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胸の渚    せと
8月17日月曜日。
 午後早めから実家に行き銀行業務。都民銀行がきらぼし銀行と名称変更して以降、どうも馴染めない。病院と銀行は似ている気がする。

 実家の父の簡易仏壇を訪ねて来てくださる方の対応。昔話をお聞きする。父の丹精したカラオケノートをカラオケ仲間に継いでいただく、など。

 夕方、新宿ツタヤにてムトさんがイラストの参考にするDVD探し。新宿ツタヤ、大学生の頃数回利用させていただいたことがあったが、各動画サイトや販売サイトに無い映画がたくさんあり、凄い。熱気に充ちた棚で、閉店してしまったレンタルCDのジャニスさんを思い出す。データではなくモノを活かそうとしている場所の気配から勇気をいただく。
 夜、お借りしたDVDから1953年五所平之助監督「煙突の見える場所」を観る。1926年から1963年、千住にあった「お化け煙突」。旧作邦画には物語を楽しむ面以外に背景に映る歴史を覗く楽しみもあるのだな、と旧作邦画超初心者は思う。戦前に憑かれた男性と戦後に向かう女性、つい数年前の戦中、篤い隣近所、蹴っ飛ばされる犬や猫、夫の靴を磨く妻。

8月18日火曜日。
 休日。
 毎日夕方には汗の塩で波線柄に変貌しているTシャツを洗濯。うまくすればTシャツから塩を収穫できるのではないか。
 YOUTUBEからバーフバリのサントラを流しながら地下を書く。

 夜、散歩途中の雑司ヶ谷霊園にちょっと秋めいた乾いた風が吹いていた。

 レンタルDVDで「ハッシュ!」再観。やはりとても面白い。

8月19日水曜日。
 以前お願いしていた、3軒となりのビル工事現場の壁に貼っていただく看板が設置されたと連絡をいただき確認、現場監督さんにお礼。アピール力は高くないと思われるが、晴天の霹靂の可能性はゼロではない。
 めずらしいことりさんが昨日納品してくださったTシャツを並べる。

 夕方早くから、第1回成増に親しむ会、を友人ポンさんとノムとムトさんと。肉料理ばかりの居酒屋、肉の宝屋さんがとても楽しく美味しかった。「ローストビーフ」の長音「ー」が横になっているように見えて「ローストビラ!」を注文する、など。ポンさんに案内していただき、今はマンションの一角の壁になり地質が露出しているわけではないがとても迫力のある歴史的崖、「成増露頭」を皆で見学、横の階段をのぼり夜景を眺める。板橋凄い。帰路、駅近くの公園の鉄棒でノムと逆上がりに挑戦。二人ともそんなの余裕だと豪語したが一度もできず。https://twitter.com/conomumichi/status/1296305677980205056
 (↓撮影/ノム)
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8月20日木曜日。
 うっすらその気配を感じさせていた秋はリングサイドに引きずり落とされまた猛暑がリング中央で雄叫びをあげる。Tシャツの胸の渚にまた波が打ち寄せる。

 午後から意を決して懸念だった家賃支援給付金の申請手続きを始める。オンライン申請のために事前に準備しておくべし、という書類をスキャンして揃えたが、申請ページが進んでいくと、その書類内の該当箇所に目印を入れておけ、ときた。おうふ。
 夜、帰宅後も申請手続きを続行しようとしたが、パソコンが古くてできなかった。

 レンタルDVDで1951年カーク・ダグラス主演「探偵物語」を観る。進んでいる。

8月21日金曜日。
 午後、やっと家賃支援給付金の申請が終了。他の申請よりも難しく、細部は八百万の神に委ねる。
 
 とある取材。マスクをして息を詰めている時間が長いせいだろうか、喋る機会があると執着してベラベラ喋り、後からとても恥ずかしい。取材が終わってからも途中で飲んだ缶ビールの酔いと申請が終わった解放感も加味されて執着が止まらず居合わせたお客様に営業時間の悩みを相談する、など。「12時開店/21時までの可能性を含んだ20時閉店」が今のところの結論。

 『名画座手帳2021』の小会議。ふと他愛ないアイデアが浮かんだ。

8月22日土曜日。
 急いで、昨日やる予定ですっかり忘れていた市場の準備。100本くらい縛ったつもりだったが28本だった。時間無く大判を店番ノムに担当してもらう。夕方市場へ出品に行くとエレベーターから降りて来たドS書房Aさんと鉢合わせたがまったく相手にしてもらえず。

