カテゴリ:未分類( 2414 )
◆『名画座手帳2019』販売中!!
f0035084_17013834.gif





定価1944円 (1800円+税)  ISBN978-4-909397-19-5 C0074 A6(文庫)判 2色 288P
古書往来座販売限定特典 折りペ『BYCATS10 旧作邦画の脇猫10匹』(のむみち選)付き
ホームページ ⇒ https://meigazatecho.blogspot.com

by ouraiza | 2019-01-30 12:00 | Comments(0)
ふるえ    せと
 雑司が谷大鳥神社横の踏切りを渡ろうとすると、前方に店番タイタイと同じ背格好で同じ徒歩フォームの人が歩いていたので、自転車で近付いて軽くラリアットをして驚かそうとすぐそばまで来て腕を伸ばそうとした瞬間、あ、タイタイではない!と気付き急にハンドルをきって事無きを得た。その翌日、同じ踏切りで信号待ちをしているあの白いボルボ、運転席のサングラスに長髪はジャングルブックスのケンさんだ、車体の横に自転車でちょっとぶつかって驚かそう、と思いペダルのアクセルを強め前輪が運転席横のドアに触れそうな瞬間、あ、ケンさんではない!と気付き急ブレーキ、知らん顔で都電の通過を待った。危なかった。なんだろう、ヒト間違いも老化の症状だろうか。

1月14日月曜。
 帳場内で足元の暖をとっていた遠赤外線ストーブが先々週ぐらいから気まぐれについたりつかなかったりするようになったので寒い。叩いたり撫でたりするのも疲れたのでアマゾンで注文。

 年末に定めた目標の一つだった岩波文庫<赤>を翻訳文庫著者名五十音順に混ぜる作業をノムとタイタイが終わらせてくれていた。

15日火曜。
 経理に関する連絡など諸事。
 昨日注文して届いたファンヒーターが思っていたより小さく、ネットショッピングにおけるサイズチェックの重要性を思い出す。
 入谷コピー文庫さんのアンケート用紙に記入。
 急いで市場準備。

 ご近所様へ出張買取り。その足で市場へ出品。ちょうど組合から出てきたドS書房Aさんを早稲田までお送りして帰る。この日は優しいバージョンだった。「オレぁ今よ、ンにもキョーミねぇんだ、、、いや、風向きだけは気になるな、、、」とサーファーのAさんは言っていた。

16日水曜。
 午後から雑誌の撮影。被写体の女優Hさんの首がスティック糊ぐらいの細さだった。

 「神戸」になんとなくな憧れがぼくにはあるのだが、神戸に居住歴のあるお客様が、他県から来て神戸に住むことの難しさを教えてくださった。やはり実際に生活をするとなると排他性などいろいろあるのかもしれない。

 タイタイに教わりながらドロップボックスをダウンロード。画像の移動をスムーズにしたい。

17日木曜。
 外の漫画と絵本を整理。40冊ほどツブし。軽くする。
 新しい看板の下書き。
 週末に向けて外に出す絵本を方向付け、準備。
 父の見舞い。病院の輪郭を包む冴えた夜空に太めの三日月が光っていた。

 夜、ユーチューブの高木豊チャンネルがとても面白く熱中。

18日金曜。
 外の特価本スタンドを整理。60冊ほどツブす。
 看板の下書きの続き。
 隣町へ出張買取り。ご病気と聞いていた懐かしいお客様にお会いできて嬉しい。
 レーザーディスクをどうしようか迷ってとりあえず商品化。
 手創り市とみちくさ市同時開催の賑やかな週末に向けて、5年前に市場で買い、ずっと備品置き場で眠っていた世界各国のトランプが入った箱を引っぱり出す。数えると約100個。

19日土曜。
 「いだてん」に登場する天狗倶楽部によるエール「奮え〜!奮え〜!」がつまり今の応援時の「フレー!フレー!」だと知り驚く、が、そもそもの由来は英語の「hurray」、など諸説あるらしい。
 どうしても必要な備品を要町公徳堂へ買いに行くもすでに営業時間を過ぎシャッターが閉まっている。仕方なく東急ハンズで調達。ついでに新しい看板に使う材料も買う。慌ただしくなり見舞いをサボる。
 昨日引っぱり出したトランプをノムとムトさんが商品化。札を数えたり、手間$。

