人気ブログランキング |
カテゴリ:未分類( 2437 )
営業時間のお知らせ/名画座手帳2021
covid-19予防のため、当面営業時間を短縮いたします。
12時台~19時 月曜定休 臨時休業、時間変更あり
なにとぞよろしくお願い申し上げます。


by ouraiza | 2020-10-31 23:59 | Comments(0)
オーバー    せと
 週に5回は利用させていただいている、豊富な鮮魚を扱っていらっしゃるためクーラーがアクセル全開で稼働していて寒い、というか真夏の猛暑日には救命していただける、雑司が谷の台所と言っても過言ではないスーパーマーケットのオークラだが、先週末の夜買い物に行って気がついたのだが、水漏れの水が染み出て、天井が巨大な世界地図のような模様になっていた。各大陸からはポトンポトンと水滴ミサイルが断続的に床に向かって放たれているが、数個のバケツが防衛に成功している。店の水漏れの経験からその大陸地図の広がりを確認すると、雨漏り、もしくは上階の水道管破裂の問題ではない、ように見えた。商品鮮度と、換気によって人を守ろうとして連続稼働している空調機の毛細血管が切れてしまっているのではないかと思った。店員さんが明るく笑っていらっしゃり安心。

10月12日月曜日。
 休み。
 「あまちゃん」の第150回から最終156回辺りをNHKオンデマンドで流しながら地下を書く。

 夕方、イラストレーターのムトさんが夕方から暗くて絵を描けないため照明が欲しいとのことで、ビックカメラやコジマ電気を見て歩き、結局買わずに以前店で買った照明に付属していた、その種を一度も見たことがなかった強烈に明るい中国製のトウモロコシ型LED電球をクリップライトに着けることにする。ルクス、はわからないのだが、200ワットくらいあるんじゃないかろうか。

10月13日火曜日。
 午後から出勤して『名画座手帳2021』の古書往来座販売限定特典「CINE MÁSCARAS 旧作邦画のマスクたち」の表紙を作る。前版のコラージュを更新して進化させたかったのだが、予習イメージがほとんどないままなんとなく進めたので前版とそっくりになり、一旦完成したものを眺めていたらその発展の無さに気持ちが悪くなった。このままではまずい、という苦みを抱えてこの日の作業は終了。「ミル・マスカラス」は軽検索結果をまとめると、スペイン語で「千の仮面の表情」、「シネ・マスカラス」はつまり「映画の仮面の表情」。

 夜、店番TTが最新版を買ったので必要がなくなり寄付してくれたお下がりのプロジェクターを使って「CINE MÁSCARAS」についての最終会議。店の中空に吊るしたスクリーンにパソコンの画面を映せるなんてとても楽しい。

 深夜、「CINE MÁSCARAS」の表紙について、やっと少し発展できるかもしれないイメージが浮かんだ。

10月14日水曜日。
 1日中小雨が降り続く。
 午後から「CINE MÁSCARAS」の表紙に昨晩思いついた「構えているキャッチャーのシルエット」を追加して完成させ、内容を作り始める。

 旧作邦画の中から役者がマスクを着けているシーンを集めるのだが、旧作邦画に親しんでいるわけではないぼくには、集められた制作年や監督名データがどの画像に合致するのかわからず難しい。ファイル名は大事。

 やきとんみつぼにて軽会議。「ペンネの日記」。
オーバー    せと_f0035084_18001144.jpg
10月15日木曜日。
 昨日に続きしのしのと小雨。
 『名画座手帳2021』の店販売特典「CINE MÁSCARAS 旧作邦画のマスクたち」を仕上げる。

 午後、店員ノムが通勤駅近くから買ってきてくれたおすすめのテイクアウトカレーを食べる。とても美味しい。いつも通り香辛料で汗が噴き出て首より上がビシャビシャに。健康に良いのか悪いのかわからない。

 夕方、製本所より『名画座手帳2021』1000部が届いた。さっそく店員ノムと編集部朝さんが箱を開いて確認。1ヶ所、変更しようとしていた点がまったく変更されておらず驚愕。しかしその変更は、明確な目標を持って効果を予想した部分ではなく、基本的にはどちらでもいいのだがやってみよう、という気紛れ要素の高い変更動機だったので、気持ちは重くない。必ずこういうことが起こってしまうのは、どうせぼくが悪いんだ、と思う。去年と同じく、商品にならないような瑕疵がとても少ない、素敵にピシッとした出来映え。

 夜、店の奥を封鎖してノムが商品化作業を開始。初期段階だけ終わらせてラーメン福やさんにて軽会議。

10月16日金曜日。
 久しぶりの晴れ。
 新型ウイルス休業の影響もあるのだろうか、老化現象もあるだろう、身体の動きが遅くなり、特典ペーパー作りに例年よりも時間を割けず、かつその他の営業活動も重なっているのでどうしても出来上がりに性急なやっつけ感が出てしまっている気がして辛い。しかしとても楽しいものになった。これだけを単体で取り上げられても耐えられる面白さがある。モノズキがあげつらうだけ、にはどうしてもしたくないのだが、じっくり想を練るにはある程度の時間が必要。今後の課題にしたい。

 午後、店裏のラーメン浮浪雲さんにて昼食。

 新聞配達の嵐くすぐる先生(『名画座かんぺ』のダジャレコーナー「おあしす」執筆)に、過去に発行された新聞を入手できるものか尋ねると、販売所には約1ヶ月分の過去の新聞がストックしてある、とのことで、12月5日の毎日新聞夕刊をいただく。上板橋の居酒屋「花門(かもん)」のご店主、コルドバッチェ・マンスールさんが父のことを話してくださっている(途中から有料記事です)。

 1日中、ノムがコピーをした特典を折り、書影を作って各サイトに載せる、など、もろもろをもろもろする。封鎖された店奥ではノムを中心に手帳の商品化作業。

10月17日土曜日。
 1日中雨。『名画座手帳2021』販売準備の最終日でずっとその作業。
 手帳ではない通販発注の処理。手帳用の納品書と請求書のエクセルファイルを更新。オンラインストアの手帳へいただいた発注を梱包、発送。直筆帯文を額装。店内と店外に貼る手帳の告知ポスターを作る。店外にぶらさげるのぼりを準備。売り場になる棚を片付け、額を飾り、封鎖された店奥で商品化作業が終わった手帳を並べる。最後に掃除。

10月18日日曜日。
 すっきり涼しい秋晴れ。

 開店準備をして『名画座手帳2021』を販売開始。店内外のガラス窓を拭く。開店と同時に毎年複数冊お買い上げくださるSさんが来てくださった。

 午後、新文芸坐さんへ自転車で納品へ行く。納品後、手帳販売準備が終わった解放感からか、以前からぼんやりやってみたいな、と焦がれていた「独りで回転寿司店に入り食べる」という大アドベンチャーへ旅立つ。新文芸坐さん近くの回転寿司の大江戸へ。未経験の風俗店に入るかのようにドキドキしている自分がばかばかしく楽しい。いい気分転換になった。
 後、編集部朝さんに同乗していただいて車で郵便局本局へ行き、各販売店様へ手帳を発送。ポストに入らないサイズのレターパックを渡すだけなら受付番号を引いて待たなくてもいい、と再確認。