 夜、レンタルDVDで「横道世之介」を再観。やはりとても面白い。横道世之介は1968年生まれ。軽検索によると書籍では続編も出ていて読みたい。

8月23日日曜日。
 ばたばたと諸事後、雑司が谷の古い歴史的アパートへ出張買い取り。お住まいは近県にあり、仕事に便利な事務所兼別荘として賃貸なさっていた部屋のお引っ越しで、新型ウイルス問題のため御本人不在、不動産屋さん同席という時局を映した新しいタイプのお片付け。あらかじめお住まいへ返送する予定のものをお知らせいただいていて、置いておけば引越し業者さんが運んでくれるのに、ついいつもの出張買い取りの流れでどかどかと店に持ってきてしまった。しかし丁寧に仕分けするにはそのほうがいい。多分御本人不在というのは追い追い必ず些細な齟齬を生むことになるだろう。

 夜、近所の友人牛さんが長野産みょうがを大量にくれたので、みょうが祭りを開催。そのまま味噌かじり、生ハム巻き、肉巻き、みょうがカッペリーニ。カッペリーニは極細のパスタである、と最近やっと憶えた。
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by ouraiza | 2020-08-24 21:01 | Comments(0)
ORZ    せと
 また店前明治通り歩道の植樹帯に花が増えていた。多分マンション上階の方が植えてくださっている。
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8月10日月曜日。
 定休日。ひたすら休み、ブログを書く。テレビでは明徳義塾高校が9回裏2アウトから鳥取城北高校に逆転サヨナラ勝ち。明徳義塾といえば、何度も読み返している古書赤いドリルさんの一昨年のブログ記事、「1955年」

 夕方買い物のついでに東池袋を散歩。現役最古のボクシングジム東京拳闘会、通称東拳ジムを外から眺め、細い路地に響くサンドバック打撃音を聴く、など。

 夜、映画「ファーゴ」を観る。観終わってなんとなく検索してその構造にびっくり。まつわる都市伝説もあるようだ。

8月11日火曜日。
 午後から店の横に車を停めてバックドアを開けたまま外で黒い大山を査定、仕分け。猛烈な暑さによる汗と黒い本から舞うホコリがブレンドされて体中にまとわりつく。夜終えた後もしばらく血が煮えて脳が火照り、猛暑での外作業の危なさを再認識。

 夜、ドカベンを今実写化したらどうしよう問題、岩鬼は長瀬智也さん、殿馬は菅田将暉さん、というところまで決まった。

8月12日水曜日。
 午後、ムトさんのつながりがら、とある雑司が谷の現代史的に貴重な物件を拝見する。今後の使用方法が非常に難しい。

 午後遅くから店にて細かな諸事多数。約束事が小雨のように降ってくる。

 夜、雑司が谷の物件の件にかこつけて以前近所に住んでいて今は仙台にいるボタン王子に電話。久しぶりで嬉しい。秋になったら王子が住んでいたアパートの目の前にできた雑司が谷セントラルパークでビールを飲もう、とぼくははしゃぐが、新型ウイルスの経過次第で、そんな日が来てくれるだろうか。うっかり酒量が増えそうな日々の中、いつもすいすいとアルコールを飲む王子がお勧めしてくれたのは「のんある気分 レモンサワーテイスト」。

 夜、プレステ2の鬼武者2、2周目をクリア。1周目のシナリオ達成率が54%で悔しくて2周目に挑んだが、2周目は58%だった。もう止めよう。

8月13日木曜日。
 昼、ご近所のSさんがツイッターで喜びとともに報告なさっていた、移転再開店なさったとんかつ屋さん、「君に、揚げる。」にてロースとんかつ定食。河合塾のふもと。とても美味しい。近所の食事バラエティーが増えてありがたい。Sさんがランチタイムぎりぎりにいらっしゃって間に合わない場面も目撃できて可笑しい。

 気になる作業を少しずつ。父の逝去後の揺れがやっと落ち着き、少し余裕ができた気がする。

 閉店後、なんとなく喋っているうちにヤキトンみつぼへ。ノムが誕生日だと言う。通称”うちの本社”ダイヤゲート池袋のデッキにあがって遊ぶ。ノムとムトさんが西武線に反射的に手を振る。
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8月14日金曜日。
 どうも帳場周辺がごちゃごちゃ散乱していて落ち着かず、片付ける方向性の作業を少しずつ進める。結果保留物を商品化することになり、ちょっとだけ店に変化球を投入できてよかった。

