■台所大賞とは古書往来座の前身である古本大學時代から続く古書往来座内のみで制定された伝統の月刊賞。本屋は台所です。買い物袋をぶら下げた奥様が旦那様への不満を胸に沸騰させつつ夕暮れの信号待ちで思いついた生活に根付いたアイデア、発明、かかとの無いスリッパ、亀の子タワシ、パスタつかみ機、のようなものが日夜本屋の中では生まれ死に、歴史を刻んでいるのです。もちろん細かすぎたり意味不明だったりするのでしょう。勘弁してくださ~い■さあ、輝ける今月の台所大賞は!!
せと作 「無料しおり配布における機会均等化を目指すくじ箱」 ![]() しおりってびみょーなのです。「どうぞご自由にお持ち下さい」とアナウンスつきで置いておくと、「あら、すてき、ほんと、いただいてヨロシイのかしら~~」とおっしゃり、無料のしおりだけをあるもの全部、2百枚くらいもってっちゃうお客様がいるのです。全然間違ったことではありません。いっそすっきりして気持ちいいぐらい。この辺、非常に池袋的、と申しましょうか、まったくもって千差万別、計り知れぬお客様の層の広さ。でもでもでも、「自由」とはあるものの、他のお客様に遠慮をし、店員のわれわれにまでもお気を使われ、ま、次回にでも、と身を引いていかれたお客様、声に出さずとも、うむ、ここはひとつ触れずにゆこう、という方たちもいるのです。それは、無理矢理言ってみるのなら、心の置き所の無い自由、が原因しているのではないでしょうか。この問題は、ぼくが常々感じていたことと同様の要点を持っていました。 「座り読み自由」と用意された椅子。「立ち読み自由」という親切な空間。でも、大好きな岡林信康の歌がぼくの胸中のどこかでささやくのです。「それで自由になったのかい?」 さあそこで登場したのがこの「しおりクジ箱」。長い長い研究の末、人が一番手を突っ込んでみたくなる穴の大きさは直径11センチである、ということを発見し、東急ハンズにすっ飛んでいって加工していただきました。丸くくりぬくこと、自分じゃできないのです。設置して約1週間、おおむねご好評を得てはおりますが、ぼくのノミの額よりもケチな心にがっかりなさる方ももちろんおいででしょう。もももも、申し訳ございません。あのーですね、融通はもちろん効き過ぎるほど効くものですので、ちゃんといろいろ選んだりたくさん欲しい場合はいっこうに構わないのです!何卒いつでもお伝え下さい。むしろ、系統だって集めて楽しまれている方、しおりにオツな楽しみを見出している方にたくさん持って行っていただきたいためのグッズです。全然、構わないのです。「自由」のひとつ前に、なんとなく楽しそう!な仕組があるということだけで、もう、いいのです。えへへ。 自由とはほんとに自由なのかお悩みのフォークシンガーの方!お買い物後のお客様とウフフくじびき愉しいわね、不足でお悩みの方!今日の占いで満足いかずなんでもいいから穴に手をいれて占いたい方!是非是非どうぞ。それにしてもこれ、箱が大きすぎますってば…… せと ▲
by ouraiza
| 2006-04-30 19:51
| 台所大賞(休止)
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![]() 今回の谷根千の旅、もちろん古本市も楽しかったのですが、それよりなにより、極上の散策でした。やっぱりあの空気はいいなぁ。雰囲気のある喫茶店はいっぱいあるし。のむみち引っ越しちゃいたいぐらいです。幸せな気分でふらふら歩いて日暮里まで戻る途中。ぅおおおお!出た。「質屋 おぢさん」・・・!ううう、入ってみたい。ブランド品も扱ってるそうですが、やはりおぢさんブランドなのだろうか?気になるよぅ。 のむみち ![]() 大番頭のむみちと営業日真っ盛りに池袋以外の場所にいることが、それだけで特別なようで、夕焼けダンダン上の酒屋さんにてまず発泡酒。雑司ヶ谷目白とは比べものにならない古い町並みの路地を歩き、気持ちが休まりました。 せと ▲
by ouraiza
| 2006-04-29 23:49
| のむのノミムメモ
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![]() ![]() ![]() その後機会あって大学の授業を参観、窓からみえる夕日、モンモンとした学生時代が急激に思い出されまだまだ悶々せねば、と思いました。 日芸古本屋研究会小峯君のペンネーム・俳号問題、「船頭沈(せんどうしずむ)」に代わって「江根留樹立往生(えねるぎーたちおうじょう)」が浮上。「立往生」はまんざらでもないご様子。うんこれにしよう小峯君! ![]() せと ▲
by ouraiza
| 2006-04-29 01:46
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雑司ヶ谷在住紙人形師西澤康臣様、ご好評につき新製造「福郎」!!今回も黄色い本を読んでます!蝶ネクタイは前回無かった新機軸です。前回同様哀愁の後姿!当店ショーウィンドウにて読書中、12000円です。あの、本のページがちゃんと1枚1枚になっているんです。
![]() ![]() ![]() ![]() 「商店街が終わって、しばらく行った所を飛んでいるため、気が付いてもらえないウルトラマンの姿。商店街在住の子が「えっ!?、こんなところに、あったんだ~!」と驚いていました。」 とのこと。そういえば池袋西口の要町通りが「乱歩通り」になったんだそうです。え、こんなところにも乱歩、ってなりますでしょうか。アーさんありがとう!! せと ▲
by ouraiza
| 2006-04-27 23:06
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![]() ![]() 「ウルトラマン前で待ち合わせ…してる人いないです。」 とのこと。んーむ? アーさんありがとう! せと ▲