 本来なら鬼子母神堂とその周辺が人で溢れかえる年に1度の大トランスフェスティバル御会式の最終日だったはずだが今年は新型ウイルス蔓延により中止(後日、地域の大先輩から「御会式が中止なのではなく、行事の一つである”万燈練り供養”が中止なのだ」とお聞きした)。夕方、ふと鬼子母神に立ち寄ってみる。ちらほら参拝者が来ているが、当然とても静かな鬼子母神。5年前の2015年、万燈行列が通行する道沿いの火事のため途中で中止されたことがあった。その時、こんなことは史上初だ、と近所の方からお聞きした。全体が中止というのは過去、戦時中や他の自粛期間中などにあったのだろうか。

 夜、テレビで「警察24時」を観ていると、警官がウーバーイーツの配達をしている外国人の方を路上で取り調べているシーンで、警官が「ああ、あなたビザ切れてるね。オーバーステイ?オーバー、、、?」と訊くと外国の方は「ノーノー!ウーバー!」と仰っていて可笑しい。

 「傷だらけの天使」、ついに最終回を観る。時代の要請に応えるためであろうノリの要素が強く、ドラマとして決して連続的に面白いわけではない。ただ、弱きを助け強きをくじけない、ヒーローにならない男たちのくんずほぐれつがトゲのように胸に刺さり眩しくて目が離せない。毛色が大幅に違う最終回は省いて、第5回「殺人者に怒りの雷光を」(市川森一脚本・工藤栄一監督・ゲスト加藤嘉、他)、第24回「渡辺綱に小指の思い出を」市川森一脚本・児玉進監督・ゲスト坂口良子、前田吟、他)がとっても面白かった。「男たちの旅路」(1976年)の陽平、さらに「傷だらけの天使」(1975)の亮(あきら)、どちらもby水谷豊、忘れられない。

 2020年10月18日日曜日に静かな鬼子母神。
オーバー    せと_f0035084_22451574.jpeg
 


by ouraiza | 2020-10-14 18:00 | Comments(0)
tease    せと
10月5日月曜日。
 徹底休み。地下を書く。作業用BGMにいつも悩むのだが、今日は中島みゆきにしよう、と曲順ランダム設定で流し続けていると、「お前の家」の次に「背広の下のロックンロール」がかかった。昭和53年の「お前の家」と平成19年の「背広の下の——」。歌詞内の2つの革靴に気付く。くたびれてお先にと休んでいる革靴と、さすらいをつなぎとめている(つもりの)革靴。その間の約30年。

「お前の家」1978年
部屋の隅には黒い革靴がひとつ くたびれてお先にと休んでる お湯のやかんがわめきたてるのをああ、と気がついて おまえは笑ったような顔になる なにげなく簞笥にたてかけたギターを あたしはふと見つめて 思わず思わず目をそむける あの頃のおまえのギターはいつでも こんなに磨いてはなかったよね

「背広の下のロックンロール」2007年
うまく化けてるね見分けがつかないほどに 静かな人に見えるよどこから見ても たぎる怒りたぎる願い抱え込んでたくし込んで ネクタイで首をしめて荒くれをつなぎとめても 革靴に足を詰めてさすらいをつなぎとめても 背広の下のロックンロール

 夜、買い物に出て、漫画を探しているムトさんとサンシャイン2階のくまざわ書店へ立ち寄る。各ジャンルがコンパクトにまとまっていて、確かに在庫の品数は少ないのかもしれないが、少ない故に目に捉えやすい。やはり品種を多く、という情勢ではない。目で何かを捉え、選ぶ筋力が落ちているのだから。自分も含めて、総じて、「凝らさない」。なんとなく文庫の棚を見ているうちに、いつの間にか新刊が出ても追うのを止めてしまった、町田康『人間小唄』、宮本輝『三十光年の星たち』を買う。ああ、『流転の海』が完結しているのにどこまで読んだのか忘れてしまって絞まらない。

10月6日火曜日。
 午後出勤。光熱水費の、期限指定日を過ぎその後のあいまいな猶予期限も切れそうなものから処理。店と事務所兼自宅の、何月分の何が済みで何が未なのか、混乱。開店以来16年間、手動振込みをしていたが、やはり自動引き落としにしたほうがいいのか、と悩む。しかし手動振込みには大きな利点がある。月末のやりくりがギリギリのとき、ひとまず無視したり別途都合をつけたり、調整が効くということ。自動は冷たい。

 夜まで『名画座手帳2021』のホームページとオンラインストアを作る。どうも散漫で不注意が多い。

10月7日水曜日。
 名画座手帳のホームページとオンラインストア作成の続き。一部未発表部分を残して完成。未発表部分を白文字にして発表後にカラーにすれば更新が楽じゃないか、と思い付き一旦それでアップ。確認時に、隠しているつもりの白文字部分にカーソルを当てて指定したら全て文字が表示された。焦って直す。など。

 小雨が降っていて肌寒く、いつものローソンでいつものアイスのつもりのカフェラテを買ったが、店員マチャドさんが作ってくださったのはホットだった。いただいて温まる。

 夜、傷だらけの天使。あるシーンに電柱が映り、住所表示があったので拡大して解読。「代沢一丁目29」。綾部社長と辰巳さんがいるはずの綾部探偵事務所。

 「ティーザー」という言葉を店員ノムから教わる。ティーザー広告。大事な部分を焦らして発表していく宣伝方法。ハッとした。エロ動画研究をしていたころ、海外サイトにおける英語での検索に有用な単語は何かを探していて、その中に「tease」があった。そのティーズが、ついにティーザーなのだ。非常に腑に落ちた。

10月8日木曜日。
 『名画座手帳2021』をアマゾンに登録。『名画座手帳』にバーコード、ISBNがついているのは、手帳計画の初期段階に基本的にアマゾンや大手新刊書店で販売していただくことが念頭にあったからで、今となっては販売手数料の高いアマゾンでの販売にやや躊躇があり、新刊書店さんでの扱いも多くないので、バーコードの存在自体が今後の課題になるだろう。

 お持ち込み買取り常連のHさんが3、4冊の文庫を持ってきて、「景気どう?」と尋ねるので、なんだかめんどうで(慣れた関係性なので)「えー?景気?ショートケーキチーズケーキシフォンケーキ、、、」とグダグダ返すと、「そうだ!今は栗の季節だからマロンケーキだ!モンブラン!」と勢いよく戻って来たのでびっくりした。

 『名画座手帳2021』のことばかりで店のことができず辛く、少しでも、と保留物に値段付け。

 夜、店員ノムが少しずつ『名画座手帳2021』の情報を出して行くのはつまりティーザー広告であって、今はまあシュミーズぐらいまでか、という話の流れで、編集部朝さんが、「シュミーズの次郎長、、、」、と言うのでまた缶チューハイをおかわり。手帳のネット掲載が一段落ついた解放感もあってまた飲み過ぎる。今日は「シュミーズの次郎長」記念日。