 夜、めずらしいことりさんが納品に来てくださる。めずらしいことりさんはムトさんの画学生時代の友人で、大手メーカーを退職なさって海外移住する計画が、実行直前に新型ウイルス問題で延期になってしまった、収集物と創造力と時間を持て余し気味なボヘミアン。ふと、そうだ雑貨を往来座で売ろう、という展開。
 納品くださった30点のエコバッグをハンガーラックに吊るす。楽しい。めずらしいことりさんは現在ライザップに挑戦なさっていて、その経過もとても興味深い。「めずらしいことり」を「MZRCI KOTLI」とマーク化するなんて、ととても驚く。往来座もORZがかっこいいじゃないかと思う。

8月15日土曜日。
 暑くてやる気が蒸発する。
 1ヶ月半ぶりに市場に出品へ。白山通りと靖国通りに警察の大きな警備車両がずらっと並び車線がひとつ少なくなり、交差点ではたくさんの警察官がバリケードを閉める準備をしている光景に運転しながら吸い込まれていき、あ、しまった、終戦記念日だ、とハッとすることが例年通りで不思議。どうして毎年決まって8月15日に市場に出品へ行くのか。と思ってブログを確認したが全然毎年のことではなかった。
 古書会館の荷捌き場にN館ラブりんがいらっしゃったので「すごい警備車両ですねー運転し辛いですねー」などとご挨拶すると、「、、、思想が一人歩きしている、、、」と難しくなりそうだったので適当なあいづちで逃げる。など。O館広瀬さんにもご挨拶できてよかった。会館のエレベーターがキンキンに涼しかった。

 夜、めずらしいことりさんが靴を納品してくださる。めずことさんがいつも使っている金色の判子で明日の日付けを出納帳に捺してもらいやる気を出す。
 久しぶりに居酒屋バシトン。「東京で一人暮らし、なんて言うけどニューヨークじゃ無理だ」など。
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8月16日日曜日。
 年々暑さに対して身体が弱くなっている気がしてそれを立ち寄ってくれた朝さんに嘆くと、暑さが年々狂暴になっているせいもありますよ、と慰めてくださった。今年はウイルス対策でドアを開け放っているので店内がクーラーで冷えきらないということもある。

 短期入院なさっていた先生が退院なさり、ご来店くださった。「カーリー・クロス」と「カルメン・カース」を教えていただく。なおも開く先生の引き出し。

 ノムが商品化したものをだらだら配架しながら地下を書く。

 夜、近所にできたばかりのとんかつ屋さん「君に、揚げる。」についてSさんのお話を伺っていたらまた無性に食べたくなるも我慢。早めに帰宅しようと思っていたが結局閉店まで。

by ouraiza | 2020-08-24 16:57 | Comments(0)
ほおずき    せと
「臨時短縮営業時間」が2ヶ月半も続くことになるとは思わなかった。その間数回、あれ、短縮しているのは変なのかな、と思ったことはあったが、新型ウイルスの都内の1日の感染者数が緊急事態宣言と協力金によって休業していた感染拡大第1波の日々よりも増えている現状で、どうも踏み切ることができない。そんなふうに営業しているうちに、今の臨時体制にかなり慣れてしまってきていて、通常運転をする時が来たらどんな営業時間にするか決められないでいる。

8月3日月曜日。
 定休日。久し振りに昼まで眠る。
 岐阜の盟友徒然舎さんが贈ってくれた鮎ラーメンを食べる。非常に美味しい。実物鮎以外にほぐされた鮎の身がスープ内に泳いでいる。ちゃんと鮎。
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 養生のため何もしないよう心がける。
 夕方、少しだけ店で事務。