20日日曜。
 賑やかな雑司が谷サンデイに合わせ一時間半ほど早めに出勤して準備したものを案配しながら開店。雑司が谷サンデイには早めに開店する、という課題が年末会議で挙げられていた。続けたい。

 カゲロウは約3年幼虫として水中で生活し、成虫となって川面を飛翔するのが約2時間だけであり、繁殖のためだけに飛翔するので口がない、とテレビ教授から学ぶ。なんてことだ。
f0035084_13303341.jpg
f0035084_13302298.jpg




by ouraiza | 2019-01-22 11:36 | Comments(0)
鉄    せと
1月8日火曜。
 開店して諸事後、エクセルで日々の経済を記録する日計表の新年版を2時間ほどかけて一気に作るも、計算式が入ってないなどの根本的な不備が後で発覚し、店番タイタイが全部作りなおしてくれた。
 ご近所様へ出張買取り。
 新年の殊勝さの陣地に日常的怠惰が攻め込んできているあいまいな時間帯にボーっとし続ける。

9日水曜。
 夜、病院へ父の見舞い。ラメで光った化粧の新しい看護士さんが「あーくさい」と独り言を言いながら廊下を歩いていた。

10日木曜。
 ぐずぐずと諸事。
 保留物の大山に手をつけようとするもその大山の周囲にある保留物を触っているうちに時間が過ぎる。
 夜急いで市場へ出品。
 東急ハンズで工作備品を物色。

11日金曜。
 さてついに保留物の大山を削り始めようと頂上に手を伸ばすと、それぞれ別種のちらしなどの薄い紙ものがかたまっていて、削ってはいるのだが山が小さくなる実感の沸かない切ない時間。
 夜居酒屋バシトン。店員さんに肝臓の重さに負担のない料理を尋ねると、肝臓にはレバーが効く、とのことだったので食べる。レバーにレバー説は本当だろうか。

12日土曜。
 セロテープの貼り替え的諸事を繰り返すうちに時が経ち、別に今日じゃなくてもイイじゃんと天使のささやきが聞こえたので市場出品をサボる。一年を通して何回やるつもりだったことをサボるのか数えてみようかと思う。
 実家にて小用。病院へ見舞い。

13日日曜。
 夕方から古書組合北部支部の新年会。43歳にして初のフグ料理。「てっさ」というものを初めて肉眼で見た。牛でも豚でも鳥でも魚でもない、これがフグか、と思った。子供のころ初めてピザを食べたときのような新ジャンルとの出会い感がある。淡さと優しさ。大人になれた気がする。酒席は反省の母体。Don't look back yesterday。

 深夜『ミニオンズ』観賞。

映画「審判」ポスター ドイツ版
f0035084_15390049.jpg



by ouraiza | 2019-01-13 16:07 | Comments(0)
まどろみ     せと
東京古書組合発行のフリーペーパー『東京の古本屋』2017年12-2月号での作文改訂版です。
概ね事実ですが欠けた記憶の細部を大体の想定で補足しています。




 魔はいつも、まどろみに現れる。
 8年前の初冬、ゆるやかな陽が差す午後1時半ごろ、長身でやせ形、灰色の髪を後ろになでつけ革ジャンを着た60代なかばと思われる男性が足早に店に入ってきた。大声で、にいちゃんさあ、買取りって来てくれる?と番台の横に立った。