 『名画座手帳2021』の古書往来座限定特典のタイトルについて小会議。ふとミル・マスカラスを思い出して「シネ・マスカラス」に決定。表記も倣って「CINE MÁSCARAS」。

10月9日金曜日。
 台風が迫りつつあり雨。
 店の経理上での経費の扱いについて腐臭濃厚な脳を搾る。

 L字型の特殊なダボがどうしても1つ見つからず、ネットで探すと20個セットしか売っていない。しかし必要なのは1つだけ。硬い針金を折り曲げて代用することにする。うまくできた。

 古書会館に、以前出品したが入札を1枚もされなかった雑誌『私の部屋』6本口を引き取りに行かねばならないのだが、非常に悩む。今日なら事務所が開いていて、備品として必要な通販用封筒を買うことが出来る。しかしついでに、と計画している次の市場への出品には準備する時間が足りない。明日だと事務所が土曜なので閉まっていて封筒を買えないが、市場への出品はできる、が、台風が酷ければ道中が厳しい。結果、市場出品の準備をするのがめんどくさい、ということで、今日行くことにした。会館にて『私の部屋』を積む。さて終わった、と帰路につく。東京ドームの横辺りで気付く。封筒を買っていない。戻る。

 少しずつ読み進めている尾崎一雄『あの日この日』。ついに尾崎一雄が早稲田から雑司が谷の下宿に転居。「雑司ヶ谷の鬼子母神に近い素人下宿に移つたのは、大正十三年秋か冬だつたらう。(略)当時の呼称では、東京市外高田町雑司ヶ谷四八一といふ所で、直ぐ近くに小学校(高田第一と言つたか)があつた。三人の子供を抱へた河野といふ未亡人の家で、そこのニ階の二畳と六畳とを借りた。」
 尾崎一雄展の図録に、尾崎一雄の転居地図があったと思い、どこかにあるはずのその図録を探したのだがひとまず見つからない。昭和初年頃の雑司が谷について、いつか年譜を作ってみたい。中野重治がいて木山捷平がいて芥川や荷風が墓参に来て文藝春秋社があり。

10月10日土曜日。
 思い立ってとても久しぶりに「メモ/雑司が谷の本」を2件更新。「いだてん」にも登場した山本忠興の電気の家。句。

 なぜか最近、とてつもない早さで時間が過ぎる。

 夜、店の出入り口の横に置いてある紙袋の忘れ物に気付く。紙袋の中に見るともなく見えてしまう鬼子母神の安産祈願のお札。どうしてもお返ししたい(後に無事成功)。

10月11日日曜日。
 開店してバタバタと慌てて諸事。
 今日もまた、まぶたを降ろして開くと、14時だった時計が17時を示している。
 一旦家に帰り散髪して落ち着く。

 夜、とある企画の会議兼飲み回を椎名町いもやさんにて。
 いもやさんは15日に閉業してしまうと聞いていた。
 1995年から、大学生だった一時期の約5年間、椎名町に下宿していたので、24時間営業(だったと記憶しているが違うかもしれない)の定食もある居酒屋、いもやさんによくお世話になった。深夜2時3時、もう飲めないのにレモンサワーを注文してうつろに座っていたいもやさんのテーブル席からの視界が残像庫にくっきりとある。
 先々週電話で予約をさせていただいたとき、なにか暗い雰囲気だ、と勝手に思った。先週、その予約を確認しにいもやさんに直接出向くと、18時ちょっと前だったが店前は暗く暖簾もでておらず、辛うじて店内で準備中だったのか人の気配があったのでノックをし、閉じたままの入口のドア越しに予約の詳細を書いたメモを掲げてうなずき合うことで確認をすることができた。新型ウイルス禍中という時勢もあり、世の盛衰の衰の側に沿った、淋しいご判断とお気持ちを勝手に想像していた。そして今日、予約時間より少し早い18時過ぎに店前に立つと、やはり暖簾は出ておらず店頭の照明も灯っていないので、準備中なのだろうと判断。だんだん集ってくる今日の参加者と、まだみたい、と外で待っていた。すると酒の配達にカクヤスのお兄さんがやってきて、やはりぼくらと同様にまだ準備中かもしれない気配を察知して、ゆっくりといもやさんのドアを開けた。そのドアの隙間からちらっと店内を見た参加者の一人が、あれ、と言いながら店内に入って行くのにぼくも続いた。店内は、密にならないように配慮されつつ、多分ご常連だと思われるお客様たちで賑わい、とても暖かかった。店員さんたちが足早に注文を聞いてまわり、店内には営業中の熱が漂っている。
 一見した暗さを、消極的な方向に解釈したことがとても恥ずかしい。自分の杜撰な神経が恥ずかしい。お店ってすごいな、と思う。表面の暗さはあえて作られたものであり、内実の暖かさのためにあった。それを了解しているお客様が静かにドアを開ける。そういうお店だった。
 白いマジックで書かれたご常連さんたちからの惜別の言葉でいっぱいの壁に囲まれた会議では楽しすぎてまたはしゃぎ過ぎまた反省。転生したい。

学校誌
・東京都豊島区立雑司谷小学校『つくしんぼ』(1968年 NO.14 B5判98p)
・豊島区立雑司谷中学校『いちょう』(1983年 29号 A5判40p)
2冊一括
tease    せと_f0035084_17280682.jpeg
tease    せと_f0035084_17282778.jpeg

by ouraiza | 2020-10-07 19:31 | Comments(0)
仁の玉    せと
 雑司ヶ谷霊園沿い南側の御嶽坂の壁沿いが、誰が手入れなさっているのか分からない、いつもその季節の花が美しく観賞できる花壇になっている。霊園の管理所の管轄なのか、隣接する清立院というお寺の管轄なのか不明だが、そこを通勤路としているので、その手入れの行き届き方がいつも神聖に感じられている。今週は、赤くない、ベージュのような白のような彼岸花が、ほとんど等間隔に距離をとって10数本並んでいた。
 木曜日、名画座手帳の事務や大型買い取りの風力が弱まり始め少し余裕を持った午後、なんとなくパソコン内のフォルダーの整理をしていると、10年前に作った「シャドーさん」の小作文データと画像データを見つけた。「あ、これは、あのときブログのネタにしよう、と計画したやつだ。後に古書月報で頼まれてネタが無かったので提出して載りはしたけど」と思った。そしてなぜか「まだ往来座のブログやツイッターには出していないぞ」と確信した。日頃つまらない日記ばかりの地下にばかばかしくはあるが僅かなアクセントが加わるじゃないか、とワードをコピペ、少しだけ細部を直し、画像を色調補正して投稿。
 翌日金曜日の夜、あれ、と急に胸に引っかかりが降りてきてツイッターで発言検索をしてみたら、10年前、2010年5月8日にすでにアップしていたことがわかった。なので極微小に文章の細部が違うだけのシャドーさんの記事がふたつ、あることになった。ほんとにどうでもいいことだが、この10年というのがなんだか不思議。シャドーさんに対する見解にまったく変化がない。そうか、シャドーさんは移動、転勤、出向、引っ越しはしないものなのか。いやまさか、新人シャドーさんから肩を叩かれたのか。