 夜、友人ポンさんが”人生がバーフバリ以前と以後にはっきり分かれる”と仰っていた「バーフバリ 伝説誕生」と「バーフバリ 王の凱旋」を続けて観る。娯楽のエベレスト。サービスの惜しみ無さ。大パノラマファンタジー。とっても面白かった。ファンタジーを越え、こんなときバーフバリならどうするだろう、という観賞以降の現実的日常生活内での問いかけは必ず個人を救う明るい一助になる可能性が大いにあると思う。親知らずの腫れが引かないぐらいでひいひい言っているのが情けないのでもうその痛みを無視しようと決めた。バーフバリなら患部に手を突っ込んでえぐり取って代わりに戦場に散った腹心の部下の骨を歯茎に埋め込んで快心の笑顔をみせてくれるだろう。

8月4日火曜日。
 昼から「バーフバリ」名シーンをかみしめながら再観。

 午後、実家にて父の簡易仏壇の周囲に飾っていた生花の片付け。

 夜、「バーフバリ」の流れから「少林サッカー」を観る。

8月5日水曜日。
 車のフロント部に開いている穴を車用のパテで修理。乾きが速い。初めての耐水やすり。

 積んでいた市場への出品物を一旦店の機械室にしまう。

 極ご近所様へ台車で出張買い取り。

8月6日木曜日。
 午後、外国の方が入口ドアを開け店内に顔だけ入れて「××××、×××××、リーブロ!」と大声で仰る。怪訝な顔をするともう一度同じ言葉を繰り返し、地面を指差し、颯爽と立ち去った。そうか、スペイン語で「ねえ本屋さん、本が地面に落っこちてるぜ」だ、と咄嗟に思い当たり、外に出るとやはり1冊のリーブロが風に煽られて落ちていた。

 細かな諸事をせねば、と思っていたが、番台上の小山を集めて値段付けをし始めたら面白くなってきてとりあえず値段を付けられるものをすべて終わらす。

8月7日金曜日。
 昨日集中して値段をつけていた山をノムが商品化していたら、「薬師丸ひろ子主演映画パンフレット8冊一括」のうち2冊が原田知世だったようだ。

 ここ最近、家賃補助の申請を早くやらなければと思っているのにその作業に集中できない。

 極ご近所様へ出張買い取り。黒めの歴史、美術書。オリコンとヒモを使わない車の荷台への直積み式を採用してみた。玄関から車までのアプローチが短かければ有効だが、近日中に別の買取りを予定していたらできない。

8月8日土曜日。
 体調改善のために早く寝なければとわかっているのに夜が深まるにつれて頭がスパークしてくるのはなぜなのか。体を動かさなければうずうずしてくるのに似て、なんらかの残滓が騒いでいるのだろう。

 午後、大分県から彫刻家さんが父の簡易仏壇に線香を灯しに来てくださる。大分のほおずき農家さんから買ってきたと仰るほおずきがとても立派で驚く。そういえば何年もほおずきというものを目にしなかった、と思う。
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 夜、Hさんと牛さんと居酒屋升三にて作戦会議。

8月9日日曜日。
 午後早くから実家にて片付け。大量のモノにめまい。集中しなければならないのだがそうもいかず、いつも通り兄とぼくは今する必要の無い話をべらべら喋る。スーパーで寿司を買い皆で食事。結局ほんの僅かだけ片付けが進行し、食べて飲んで喋った。
 
 兄のYOUTUBE。

by ouraiza | 2020-08-18 01:18 | Comments(0)
Bariquand    せと
7月27日月曜日。
 基本的には禁止だが必要なものの受け渡しなど短時間ならエントランスホールでお会いできる、とのことで、短期でご入院中の大学の恩師を御見舞い。
 後、実家で書類を用意し区役所にて父親逝去後の手続き。父親が倒れてすぐから病院のベッドサイドにいて回復していく様子を見ていたら、人というのは「入れて、出して、洗う」生物なのだな、と教えられた。役所には、入れて出して洗う以降がたくさんの窓口に分けられて点在している。

 店前、明治通り対岸の薬局、クスリのシバタさんが少し前からお片付けをなさっていたが、ついに看板も無くなってしまった。しばらく前から「クスリの」が「談笑室」に変更されていた。「笑ってポックリ死ぬためには健康であらねば」、という名作ポスターももう無く、淋しい。ツルハドラッグのベンジンは匂いが強過ぎ、シバタさんのベンジンでなければだめだった。どこで買えばいいのか。約15年前の開店してすぐ、シバタさんに言われた「唇の色が悪い。梅干しをもっと食べなさい」、が忘れられない。