 その時期、買取りは深刻な凪の状態だった。買取りの波は、あるときには溺れそうなほど重なって押し寄せ、無いときにはすっかり干上がる。その日も開店してから諸事を済ませ、ああ、買取りが無さすぎてヤベー、なんかありがたい話ないかな、とぼんやり宙を眺めていたのだ。
 「えっと‥‥どんな感じの‥‥」男の風体に多少の不安を覚えながら処分の概要をお尋ねした。
「巢鴨の(暴力団組織名)の事務所知ってる?けっこう有名なんだけどよ、俺そこの黒田ってんだけど」
買取りの波と同様、お客様の波もぱたりと止んでいる時期で店内に入ってくるお客様はほとんどおらず、黒田という男の大声はぼくにしか聞こえない。“反社会的勢力”に関する条例などが、まだ末端の小売店の耳にまで届いていないころだった。

 以下黒田の話の要約。
 ある男に金を貸したがぜんぜん返さないので、家族の承諾を得て実家から金目のものを運び出し事務所の一部屋に放り込んだ。その男の父親が歴史小説を書くなどする学者で、書斎に高額そうな歴史書が大量にあったのでとりあえず持ってきたが、部屋を他の用で使うのに邪魔でしょうがない。組織の幹部にも金に換えなくていいから片付けろと怒られている。いいかげんな買取り値でいいから早く全部持っていって欲しい。
「なんだっけな‥…額縁に入っててダ・ヴィンチの直筆なんとかってあったな‥‥全然読めねぇけど古い‥‥あ、俺わかんのはシバリョーとかイケナミなんとかの原稿とか色紙とか、なんかそういうやりとりする仲間なんじゃねえか、桐箱に入ってわんさかあってよ‥‥」
 パソコンでパチパチすりゃ俺の事務所のこと出てくるからよ、目が悪くて小せぇ字読めねえんだよ、ちょっと見てくれよ。と言われ番台のパソコンで検索すると確かにその事務所の存在がその筋では有名だとわかった。

 内容に期待してはいけないという経験上の直観と同時に、もしかしたら、という楽観もあった。なによりぼくが抱いたのは、ネタになる、という浅はかな思惑だった。近所の同業と安い酒場でヤキトンとレモンサワーを卓に広げ、こないださぁ面白い宅買いがあってさ~、いやぁぁ、例の事務所。怖かった~。などと上気してウケようと努めている自分が脳内劇場にいた。経済的にも市場に出せばある程度かそれ以上儲かると踏んだ。

 その夜の早い時間に急いで伺うことを告げ、正確な住所を尋ねると黒田は、名刺が入った財布と眼鏡をここへ届けに部下が今車で向かっているから待ってくれ、と言う。唐突にガラケーをポケットから取り出しかかってきた電話に出る。
「バカそっちじゃねえよ、明治通りそのまま来いっつってんだよ、変なとこ曲がるなよ、サンシャイン方向じゃねぇってば」
大声でこちらに向かっている部下を叱る。たく若えもんは道を知らねえな、と嘆く。

 近くで道に迷っているらしい部下を待つ間、ぼくが帳場横に置いた低い脚立に腰掛けながら現代の極道事情についての世間話をする。棚にあった実録ヤクザものムックを番台に持ってきて、目が悪く読むのが面倒なので、誰について書かれているのか少し読んでくれと請われその通りにすると、その人物についての感想をユーモラスに語る。黒田は決して威圧的ではなく、常識より少し声の大きな、気っ風の良さそうなおじさんだった。あいつ今どこだよ、とガラケーをパクっと開いて強く指で押し、部下に電話をかける。だから西武の前をそのままくりゃいいんだよ、店の兄さん待たせてんだから早くしろよ。ガラケーをパタ。視力の弱さを補佐しながらの世間話と部下への電話を数回、30分くらいは経っていた。

 「あーしょうがねえなぁ。じれったくてたまんねぇからさ、そこの眼鏡屋、ほらレンガの壁の、あそこの社長馴染みだからさ、俺いま眼鏡買ってくるわ。」
 ひざを叩く身振りで決意を表明しながら黒田は続けた。「あのさ、財布も車ん中だから、うちの若いのがすぐ届けて返すからさ、ちょっと金貸してくんない?」 