9月28日月曜日。
 徹底休み。なんとなくYOUTUBEで広沢虎造を流しながら地下を書く。

 夕方、涼しくなって猫たち3匹が毎晩布団に集合して狭苦しくて眠れないので、コタツとホットカーペットを設置してそのコタツ国ユートピアへ猫たちを追いやる作戦のため、敷布やコタツ布団を買いに出る。初めて西武デパート、サンシャインの駐車場を使う。こんなラビリンスがあったのか、となかなか出口が見つからずさまよいながら驚く。

 夜、Paraviにて半沢直樹の前シリーズを観始める。前シリーズを放送当時になんとなく観ていたが、それが2013年7月〜9月のことだとわかった。なんとその年、NHKでは「あまちゃん」が放送されていて9月29日に最終回を迎えているということは、半沢直樹前シリーズの放送と、あまちゃん後半の東京編が重なっていたのだ。半沢直樹前シリーズ最終回(あの土下座回)が2013年9月22日日曜日。翌23日月曜日のあまちゃんでは、最終週第151話、太巻さんがユイちゃんに「やっと会えたね」、そして鈴鹿ひろ美チャリティーリサイタルの舞台となる海女カフェのステージ設営が進んでいる。

9月29日火曜日。
 「2週間前にお預けして買い取っていただいた段ボール箱の中身がうっかり間違っていたかもしれない」お客様の対応。具体的な書名をお聞きすると、さらなるうっかりが重なっているという印象。

 『名画座手帳2021』の帯についてかんがえ案のデータ作成。

 やはり店員ノムの英語力がすごいと思う。今日習ったこと。ジェネラル=一般的、グローバル=世界的、ユニバーサル=普遍的。名画座手帳はユニバーサルでいこう、と決まった。

9月30日水曜日。
 名画座手帳2021の帯の案に指摘をいただいてそれらを反映。

 午後、実家にて父親の彫刻作品搬出、簡易仏壇に線香をあげてくださる方の対応。

 夜、「名画座かんペ」最新号の表紙を作る。手帳の宣伝を表紙に入れるので案配が難しい。

10月1日木曜日。
 開店して諸事。
 できたばかりの「名画座かんペ」最新号を折るのを手伝う、など。

 午後、ご近所のお客様に段ボール費1箱分の個人情報入り本の返却と買取り金のお支払いへ。新しく使い始めている自転車ゴキブリ号の大きなカゴにまるでそれに合わせて作られたかのように段ボール箱がぴったり納まったので気持ちがいい。

 名画座手帳2021の前年版からの変更点の最終会議。ドラマ「マイボス・マイヒーロー」が宮藤官九郎脚本である、と強烈に思い込んでいたが、違うと教えていただく。
 「『里見八犬伝』の全編約2時間のうち、真田広之と薬師丸ひろ子の濡れ場が約3分。少年のころ自分の部屋で観ていて、なぜかその3分の間に母親が部屋に入ってきて洗濯物を取り込む作業をしたんです。母親が現われてから去るまでの3分がずっと濡れ場。その濡れ場の後、掌に<仁>の玉が乗っている大事なシーンなのに、その時にはもう母親は部屋から出て行っている、、、、」
 という編集部Iさんのお話しに、まさに機の妙、神の悪戯を表している、と感動する。

10月2日金曜日。
 開店して諸事。帯の最終的なデータ作り。

 隣町のある居酒屋さんを予約していたのだが、予約時に少し心配なことがあったので、自転車でお店に行って直接確認する。

 1年で2、3日しか無いであろう秋のさわやかな空気が漂う日で、ボーッとしてまとまったことをなにもせず。

 夜、コンビニでタバコを買い、540円、に衝撃を受ける。490円から50円も。

 爆笑問題太田光さんが法廷でボケた、というニュースがなんだか可笑しくてたまらず1日中思い出しては笑う。

10月3日土曜日。
 開店してメール連絡など諸事。

 古書会館へ、前回の市場で入札を1個もされなかった残置出品物を引き上げようと車で向かうも、来週からの大市の準備中で、奥の奥へしまい込まれて取り出せないとのことだった。恒例の神保町へのただのドライブになった。

 帰路、Kさんとすれ違う。ご近所のKさんは開店以来のご常連の七十代男性で、ご来店時などにお会いするとだいたい毎回、「『◯◯◯◯◯◯』って英語でなんて言う?」とぼくや店番ノムにお尋ねになるお客様。例えば「あなた、国に帰っても私はあなたを忘れないからね」って英語で言うと?や、「あなたが薬を止めるまで私はあなたを離しません」は?、「一生あなたを愛し続けると誓います」は?、など。今日は「自分のケツは自分で拭けって英語でなんて言う?」だった。

 夜、半沢直樹前シリーズを観終える。

10月4日日曜日。
 秋の好天。
 番台上の長期滞留大山のうち、A5判と大判を一気に値段付け。
 翌月曜が定休日のため火曜日に向けた引き継ぎメモを念入りに作る。

 夜、帰ろうと店を出ると、店の前の路上になにかを探しているウーバーイーツのドライバー男性がいて、ムトさんが声をかけると、右の耳に刺していた無線のイヤホンがこの辺で落ちてしまい、ブルートゥースの接続が切れていないのでこの近くにあるのは間違いない、、、とのこと。店内からノムも出てきてしばらく皆で探したが見つからず。小雨も降ってきて、あきらめて家に帰りスマホを開くと、隣の家とのすき間にあった!とノムから画像付きでラインが来ていた。

 塩山さんが店員ノム経由でくださった栗を茹でる。半日水に浸けておき、弱火で沸騰させ塩を投入、中火で4、50分。粗熱をとるのがもどかしいのですぐに半分に切ってスプーンで掬う。木の精で全身がもたれるまで食べる。
仁の玉    せと_f0035084_21154267.jpeg
仁の玉    せと_f0035084_21155434.jpeg

 
 
 
 


by ouraiza | 2020-10-05 20:09 | Comments(0)
777    せと
9月21日月曜日。
 定休日。
 昼から、
 車にツブシを積んでタテバへ行く。
 店に戻って水曜日の市場への出品物を積んで出品へ行く。
 店に戻って来週月曜日の市場への出品物を積む。
 というぼくにとっては猛烈に複雑で大量の作業が非常にスムーズに完了し、なんという奇跡だ、、、なんという爽やかな初秋の日なのだろう、と少し感動する。
 仕分け作業のため変則的に棚を移動して封鎖していた店の奥を掃除、その他一時的な変更点を旧に復す。ほんとうに気持ちがすっきりし解放感があり、缶ビールを飲みつつあーーっと声が出る。

9月22日火曜日。
 徹底休み。
 プレステ2鬼武者3の難所の特別ステージを時間をかけてクリア。合間に地下を書く。

 夜、西友に買い物に行くと、隣の公園の、東池袋の風物詩的なかた、フラフープさんが、いつもはお一人なのに、今日は子どもたちとフラフープをなさっていた。とても楽しそうで、明るい気配をいただく。