 夜、プレステ2にて鬼武者2をプレイ。

7月28日火曜日。
 休みたいのだが、各種手続きの電話確認や書類作成。夕方から腹と背中をひっくり返して切り替え、ブログをだらだらと書く。

 深夜、プレステ2の鬼武者2をクリア。最後に表示された成績の「シナリオ達成率 54%」というのが悔しくてもう1周違うスタイルでやり直すことにする。

7月29日水曜日。
 親知らずの腫れが引ききらないのでクスリを延長してもらう。

 午後から豊島区役所、板橋区役所、板橋年金事務所を回って書類集めと手続き。これで一旦の公的手続きは完了。だがちょっと先の曲がり角から相続問題がこちらに半身を出して手招きしている。セミが鳴いている。
 G053、E067、H038、C071、A387、504。今日の天から降ってきた受付番号。

7月30日木曜日。
 組合支部の経費精算のため板橋区役所すぐそばの坪井書店さんをお訪ねし高級寿司を奢ってくださいなどの軽口をたたき、坪井さんがにこやかに聞いてくださる。

 父の戸籍を故郷の役場から取り寄せる手続き、など。

 15年以上使っていたフィリップスの電動バリカンがついに壊れ、注文していた新しい電動バリカンが届いた。途中から刃の奥に詰まった細かな毛を掃除するなどの手入れを怠っていたので寿命が縮まったのだと思う。大事にしたい。
 ふと「バリカン」の語源はなにかと軽検索して見つけたwebマガジン「考える人」内、飯間浩明さんのバリカンに関する記事。バリカンはフランス語。
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 夜、『名画座手帳2021』の会議。家のことに意識を使う日々が続いてろくな手伝いもできず忸怩。

7月31日金曜日。
 店内で乾いたセロテープの張替え的諸事にかまける。
 新しいシャッターの合鍵をノムに手配してもらう。
 名画座かんぺ最新号の表紙の下書き。
 父の戸籍謄本取り寄せにかかる定額小為替の額が足らず追加で発送。

 親知らずの腫れがさらに膨らんいるので早めに帰って目をつむる。

8月1日土曜日。
 セロテープの張替え的諸事の続き。
 ノムにガラスを拭いてもらう。
 名画座かんぺ最新号の表紙の版画彫り。

 普段よく行くスーパーマーケットの上階住居のお客様宅へ出張買い取り。いつもの風景に別角度が加わって楽しい。ダンボール4箱。

 店に戻って査定中、ミヤモトくんが立ち寄ってくれて、ぼくにプレゼント、と言ってカバンから出してくれたのは、ゴーヤーマン(少し以前にはまったドラマ「ちゅらさん」内で重要な役割を果たすキャラクター)。感動。実際に貯金箱として使っていたとのこと。

 さらに岐阜の盟友徒然舎さんからクール便が届く。開けてみると、解凍して作れる鮎ラーメンと鮎ぞうすいの素。嬉しい。新型ウイルス問題と個人的問題で忙しなく、今年も岐阜に行って徒然舎ツレっち&タイコーちゃんと鮎フェスティバルをするという夢がかなわない。近い将来、とにかく長良川の「やな(梁)」を経験してみたい。

 小学生のころ、上板橋ネオ書房さんが貸本屋を廃業状態だったので棚に入っていた漫画を安めに売ってくれて、懸命に買い集めて読んで以降、内容をほとんど忘れている『ドカベン』を読み始める。先月、ご常連のTさんから”コロナ見舞い”として全48巻をいただいたのだった。岩鬼が肋骨の骨折をセメダインを飲んで治そうとしている。