 レンガの眼鏡屋は店から300メートルほどの距離に実在する。昨日の売り上げが入った封筒を開け、じれったそうに足踏みしている黒田にぼくは1万円札を渡した。黒田はあきれ顔をして、イヤ俺が買う眼鏡はこれじゃ足りねえんだ‥‥ほらすぐ返すからさあ。居心地の悪い時間をさっさと終わらせたかったし、もし部下が来なくても今夜の買取り額から貸した金を引けばいい。さらに1万円札4枚を出して渡した。
 黒田は札をポケットにねじ込みドアを開け、外に出ながら上半身だけ店内に残しぼくを見て大声で言った。

 「兄ちゃん!がんばれよ!」

 我に返って胸が凍りついたのは黒田が出て行って20秒後くらいだったろうか。眼鏡屋まで走ったが、背の高い初老の男はどこにもいなかった。

 無念の想いに痺れながら通報し、店番の代わりが来てから行った警察署の小部屋で刑事さんからこの1ヶ月で2件、となり町の弁当屋さんとブティックがほとんど同じ内容の詐欺にあったと聞いた。

「ちなみに本屋さん、あなたが一番多く渡してるね。」

 昼の陽はすでに陰り、冬の本番を感じさせる冷たい風が吹いていた。
 うなだれて店に戻る途中、視界をアスファルトで充たしながら、これからも必ず訪れるであろうまどろみの時を想った。
f0035084_14461348.jpg


by ouraiza | 2019-01-06 02:38 | Comments(0)
75    せと
 31日月曜。夕方、病院へ見舞い。
 紅白をうるさく感じながらも愉しむ。その後近所の友人と初詣散歩。
 法明寺の参拝の行列にダパンプの「いいねダンス」のつもりの痙攣をしながら並んでいると、しばらくしてその列が除夜の鐘撞きの列だと一つ前に並んでいた方に教えていただき、だからといってせっかく時間をかけて並んだので抜けるわけにもいかず、鐘撞きを初体験。整理券番号は75番。鐘の音で空気が振動するなかで一祈り。鬼子母神で行列の横から割り込みセカンド送球祈り、次に大鳥神社でベンチに座って一祈り、で祈りのトリプルプレーが完成。
 1月1日火曜。ダパンプの「U.S.A.」を「U.S.B.」と言い換えて歌いながらUSBをパソコンに刺す。など。
 2日水曜。午後病院へ見舞い。
 夜、毎年楽しみなムトさん宅での「八つ頭」を食べる新年会。八つ頭、今年もとても美味しかった。

 3日木曜。
 幾人かの御常連さんが来てくださってご挨拶できて嬉しい。
 まだフレッシュな気分なので年末に誓った自分への言いつけを守る。1週間ももたないだろう。
 納会で定まった目標を一覧に清書。保留物を商品化。
 さっそく煩悩に負けて無印良品で浮かれた買い物。
f0035084_14005102.jpg
f0035084_14005609.jpg
 

by ouraiza | 2019-01-04 13:39 | Comments(0)
HOUSE    せと
12月24日月曜日。
 以前からその気配があったがついに自宅アパートの風呂の排水が詰まる。洗濯機ともつながっていて、風呂の水抜きと洗濯の脱水をミックスすると、行き場のない水流が風呂場の堰も越え玄関に向かう。大家さんと水道屋さんに電話。

 自棄のような危機感の無さに危機を感じ、普段18時閉店のところ延長して22時まで。まったくお客様がいらっしゃらず静寂のなか冥想していたら友人が濁り酒を差し入れてくれたイヴ。
 中山ふたつを値段付け。

25日火曜。
 朝9時から業者さんが来て風呂の水道修理。水道屋さんが「カラン」と「シャワー」を間違えて半身を濡らし、プロでもそれやるのか、と嬉しい。

 この日お客様たちから教わったこと。
・森永チョコフレークが販売終了するのは、スマホを触ることが増えた現代人と相性が悪いせい、とのこと。「本も相性悪そうだねぇ、、、」。
・視力が弱まると競馬でも勝てなくなること。「新聞とか勘だけじゃだぁめだ」。
・将棋盤の脚は植物の山梔子(くちなし)を象る伝統があること。「べらべら勝負中にしゃべんなってことね」。