 深夜、Tverで半沢直樹新シリーズを観始める。こんなにけれん味が濃かったか。

9月23日水曜日。
 税務関連書類処理、名画座手帳資金調整、父親の彫塑作品搬出手配、他、積もって混乱しそうな事務的諸事を一気に進める。
 動的仕事と静的仕事を同時に両立できない。優秀な銀行員なら、動き回って重いものを運ぶ仕事と、デスクでじっくり書類を読む仕事をささっと1日で両方終わらすのかもしれない。

9月24日木曜日。
 出勤して乾いたセロテープを張り替えるなどの諸事と、貼っていた場所に残る粘着跡を拭き取るなどの諸事(最大事)。

 名画座手帳2021の帯についてかんがえてデータ作成。

 名画座手帳の作成資金は毎年日本政策金融公庫から借りていたが、今回は、どうも気持ちを落ち着かなくそわそわさせる、人生で初めて口座に”貯金”されたある程度まとまった給付金、を使ってしまおうと決意。
 小雨のなか急いで銀行に行き、受け付け機から受け付けナンバーを取り出すと「777」番だった。半沢直樹に出てきそうな変に甲高く慇懃なデスクの方に、その受け付けナンバーの紙をいただけませんか、とお願いすると、薄笑いのままよろしければどうぞ、とくださった。これでうまくいく、と思った。

 夕方、パソコンで業務を始めようとするが寝不足で動けず、いらっしゃった手帳編集部の朝さんが「飲みましょうか、、、」と提案してくださったのですぐに乗って遊ぶ。

9月25日金曜日。
 開店して諸事後、連絡事項多数。

 手帳のホームページとオンラインストアを整備更新しようとしていたが時間切れ。
 実家にて軽作業。実家に向かう東武東上線車中、ポケットの中のスマホがいつのまにか2度発信してしまっていた。そういえばそういうことがよくあるようで、店員ノムは、ぼくからのただザーザーという屋外の環境音を聴かされる電話をたまに受信している、と言っていた。これはまずい、と防衛策を軽検索で探す。自動ロックが何分後にされるか、という設定時間が長く、画面へのタッチ、振動だけでロックされていない画面が起動されてしまい、変な操作が実行されているのだと気付く。設定を変更。アイフォン8までは、画面タッチで起動されてしまう点を操作できないらしい。

9月26日土曜日。
 開店して諸事後、市場へ出品へ。
 本を載せて運ぶカーゴが不足していて、エレベーター前まで一旦手で運んで積み上げていると、よかったらどうぞ、と優しく声をかけてくださった方がいて、ぼくは◯◯◯(店名)さんありがとうございます!このご恩は倍返しだ!などとおちゃらけた。上階での出品作業を終え帰ろうとした時、◯◯◯さんが作業なさっているのが見えたので先ほどのお礼をきちんと、と近寄り、先ほどはカーゴをありがとうございました、と伝えると、んーそれは、、、私ではない、、、とのことだった。恥ずか申し訳なしい。

 夜、めずらしいことりさんが納品に来てくださる。
 「マスク外そうとしたら外れないの。ピアスがマスクの耳にかけるところを貫通してて。」
 マスク日常化に付随する新しい現象だと思う。
 「カエルの地の梅太郎」(畦地梅太郎)、「しとしとぴっちゃん」、など。

 諸々な保留物の商品化。

9月27日日曜日。
 番台上で根が生えそうな大山を一気に値段付けをし始めるが、久しぶりのやや曇りではあるが晴れた日曜日でありがたくもお客様が多く、商品化はあまり進まず四六判のみ。

 夜、全10話のうち7話までしか観ていない半沢直樹新シリーズの配信がTverでは終了していて愕然。いてもたってもいられずParavi初期無料試聴に登録して最終回まで観る。半沢直樹の流行とツイッターの匿名誹謗の隆盛には背景に類似性がある気がする。見えやすいもしくは見えづらい悪役の存在と明確な断罪、成敗への希求。自分の肝臓からも漏れ出るであろうナウフラストレーション。

 深夜、アマゾンプライムにて「ザ・ボーイズ」観る。

1983年 3年D組 K君のかばん。販売中。
777    せと_f0035084_00070564.jpeg
777    せと_f0035084_17195386.jpeg

by ouraiza | 2020-10-05 14:51 | Comments(0)
シャドーさん    せと
 以前からそういうことがあるな、と思っていたことを、先日古本屋仲間にふと話の流れで訊いてみた。彼は、そういうことがある、と言う。やはりとうれしくなった。
 閉店後の明りを減らした暗い店内とか、営業中でもお客さんのいないちょっとした隙間に、すっと本棚の裏に消えていく影を感じることがある。背後だったり、斜め横から眼の端に入ることもある。 
 シャドーさんが現れても、怖い、という感覚は不思議と生まれない。シャドーさんがいることがなんだか当然のような気がしていて、じわりと親近感を持つことすらある。大抵はただ、そうか、と思う。あ、シャドーさんだ、と。本屋に限らずなにか店であれば、店員さんはシャドーさんに気付いたことがあるのではないか。
 集中してなにかの作業を長時間した後などの時間の切れ目に、よくシャドーさんと逢う気がする。店番用の意識と個人的な意識の谷間の闇が関係しているのかもしれない。あれ、と振り返り確認しに行っても、もちろんいつもの煮え切らない店の片隅があるだけだ。
シャドーさん    せと_f0035084_14080312.jpg
<『古書月報』2010年12月 第443号より>




by ouraiza | 2020-10-01 14:06 | Comments(0)
優しいランドセル    せと
9月14日月曜日。
 定休日。隣区のデザイン会社さんへ出張買い取り。社内の可動式本棚の片付けで、”オフィス”というものに縁遠く憧れがあるので楽しい。選ばしていただくタイプの買い取りで、本の列を見ていると後ろからキーボードを叩くパシャパシャが聞こえてきて素敵。しかし今回もラベル(管理シール)あり。同じ風は続けて吹く。
 オリコン4つを店におろして先週準備をした市場出品物を載せる。
 大きめの仕入れが続き奥の棚の4分の1が埋まってしまった。

 夜、東京に久しぶりに仕入れに来ていた岐阜・徒然舎のつれっちとタイコーちゃんとお久しぶり宴を雲吉さんにて。ああほんと、いつも話をしたいことの前章までで夜が更ける。タイコーちゃんのNURO光は調子がいいようだ。タイコーちゃんの親知らずの酷い話、「ロキ断」(ロキソニン遮断)、アマプラの「ザ・ボーイズ」、「ハムスターの手術」、「キャンプ」など。徒然舎カーの荷台にちらっと乗せてもらったが、本よりもキャンプ用品が多く乗っていて可笑しい。