8月2日日曜日。
 梅雨明けで快晴。
 「LET'S MASK ON!!」の掲示を作って貼る。

 番台にのっている山とだけ純粋に対峙できる時間が久しぶりで楽しい。
 
 夜、名画座かんぺの表紙版画を刷り、完成。

 親知らずの腫れが引かず、どうも身体のそこかしこに埋まっている災いの種が、あとほんの少し無理をすると暴発する予感がある。
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by ouraiza | 2020-08-16 14:20 | Comments(0)
ボビン    せと
7月20日月曜日。
 父の告別式。ウイルス蔓延防止の流れで都内の親族と数人の友人たちが集う小さな会となる。曹洞宗のお経。うすうすそうなのかな、と感じてはいながら億劫で追求していなかったが、葬儀社さんとの打ち合わせで、父が生家近くのお寺の”檀家”であることがはっきり分かった。世事に長けた叔父になんとなく聞き、お香典文化も檀家制度も、つまりそういうものはそういうものだ、と学ぶ。発病以来仕事の面にほとんど意識を向けず、所属する団体とも没交渉だった父だが、作家仲間が数人来てくださったりして意外だった。
 療養中の父に、もっとリハビリを頑張ればいいのに、と思っていた時期があったし、それも間違いではなかったかもしれない。しかし、70歳で突然半身麻痺、高次脳機能障害になり、復活に向かう意欲が沸くか沸かないか、底知れぬ難題だと思う。本人に尋ねることはできなかった。今後もずっと空に尋ね続けることになるだろう。

 区立の小さな葬儀場から隣の大きな葬儀場へ移動して火葬。
 係員さんが骨をざらざらと混ぜているとき、明らかに人体から出てくるはずのないギアのような物体がころっと転がり出た。あれっと係員さんが確認すると、もう一つが骨にくっついてあった。工作が好きだったからいつか金具を間違って飲み込んだりしたのが残っていたのだろうか、と思ったが、係員さんによると、大きな手術をしたことのある人からこの金具が出てくることがある、とのことで思い当たった。確かに5年半前の1月7日に父は脳出血で手術を受けたのだった。
 となりにいたムトさんが「ボビンみたい」と言った。ギアが2枚中央の筒でつながれたミシンの裁縫用具。まさにそれだと思った。ください、とお願いしてハンカチに包んでポケットにしまった。
 
 今後のことを憂慮して兄が5分ごとに深々とため息をつく。

 式が終わって実家に帰ると葬儀社さんが簡易的な仏壇を設置なさっていて、仏壇になる机の脚の折りたたみシステムが非常に簡素でよくできていて驚く。うまく説明はできない。葬送にまつわる職業のバラエティにずっと驚いている。
 お香典とお香典返し(当然従うべき自然に則った掟、であるのかもしれないが、やはりどうしても微妙に悪習だと思う。「クッキーだ」「3000円のカタログギフトだ」「道場六三郎のみそ汁セットだ」「以前は半額返しが基本でしたが最近は3分の1か4分の1」とか、葬儀社さんが用意した分厚いパンフレットをクタクタな心身で眺める虚しく滑稽な展開にならないためには事前にオリジナル返礼を計画しておくのが良策だと思うが現実では難しいことだろう。)の計算や今後の段取りをして解散。

 夜、雑司ヶ谷に戻る。
 深夜、YOUTUBEにてカジサックとナインティナイン矢部さんの対談を観る。返答の一言目で相手の質問の要点を否定しない、一旦飲み込みながら引き出したり出されたりする双方の会話の巧みさが気持ち良く、とっても面白い。

7月21日火曜日。
 昼から父の銀行関連の諸事。挨拶、計算、振込み。公的機関へのしなければならない手続きリストをひとまず放擲。
 京成線で帰宅する母を日暮里まで車で送る。

 帰宅して買い物へ行く道中の雑司ヶ谷霊園で、スマホのカメラを構えると必ず飛び去ってしまい今まで一度も撮影をさせてくれなかったカラスが、なぜかまったく逃げず、写真を撮らせてくれた。

7月22日水曜日。
 共同通信、信濃毎日新聞さんから訃報の確認など。
 区役所にて印鑑証明をもらう。

 久しぶりに店で番。店前、明治通り歩道に、道の先での工事を案内する看板と誘導員のお兄さんが立っていたのだが、そのお兄さんが俳優の伊藤淳史さんにそっくりで典型的なその役柄のように和やかで優しくて、なんだか可笑しい。

 窓の外側に停泊していたハエを内側からデコピンしたら飛び立った。

 店前のバス停を利用なさっていてほとんどの平日にお見かけしていた、かわいい制服を来た幼稚園のお孫さんとそのお迎えをしていたおじいちゃん。今日はおじいちゃんだけご来店くださった。あれ、とお尋ねすると、お孫さんが無事に私立の小学校の試験に受かり、送迎が必要なくなったとのこと。健康維持にちょうどよかったんだけどね、と。3丁目の模様が一つ変わる。