26日水曜。
 閉店後、店員ノムが長く引きずりやっと解決した引っ越しの顛末を聞く。そもそも住んでいたアパートが珍しい。現在ではシェアハウス、なにかそういったものは珍しいものではないと思うが、上板橋のミッキーハウスは日本で最初期のいわゆる「外人ハウス」だった。アメリカ留学から帰国したノムがミッキーハウスに入居したのは1998年。2000年5月から古書往来座の前身である古本大學でアルバイト開始。風呂無しトイレ共同、シャワーでお湯を使うときは10分100円。給湯器もなくお湯を使うにはその10分100円のシャワーしかなかった。移転後の両親への電話報告で、まず新居ではお湯が出ることを喜ばれたとのこと。「TOKYO-POP」(1988)という映画でミッキーハウスが登場するらしい。実際のロケ地ではなく、イメージとして再現されるような感じだったらしい。外国人ハウスとしての機能が年々弱まりしばらくノムだけが牢名主として入居し続けこの度ついに転居、ひとつの昭和平成史が、もう解体されただろうか。

27日木曜。
 番台上に積まれた中山ふたつを年内に処理したくて急いで値段付け。区切り直前焦燥癖の悪影響は避けたいので、もうこのまま新年になってもいいじゃないか、と横7cm縦4.5厚さ2cmの心という臓器の重い舵を切ろうとするも波が高く流される。
 配架するのは任せてあてどなく店内をうろうろ。

28日金曜。
 歳末であってもいつもどおり月末は恐怖。今月は気が回らず恐怖を来年に持ち越すことにする。
 組合支部の新年会、参加可否の締め切りが過ぎて初期設定7名から増えたのが2名だけ、というひとまずの結果が出て落ち込む。
 
 夕方、病院へ見舞い。
 夜、「名画座かんぺ」最新号のカット彫り、表紙作り。
 通常営業の最終日が粛々と終わる。

29日土曜。
 出勤して外だけ棚作り。店内大掃除を始める前に今年の計算。店の売上が激しく下落。ネットの売上が思ったより上昇。出張買取りが減少。
 ノムとタイタイが1年に1度しかできない店内側からのショーウィンドウのガラス拭き。床ワックスがけと帳場周りコード整理。ムトさんがトイレ掃除。ぼくが店外ガラス拭き、赤色スプレー缶12本をガス抜き穴開け処理、電工看板を拭いて蛍光管補充。気持ちがすっきりする。

 升三にて恒例の納会。今年の目標でクリアできなかったものが多かったしわ寄せだろう、来年やるべきことが短時間に続々噴出するのであわてる。楽しみな工作予定が増えた。平成の次の元号の予想合戦をして今年の業務終了。

30日日曜。
 新宿での「下-1グランプリ」などオトナのイベントを一人で観覧しながら年越しするのが毎年のならわし、という友人が仙台から遊びに来てくれたので店で集合して池袋散歩。雪の降る北から来た彼がこっちもかなり寒いっすね、とコートの前をきっちり閉める寒い夜だった。
f0035084_02495181.jpg

by ouraiza | 2018-12-31 17:43 | Comments(0)
ムゥパー    せと
 来年が亥年なのでイノシシをグーグル翻訳で調べてみる。英語「boar」ボア、仏語「Sanglier」サングリエ、露語「Кабан」カバン、ポーランド語「Dzik」ジーク、ギリシャ語「Αγριογούρουνο」アグリオグールーノ、セルビア語「Дивља свиња」ディヴィアスヴィニア、チェコ語「Divoké prase」ディボケープラッセ、タイ語「หมูป่า」ムゥパー、スンダ語「bagong」バゴン、など。タイ語のムゥパー、かわいい。音で聴くと「むぅパぁ〜」で、あやされている変な気分。⇒http://ur0.work/OXm7
 さて仕事をせねばならない。