 深夜、明日が締め切りの古書月報作文を書き始める。

9月15日火曜日。
 昨日徒然舎さんたちがおみやげにくれた子持ち鮎の甘露煮をおかずに昼食。とても美味しい。骨がサクサク。
 
 古書月報原稿間に合わず遅れる件をメール。欠勤することにして午後中作文に集中。ミステリー調なのだが現象とその説明だけに追われ描写の希薄な総じてうわすべりしている創作となる。

 夜、プレステ2の鬼武者3をクリア。操作性、爽快感、中年でも頑張ればなんとか進行できて攻略サイトを覗く必要がない程よい難易度、とても良かった。時空の行き来、時空間でのアイテム転送、面白かった。

9月16日水曜日。
 午後から店にて作文の続き。うわすべりの対策を思いつかないまま完了。
 先週末からの入荷で奥をふさいでいる山脈を仕分けねばならないのにまったくやる気が起きず、ボーっとする。

 夜、東池袋サン浜名さんにて懐かしき方々と会合。サン浜名さんは1階(和洋居酒屋)と2階(中華居酒屋)があり、ネット検索では2階の電話番号が表示される。1階は店主さんの携帯のみ。ぼくはそれを知らず確認も怠り、1階にお伺いする予定が2階を予約してしまっていた。2階の店主さんに謝罪。「んなもんどっちでもいいよ〜」と笑ってくださった。会合にてやはりベーコンエッグ。大前提が決定。
優しいランドセル    せと_f0035084_16412980.jpeg

9月17日木曜日。
 午後早く、ご婦人が、捨てるにはもったいなさ過ぎて、、、と外箱も残っているランドセルを買い取りにお持ち下さった。一見新品に見えたので、由来をお尋ねして驚いた。このピカピカのランドセルは息子さんが普通に6年間使ったもの、なのだそう。「とっても優しい子で、全てのものを丁寧に扱って、放り投げるなんて絶対しないんです、、、」。記憶にある、無理につぶされたりサンドバック代わりにされた1980年代のランドセルたちを想う。

 店奥山脈の仕分けになかなか手が着かなかったが、意を決して店横のガレージに一部を運び出す。気になっていた御蔵書だったので、楽しみながらじっくり見る。教養への太い熱やしんとした読書の時間が伝わってくる。オリコン12個分完了。

 編集作業の大詰めを迎えている『名画座手帳2021』の編集会議がここ数日短時間ずつ閉店後にある。ここで楽しくなってぼくは缶チューハイを飲み過ぎる。

 深夜、傷だらけの天使第11話。オサムとアキラが文字通り「くんずほぐれつ」している。これはくんずほぐれつドラマだと思う。

9月18日金曜日。
 山脈仕分けの続きを計画していたが、外は凄い風。強風での屋外仕分けは辛い。悩んだが、ブックスタンドを通路をふさぐ配置にし、店内奥を封鎖して作業に集中。書き込みや挟みものチェック、天に積もったほこり払いも同時にやるのでやや時間がかかる。A5判約60本終了。

 めずらしいことりさんがジーンズと上着を納品くださる。

 『名画座手帳2021』軽会議。朝さんが「最近どうもそういう年齢なんでしょうか、蚊に刺されてもぜんぜん痒くないんです。」などと仰るのでまた缶チューハイを飲む。公園のベンチに座っていたら蚊がバッとたくさん脚に寄港していたということはつまり蚊に興味を無くされているわけではないのだが、痒くない、とのことだった。缶チューハイをおかわりする。

9月19日土曜日。
 せっかくの連休なのに店内奥を封鎖したまま。雨が降ってお客様が少ないことを願うが晴れ。

 午後から実家にて軽作業と同級生税理士Yと打ち合わせ。安心する。帰路立ち寄ったラーメン大番で、Yがしゃっくりを続けていたのに急に「止まった」と宣言。以降本当に無しゃっくりだったので驚く。感知できるものなのか。

9月20日日曜日。
 涼しくてクーラーのスイッチを押さず。弱雨予報だったので、角だけ出したカタツムリシフトで開店。

 午後店番をノムと交代後、エンジンのかかりの悪い胸のギアにアイスコーヒーオイルを流し込んで店内奥山脈仕分けの最終段階。連休中なのに奥を閉じているのが悲しい。ノムに痛みとほこりを気にしながらの全集の巻数、月報、書き込みチェックという辛そうな仕事を押し付ける。
 閉店後まで少し残業。へろへろで車の積み込みには至らず。

 深夜、傷だらけの天使。オサムとアキラのほとんどセリフが聴き取れないくんずほぐれつを眺める。
優しいランドセル    せと_f0035084_16415558.jpeg


by ouraiza | 2020-09-22 20:03 | Comments(0)
蛇    せと
9月7日月曜日。
 昨日お預かりした大山の片付けが終わらず定休日出勤、続きをやる。ラジコにて爆笑問題カーボーイ。西を通過している台風の影響で断続的に大雨が降る。ラジオ代わりにYOUTUBEにて古館伊知郎「街のすき間を描写する」を聴く。面白い。
 貸し出し仕様で管理シールが貼られた大山から商品になるものを抜くのが脳の別の部位を使わねばならず難儀。やっと完了。

9月8日火曜日。
 体調不安あり徹底休み。
 プレステ2鬼武者3が面白くしつこくプレイ。

 夕方、西友への散歩ついでにサンシャイン内くまざわ書店さんに寄り荒川洋治『霧中の読書』を買う。そういえば、と思い出し財布に数年間入りっ放しだった図書カードを使ってみようとしたが、磁気が破損しているらしく使えず。店員さんが日本図書普及株式会社宛の封筒をくださり、破損したカードを送ると新しいものと交換してくれるとのこと。なるほど、と思いボールペンとセロテープをお借りしてその場で封書を作る。帰路投函。

9月9日水曜日。
 出張買い取りの連絡2件。

 教会図書室からの大山の便再び。
 店の横に車を停めて積んである山脈を整理。96%ほどがツブシとなる。前回車内整理をした時は汗とホコリでぐちゃぐちゃになったが、少し涼しいせいだろう、今回は楽だった。

9月10日木曜日。
 昨日お預かりした教会からの便を仕分け。これも85%ほどがツブシ。
 数年ぶりにタテバへ行こう、と車に積んだが積みきれず。過積載。

 夜、ついに『ドカベン』48巻を胸震わせながら読み終える。少年時代に読んだはずだが、まったく内容を忘れていた。もちろんどうしても主軸は山田太郎、なのだが、岩鬼で始まり岩鬼で終わっている。岩鬼、殿馬、里中、などが実は「サブ」キャラクター以上の存在感を発揮している。描かれていない3年の夏に明訓高校ナインと別漫画の主人公たちが甲子園に集う『大甲子園』に行き着くことができるだろうか。やはり、そのために3年生の春までしか描かれていない別漫画たちを読まねばならないだろう。なんたるスペクタクル。

