つのものは……。
  「なんてこった……」勝田は呟いていた。
  雑司ヶ谷の鬼子母神境内で売られている、すすきで出来た『すすきみみずく』という名物民芸玩具だった。
  野島は、『角がねえ鬼』という言葉を言い残していたが、どちらも鬼子母神に関わっている。
  そして、雑司ヶ谷の鬼子母神は、内藤と大西の死体が発見された場所のすぐ近くだった。>
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# by ouraiza | 2002-01-01 00:06 | メモ/雑司が谷の本 | Comments(0)