12月17日月曜日。
 昼、父の件で病院から連絡があり急行、夜まで。無事ではないがひとまず小康を得てよかった。
 夜、兄の兄節をたくさん聞けて嬉しい。

12月18日火曜。
 その正気をなくしたおじさんはまず「久しぶり!」と叫んで入ってきて早足で店内を一周。ああやばいな、と感じている帳場内のぼくの前へ来て「オレまだ1時間もいないんだからいいじゃん!久しぶり!」。「すみませんぼくはぜんぜん憶えてません」。「ほら俺年金もらったから買い物すんだよ文句あるか!」と財布代わりになさっているのであろうカードケースを開いて千円札を何枚も床に落とした。どうぞどうぞゆっくり買い物なさってくださいとお願いすると、飛び出していって外の棚からクーネルを1冊持ってきた。「このインコ!インコちゃんテレビのコマーシャルに出てるからすぐ売れちゃうよ!」と表紙に写っているインコを指差す。そのクーネルに300円払ってからすぐにそのクーネルをぼくにくれると言う。面倒なので棚に戻す。「昔はワンカップ1本でひっくり返ったのに今じゃ6本飲んでもこんなに元気!!ここはパチンコ屋だろ?!」。オートバイの構造の話、何回か逮捕された話、これから秋葉原で壊れたスピーカーの部品を探すと言ってビニール袋から出した何らかの機械部品。外に出ては通行する人に絡むので酔っぱらいなんですすみませんとなぜかぼくがフォロー。そろそろ秋葉原に行かないとダメじゃない、とやっと見送る。押して出発した自転車をとなりのローソン100の前で停め、看板の「酒」の文字を指差し「あったーー!」と喜んでいる。ところどころでもらったばかりの年金を開陳するカードケースには氏名も年齢も大きく書いてあった。76歳の高橋さん。お元気だろうか。

 連絡事項など諸事にかまけて後、店番交代直前に本筋を進めたアリバイ作りの小山値段付け。
 市場準備して出品へ。70歳で倒れた父親を見舞いに病院へ寄る。

19日水曜。
 加湿器を掃除、設置して今期の暖房稼働初め。
 たくさん入荷した吉行淳之介の角川文庫を眺め、同題異装がこんなにあったのかと驚く。学生時代にはまって読んだが、そこまで見ていなかった。
 ご近所様へ出張買取りおあずかり。オリコン5つで台車2往復。

20日木曜。
 旧保留物を無視して新保留物候補を商品化、など。

21日金曜。
 夕方病院へ見舞い。
 
 夜、ついに『男たちの旅路』第4部第3話「車輪の一歩」を観る。以前Aさんは観賞時に涙が眼からぶしゅっと噴出し、あれは「涙のかつあげ」、とおっしゃっていた。ぼくは涙と同時に息が吸えなくなりフングッと鼻とのどの間が軋んだ。それにしてもこの傑作を含む第4部が公共で観れないのは、メイン役者の一人であるシミケンさんと「トルコ」という言い方、を放送リテラシーに照合した結果、なのだろうか。もったいない。翌日の夜テレビを観ていると、公開中の映画『こんな夜更けにバナナかよ』の宣伝文句に「迷惑かけたっていいじゃないか」とあり驚く。40年前のドラマ「車輪の一歩」のテーマがまさにそれなので。原作を確認をすると、あとがきに「車輪の一歩」への言及があり、なるほど、と思う。その後「川崎バス闘争」についての記事をお客様から見せていただいた。川崎バス闘争が1977年。「車輪の一歩」は1979年。