9月11日金曜日。
 午後、ノムと番を交替してすぐにタテバ(建場:古紙回収場)へ。お兄さんに積み過ぎだよ〜と笑われる。

 帰りに池袋公徳堂に寄り、続きそうな大型買い取りに備えてスズラン紐を多めに調達。
 店に戻って大山の仕分け、市場の準備。

 夜、数日前から店先に「差し上げます」として出していた、胸の高さまである金箔漆塗りの東洋アンティークな台(なんだかわからない。壷もしくは花瓶的な用途だろうか)に、ついに引き取り手が現われる。マイティ・ソーに似た若者で、そのままかついでバスで運ぶとのこと。まさにそういうマイティ・ソーを待ってました、と嬉しかった。

 居酒屋升三さんにてSさんHさんと小宴。「ピエン超えてパオン」をSさんから教わる。宴ではしゃぎすぎる自分がますます嫌になる。消滅したい。「夜に於いての恥ずかしいこと、醜態を極めたこと、みさげはてたること、野卑と愚劣との外の何物でもないやうな記憶の再現は、砒毒のやうな激烈さで骨の髄まで紫色に変色する」from萩原朔太郎「宿酔いの朝に」(所収『宿命』1939創元社)。

9月12日土曜日。
 ノムと早く交替してご近所様へ出張買い取り。数年前からぼんやり気になっていたご蔵書で、ご依頼はありがたくも怖くもあった。
 手伝ってくれたムトさんがオリコンに入れまくりぼくが縛りまくり、体力と時間切れ。オリコン12個をとりあえず店に降ろす。それにしてもぼくは一目散に縛ることができなくなり(昔はできていたような気がする)、よいしょよいしょとゆっくり縛る。なんだろう、スポーティが足りない。

9月13日日曜日。
 古書信天翁センパイに手伝ってもらい、午前10時から縛った束の積み込みと、まだ残っていたものの縛り。午後から別業者さんが来るとのことで急いで終わらす。車にちょうど一杯分、約100束。500本(束)ぐらい縛ったつもりだったのに。
 店に降ろし、労をねぎらうため皆でしゃぶしゃぶ食べ放題のランチ。生肉を見てもそれが何の肉かわからない問題。肉ばかり注文しようとするがムトさんに叱られて苦しい。

 家に戻る途中、車から私物を持ち出そうと駐車場によると、ムトさんがおわっと声をあげた。「ヘビ!」近付くと、かなり大きなヘビがするすると車の下に潜り込んでいった。スマホカメラは間に合わず。小さなヘビは雑司ヶ谷霊園で見かけたことがあったが、全長2メートルはあるのではないかと思われる本格的なヘビは雑司が谷で初めて見た。恐る恐る周囲を探したがいなくなってしまった。何かの使者なのではないか、と胸の片隅にその細長い影を抱える。

 夜、店員ノムから借りた漫画『ふしぎの国のバード』(佐々大河著ビームコミックス途中からハルタコミックス)を読む。歴史好きなお客様からしょっちゅうその名を聞いていたイザベラ・バード。他、古本屋の歴史コーナーのクリーンナップ助っ人選手、ハリー・パークスもジェームス・カーティス・ヘボンも登場。コミカライズ前提としてもとても面白い。
蛇    せと_f0035084_19262262.jpeg

by ouraiza | 2020-09-22 17:55 | Comments(0)
ノーマット    せと
 鬼子母神そばのスーパーマーケット、オレンジマートオークラは、驚くほどクーラーが効いている。春や秋には寒すぎて震えてしまうが、夏の猛暑日にはとても涼しく気持ちがいい。もともと魚介に強い割烹大倉の系列だから鮮魚が充実していて、その鮮度を保つための、スーパーの形をした冷蔵庫。熱中症寸前のお客を毎年数人は救っているのではないだろうか。毎度店を出た直後、ムトさんの眼鏡が気温差で降りた霜のせいで白いサングラスになっている。

8月31日月曜日。
 昨晩店に戻った20時頃、明治通り対岸のセブンイレブン付近に消防車が集まっていて、なにごとかがあったのだな、と思っていた。そういえば昨日の午後には、セブンイレブンより少し北、往来座目の前のビックリガードに続く細道の途中に消防車や救急車が集っていたので、店員ノムとなんだろうと怪しんでいたのだった。さらにその後のノムからのメールによると昨日の夜、池袋側のマイバスケット近くでボヤ騒ぎがあったとのこと。とてもイヤな予感に充ちていて、友人宅の猫番後に休むつもりだったが出勤して様子をみる。いたって穏やかな晴天の日は余計に怖い。ネット業務をしてブログを書く。

 夜、傷だらけの天使。
 友人から借りた録画DVDで「人間狩り」(1962松尾昭典監督)を観る。先日観たばかりのカーク・ダグラスの「探偵物語」(1951)にテーマが酷似していて驚く。正義感の相克。容認の苦悩。

9月1日火曜日。
 通風再発(薬を変えたことによる前提反応らしい)のTTに代わり一日番。
 めずらしいことりさんの商品には洋服があり、ラガーシャツを買ってくださったお客様がいたのだが、ビニール手提げに入れる習慣はなくなりつつあるし、はい、とそのまま本をお渡しする日常なので、うっかりラガーシャツをそのままお渡ししてしまった。お客様がささっと畳んでらっしゃるのを見て、あ、洋服は畳むものだ、と痛烈に気付き反省。てへへ、とお客様に謝罪。

 ご常連のお客様がいらしてくださり、生花をくださった。レジ横に飾る。きれいな赤。

 ムトさんが新しい真っ赤なオリジナルマスクを作ってくれた。

 営業中に終わらそうとしてできなかった名画座かんペ最新号の表紙を閉店後に作成。
ノーマット    せと_f0035084_15321947.jpeg
9月2日水曜日。
 急いで開店して、通風でヨタヨタ動くおじいちゃんみたいなTTと交替。

 午後、店員ノムの手伝いで運搬作業。成増から新宿。川越街道の南側地域で、高島平、蓮根辺りと、成増の南がつながっていることにやっと気付いた。

9月3日木曜日。
 昨日の夜からの雨が止み、すっきりした青空が気持ちいい。と思っていたら、ニコニコ笑顔の空が笑顔のまま懐から急にドスを抜いて刺してくるような雨。天気雨、日照雨、軽検索によると沖縄ではティーダアミ(太陽雨)と呼ばれるらしい。

 めずらしいことりさんが、ご自身が退職なさる際に職場に挨拶のために配った手拭いを納品くださった。抜群にキュート。商品化の作業中、なにか細かいものをいじくりながら、めずらしいことりさんが「ふわっと捨てちゃおう」と仰ってそれをゴミ箱の上辺にふわっと置いた。例えば誰かの何かのいわくがあるなんとなく捨て辛いものをどうしようか悩んでいるとき、「ふわっと捨てる」のはとてもいい選択肢だと思った。

 夜、『名画座手帳2021』の会議。ある小さな変更を決定。

9月4日金曜日。
 猛暑。数えてみると大小13機のブックスタンド、ラック、箱を、晴れた日の開店と閉店時に外に出し入れしているのだが、開店しただけでシャワー上がりのように汗でびしょびしょになる。次の作業開始までが遠い。