 茶髪でロングヘアーだったお客様が急にツルツルの丸坊主になっていらっしゃり驚く。

 夜、知人Hさんと升三にて作戦会議。会の深度7.5の辺りでHさんが注文する塩辛orエイヒレが渋美味い。

7月23日木曜日。
 実家に帰ると強い雨が続いていたので雨漏りで玄関がびしょ濡れになっている。あわてて掃除して父の簡易仏壇に線香をあげにきてくださる方の対応2件。お一人は鹿児島から。
 
 経験のある方に、親族が落ち着きを取り戻せるのはいつぐらいでしょうと尋ねると、一周忌が終わるくらいじゃない?とのことだった。

 夜、成瀬巳喜男監督「浮雲」を観る。目白の今で言うフランク・ロイド・ライトの小径(or小路or小道)を、森雅之と高峰秀子が歩いているシーンがありびっくり。1955年の映画。後日ノムから森雅之は有島武郎の長男であると聞きまたびっくり。wiki軽検索によると有島武郎は学習院中等科に通っているがまだ校舎は目白にはない頃。映画自体は熟れすぎたメロンの汁が二の腕に垂れたのを放っておくような悲恋ドラマで苦手ではあった。

 左下の奥歯が痛く、口内炎だと自己診断しビタミンCを多量摂取。

7月24日金曜日。
 午後、ご近所様へ出張買取り。時局を鑑み、長時間の梱包作業は避けるべきと思い、お客様に事前に本をダンボール箱に入れておいてくださるようにお願いしていた。玄関先の廊下にお伺いすると、台車の上にちょうど一個乗るぐらいの巨大サイズの箱に本が詰め込まれていて、一人では持ち上げられなかった。しかしどうしてこうなったのかよく理解できる。とりあえず不要な本をすぐに入れられるように箱の口を開けて置いておく、そこに段々本を入れて行く。いつか満杯になる。満杯になったら1人の人間では移動できない箱に成長している。しかし当然片付けが進行することが大事。さて次の箱を準備する。合理的な流れ。
 お客様に手伝っていただき台車に乗せ、車には一旦半分を外に出してから積み込んだ。

 板橋の郵便局本局にて不在時配達物の受け取り。

 左の奥歯の痛みが増している。

7月25日土曜日。
 奥歯の痛みで目覚め、この痛みは「親知らず」だ、と確信する。初体験だがそうとしか思えない。父親が逝去して約1週間で親知らずを発症するというシナリオが恥ずかしい。

 長期休業からの再開店以降の週末はお持ち込みの買取りが多く、その処置を優先するのでまとまった流れのある戦力であるところの大山の切り崩しには至らない。1番と2番バッターでランナーを進めるがクリーンアップの打順がスルーされまたコツコツとスクイズでなんとか加点を試みる。地味ではあるが基礎を問われる大事な試合。

 夕方から、高校から大学初期にかけての唯一の濃い友人、税理士Yに相続についての相談にのってもらう。1994年のほとんどの深夜、東武練馬の場末のビリヤード場で2人で気怠く缶ビールを飲んでいたのと同じ領域で、公的制度について教えてもらえてとても助かる。ぼくたちが何も知らないことをよく知ってくれているのでとてもラク。普段飲めないはずの兄が田酒という日本酒に何度も手を伸ばし、途中で突っ伏して寝始めた。

7月26日日曜日。
 もう何日連続だろう、雨ガードシフトで開店。歯茎の腫れで上下の歯を合わせられず口を半開きにしたまま、痛みで汗が出て目まい。日曜日に営業している歯科を探して受診。典型的な親知らずだが、抜くのはとても大仕事になってしまう状態なので、化膿止めと痛み止めでなあなあに対処していく戦略をとることになった。奥歯が外に出ようとして動くので痛い、と思っていたのだが、疲れで免疫が落ちたところに菌が入ったことによる腫れ、なのだそうだ。非常に疲れた後に出る症状にひとつレパートリーが増えたのだった。

 深夜、処方されたロキソニンでやっと痛みが和らぎ、恐る恐る腫れ上がった左の奥歯へ舌先を伸ばし、触覚で患部を確認しようとした。ひりひりと痛みが走ったが、奥歯と歯茎の間になにか異物が挟まっているのを舌先が感じた。なんだろう、と幾度か無理に舌をねじ曲げて触ってみた。ギザギザしている円形の小さなもの。これはあの、父の遺骨に混じっていたボビンだ。

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by ouraiza | 2020-08-06 15:27 | Comments(0)