by ouraiza
| 2006-04-26 22:12
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偶然関連もの入荷ありまして、極々小さなものですが期間限定特集「ちょっと谷根千」作りました。あっ谷根千が谷根チになってる!!ぼかぁばかです。
![]() ・『新編・谷根千路地事典』 上野・谷根千研究会 H7 初 カ 住まいの図書館出版局 1050円 ・「日本地図選集 安政三年根岸谷中繪圖」 人文社 940円 ・『東京遺産 保存から再生・活用へ』 森まゆみ著 H15 初カ帯 岩波新書 380円 ・『昭和ジュークボックス』 森まゆみ著 H15 初カ帯 旬報社 700円 (在庫2冊) ・『明治東京畸人傳』 森まゆみ著 H8 2刷カ帯 新潮社 700円 ・『鷗外の坂』 森まゆみ著 H10 4刷カ帯 新潮社 840円 ・『鷗外の坂』新潮文庫 320円 ・『プライド・オブ・プレイス』 森まゆみ著 H17 初カ帯 みすず書房 1200円 ・『不思議の町 根津 ひっそりした都市空間』 森まゆみ著 H9 初カ帯 ちくま文庫 ヌレヨレあり 300円 ・『江戸東京物語』 全3巻揃 新潮文庫 1150円 ・『東京人』NO133 H10/10 東京の町並み大研究(谷中6頁) 350円 『東京人』NO151 H12/3 写真が語る東京 (谷根千ナシ?) 500円 『東京人』NO159 H12/11 東京23区大事典 350円 ・『散歩の達人』 H9/9 谷中・根津・千駄木 200円 ・『散歩の達人』 H13/5 谷中・根津・千駄木 200円 まったくほんの少しで申し訳ありません。しかし周辺事項を含めるといろいろとんでもないことになりそうな特集です。急場しのぎ!!ひとまずご報告でした~。 せと ▲
by ouraiza
| 2006-04-26 18:13
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前回の発表よりはや3ヶ月弱、その間、せと梅郎氏(2級)よりの3度の投稿全て不認可とす。今後も新展開期待できずここに万感の期待を込め不認可作品を掲載す。と言いますか、そうか、不認可にして載せれば胸のつかえが降りるぞ!というアサハカな思惑でございます。せと梅郎、一見にして心理的窒息如実なり。今後は現段階にて最高段位ホルダーのむみち(1級)に期待!!
■本築とは本の建築のこと。茶道は茶を点て、華道は花を活け、本築道は本を築く。段位は厳密適当なる審査のもと自分で勝手に授与される。眼目は構造の高さ、本の内容に無し、ただ熱意と気分にある■ 0603?? ![]() ![]() 0603?? ![]() ![]() 0604?? ![]() いやはやこの道険しいです。でも、だからこそやりがいがあるのです!!キビチー!! せと ▲
by ouraiza
| 2006-04-25 23:50
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たまーに考えるのですが、谷中・根津・千駄木をギュッと握って「谷根千(やねせん)」なわけですが、その名称の浸透力ってすごいです。そこで、僭越ですがそのヒソミにならい、池袋周辺で考えるとすればどこで何と呼びましょうか。まず目白。んで雑司ヶ谷。さて…早稲田?んー遠いか。あ、大塚、いや要町、んーー大きくククって池袋にしましょう。規模の順に池袋・目白・雑司ヶ谷。「池目雑(いめぞう)」。池を「い」に無理が。「池目ヶ谷(いけめがや)」。順番にこだわらず「雑目袋(ぞめぶくろ)」。やっぱり池袋は繁華すぎますか。じゃあ早稲田、で新宿からの順、早稲田・目白・雑司ヶ谷。「早目雑(わめぞう)」。「わせめがや」。 ま、決めなくてもいいや!何かいいお考えありましたらぜひお教え下さい。そして何かが始まる…わけではまったくありません!
さて目白最大の音楽祭、「目白バ・ロック音楽祭」のお知らせです!幹部の筒井様、斎藤様がチラシを持ってきて下さいました。池袋でパチンコ屋さんのマーチを浴びすぎた方、ブラリ歩いて15分、目白にてクラシックをどうぞ!!(ブログもあります) ![]() おほー、かしら(建さん)に恋の兆し!やっぱりギャっと怒ったとき非常にかっこいいのですが今回はそれほど爆発いたしませんでした。ひそかに世話をする娘(秋吉久美子)の入院グッズを子分に買ってくるよう指示、すねを蹴飛ばしながら低い声、「このこと人にしゃべったらエグるぞこのやろう」。いかす~! せと ▲
by ouraiza
| 2006-04-24 22:07
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![]() せと ▲
by ouraiza
| 2006-04-23 21:39
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![]() ![]() せと ▲
by ouraiza
| 2006-04-22 21:18
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![]() 古書 往来座
171-0022
豊島区南池袋3-8-1-1F 03-5951-3939(FAX同) 12時頃ー22時 (月曜18時まで) 年末年始以外原則無休 (臨時休業あり) ouraiza■kosho.ne.jp (■=@) ⇒古書往来座twitter ⇒店員のむみちtwitter ⇒店員たいくつtwitter ⇒往来座編集室ショップ ⇒迷 い 靴 最新のコメント
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