 保留していた額ものに触り調査、商品化。灘本唯人、江南史朗、など。

 夜、傷だらけの天使。

9月5日土曜日。
 午後、実家に都内の親族が父の簡易仏壇の線香を灯しに来てくださる。昔話はおもしろい。

 店に戻って番台上の大山開墾に着手。暑くて作業ではなくアイスコーヒーばかり進展する。

 途中、あまりの痒さに我慢できず、ツルハドラッグでアースノーマットとついでにコンバットを買って設置。アースノーマット点火後、あんなに痒さに苦しんだのにすぐに蚊がいなくなりびっくりした。

9月6日日曜日。
 15時半、解体される教会からの図書室本の大山が某書店さん経由で届き、仕分けをしている時にお電話をいただいた。7月にご予約いただいていた15時の出張買い取りのことをすっかり忘れてしまっていた。幸いご近所だったので慌てて準備して出発。優しいお客様で安堵。スケジュール管理は大事。出張買い取りは減らす方向性にある。

 片付けねばならない大山が2件あるが、外に広げるにはゲリラ豪雨の怖さがあり、店内でよちよちと仕分け作業。

 夜、ミヤモトくんが立ち寄ってくれて、ある名称をかんがえたい、とのことで居酒屋バシトンにて会議。
ノーマット    せと_f0035084_15324627.jpeg

by ouraiza | 2020-09-22 15:29 | Comments(0)
塩の中の米    せと
 薬局で猫の缶詰や砂を買った際、中身が見えないビニール袋に入れるかどうか問われ、それは共同住宅のルールをかいくぐるため、と以前学んだことがあった。
 もうひとつ。
 近所にあるコンビニの一つで猫の缶詰を買うと必ず「お箸はお付けしますか?」と精算しながら店員さんに尋ねられる。初めはぼくが食べるための道具として箸が必要かどうか、というなんて鋭いジョークだろうと可笑しくて笑っていたが、先日ハッと気付いた。猫の食事どころに缶詰の中身を取り出して置くための箸、のことを仰っていたのだ。家の中で、特に外で。
 袋も箸も、説明が無くなんとなく小声、なところが店の妙技。

8月24日月曜日。
 定休日のため徹底休み。地下を書く。
 夕方散歩に出てブックオフにてプレステ2の「鬼武者3」と「新 鬼武者 DAWN OF DREAMS」を買う。鬼武者1:2001年、鬼武者2:2002年、鬼武者3:2004年、新鬼武者:2006年、と、たいていは新シリーズが新ハードに移行するのに、鬼武者はプレステ2だけでゲームの進化を体験できて楽しい。2004年の鬼武者3でついに主人公のスティック操作ができるようになった。

8月25日火曜日。
 先週末にお預かりした大山の整理。別荘として賃貸なさっていたアパートの一室を御本人不在でお片付けした一件。隣県のお住まいへお送りする本4箱分を抜き出し、数日後に引っ越し屋さんが荷物をまとめるアパートの部屋の前に台車で持っていく。

 細かなメール連絡や諸事。

 夜、プレステ2にて鬼武者3。進行から角が取れている。

8月26日水曜日。
 数件の電話連絡と乾いたセロテープを貼り替えるなどの諸事。

 夕方神田川方面へ散歩に出てめったに行かないスーパーマーケット「よしやセーヌ目白高田店」へ。高田方面のお客様お二人をお見かけする。猛暑のなか雑司が谷と高田をつなぐ宿坂を上がる。

 夜、ムトさんが仕事の資料として「銀座カンカン娘」を観るために動画配信サービスU-NEXTの無料体験に登録。「銀座カンカン娘」の岸井明という俳優の体格の大きさが面白い。旧作邦画内にでかい人、というイメージが無かった。古今亭志ん生も噺というより佇まいを観ているだけで非常に可笑しい。
 さらにドラマ欄でみつけた「傷だらけの天使」を観始める。
 さらに大量のアダルト動画のめくるめく世界を血眼で探索。
 約束された寝不足。プロミスドレッドアイ。

8月27日木曜日。
 雨予報だったので屋外ガードシフトを組むが降らず。
 『名画座手帳2021』の表紙と扉についてかんがえる。

 夜、めずらしいことりさんがエコバッグの追加を納品にいらっしゃる。
 深夜、傷だらけの天使。

8月28日金曜日。
 昼、焼き鳥母家さんのテイクアウト焼き鳥丼を買ってきてもらい食べる。

 なんとなくネットサーフィンをしてなにも憶えていない数時間を過ごす。

 去年ご近所に移転してこられたIさんからお電話をいただく。「あの、実は、、、ちょっと相談したいことがあるのですが、、、今からお邪魔します、、、」と仰るので、少し心配になりつつお待ちしていたら数分後に
いらっしゃった。
 Iさんはカバンから厚い函入りの学術書を取り出して「本体が函から出なくて、、、」と仰った。なんだか安心しながら、ちょっとした引っかかり、もしくは時の運の問題だったのだろう、函を振って本体を出し、函にOPPを被せる応急処置。

 夜、印刷屋さんを交えて名画座手帳2021の会議。編集部のIさんから西武ライオンズ森友哉選手のプロ野球チップスカードをいただく。とても嬉しい。昨日のネットニュースより、森友哉選手の涙
塩の中の米    せと_f0035084_23220571.jpeg
 仙台出身の新担当の方から「北辰鮨」の名称変更についてお聞きし、最後はキャプテン翼のテーマをYOUTUBEで流し終会。

8月29日土曜日。
 暑すぎてぐずぐず。暑い時に暑いと嘆いても涼しくはならねぇぜ!と去年まで威張っていたが、午後中ずっと暑い暑いと嘆く。

 昨日をコピペしたかのように、なんとなくネットサーフィンをしてなにも憶えていない数時間を過ごす。
 オリコン3つを仕分け。

 夜、古書信天翁センパイと近藤十四郎さんと久しぶりの「ハマナナイスデイ」(近藤さん造語)で東池袋サン浜名さんへ。父の逝去などがあってなかなか会えなかった勝手に国宝指定ベーコンエッグを抱きしめる。「魚ーザ」「シャービック」「ウェス(布)・モンゴメリー」「体温計の計り終わりの音が聞こえない」「短期間しか存在しなかった和式水洗便所」「うんこが立ったという友からの電話報告」「レストランや喫茶店のテーブルに常備してある塩の瓶に、米粒が入っていた件(ぼくは生まれていない)」など。

8月30日日曜日。
 午後から板橋の実家にてお香典や返礼品の事務。父が趣味で収集した骨董品がたくさんあり、どうしようか皆で悩む。まず母が父の遺したメモをもとに調査を進めることにする。

 深夜、傷だらけの天使第4話「港町に男涙のブルースを」(柛代辰巳監督の回)を観て驚く。今よりも、自明か暗黙かを問わず放送規範がかなり少なかったのであろう1974年に放送。毎回そうだが特にセリフが聴き取れないし、物語の流れも判然としないが、なんたる熱さだろう。くらくらした。
塩の中の米    せと_f0035084_23222762.jpeg

by ouraiza | 2020-09-03 01:14 | Comments(0)