22日土曜。
 歳末の週末なので売り場スペースを空けるため大山ふたつを縛ったりオリコンに入れたりして詰みなおして移動。
 お預かりの中山を査定、方向付け。

 明日雑司が谷から引っ越してしまう知人Mさんのエメラルドグリーン荘へ出張おあずかり。淋しい。

23日日曜。
 実家にて家族会議と食事。病院へ見舞い。その日のメモには「ザリガニってエビじゃない?」とある。

若山富三郎、藤純子、ペレ。
f0035084_15454418.jpg
f0035084_15455114.jpg

by ouraiza | 2018-12-31 14:02 | Comments(0)
霊    せと
12月3日月曜日。
 3年くらい前から順次、友人から借りたDVDと見つけたDVD、ネットで拾った動画を合わせて山田太一「男たちの旅路」を最終話だけを残して観ることができた。最終話「車輪の一歩」をどうしても観たいと願いつつ、お客様のAさんにふと思いついてDVDを所持なさっているかどうか尋ねてみたら、なんと制作スタッフの一人がAさんのお父様で、もちろん持っている、とのことで、びっくり。貸していただくことに。その数分後ぼくが店から出かけようとして挨拶をするとAさんが「吉岡司令補、行ってらっしゃい」と敬礼してくださったのだがぼくはあわてて普通に「ハイ行ってきます」と敬礼返し。あそこは得意の吉岡司令補(鶴田浩二)の物真似「オレは若いヤツが嫌いだ、、、」だったな、、、と深く反省。

 早稲田水稲荷近くへ出張買取り。書道。

12月4日火曜。
 梱包。
 父の件で病院へ気重な連絡。
 買取りの連絡。
 恒例の月末金欠の余波でむりやり市場準備。

5日水曜。
 新年会の案内をイラストレーターで作る。組合的紙面でキメる。

 夜、プレステ2のゲーム「風雲 新撰組」をやり始めると、まだあまり理解できていない幕末動乱の背景がゲーム内でわかりやすく解説されていて勉強になる。尊王であって攘夷であって、しかし幕府をどう思うか。不逞浪士の子分たちがばたばたと斬り殺され酷い。

6日木曜。
 お客様からフランスと日本における霊的体験についてお聞きする。必ず身に付けているものの一部を紛失する部屋、など。しかしそれら体験の原因には体内ホルモンの科学的影響があるであろうこと。この店にいる霊は悪いヤツじゃなさそうね、と言っていただけて嬉しい。

 課題だった先月分の支払いがなんとかなりそうで、我慢していた欲を思い出す。ジーンズを買わねばならないし、年内の課題である大きな工作のための材料を買わねばならない。その工作を無理矢理にでも年内にやるべきなのか悩んでいる。しかし胸裏の底では来年に延期する方向性に傾いている。

7日金曜。
 支払いがなんとかなりそうになるとすぐに予期せぬ支払いが発生する条理。毎月の2万円の返済が終わった翌月から2万円売上が減るのと同じで不思議。

 メール連絡など諸事にかまける。

 夕方出張買取り。帰路道に迷い新宿区弁天町の細道をぐるぐる回る。

8日土曜。
 セロテープの貼り替え的諸事を複数。
 夕方、市場準備して出品。

 帰路ビバホームに寄って木材購入、店に戻ってから急に思いついた工作。塗装には時間が足りず後日へ延期。

 居酒屋バシトン。その日の手帳には「キラキラ橘商店街」とメモがある。

9日日曜。
 午後出勤してたまっている中山と大山を方向付け。

 夜、散歩しながら腸内細菌の栄枯盛衰について話していると「なるほど腸の三国志だね」と友人が言ったので今度から使わせてもらおうと思う。
 寒風鋭くすぐにコンビニに寄ってトイレをお借りする。お借りするだけでは申し訳ないのでその度に缶チューハイを買って飲み、早稲田古書ソオダ水さんに着くころにはかなり酔っていることになってしまった。ソオダ水さんはほんとおもしろい。ナインティースにドンキ的古本屋を習ったぼくには学ぶべき感覚が溢れているように感じる。『今日の「あまちゃん」から』を見つけたので誰かに推薦するその時のために確保。など。

古めなブックエンズ。
f0035084_03262733.jpg


by ouraiza | 2018-12-17 21:46 | Comments(0)
香辛    せと
11月26日月曜日。
 光が丘公園近くへ数度目の出張買い取り。数度目ともなれば慣れてよさそうなものなのに、道順への不安が消えるまでにはさらに経験が必要となるのだろう。いつも怯えて運転する。宮沢賢治作品朗読テープなど。
 夜、無目的に西池袋を歩いて近くで店番中のSさんを誘って居酒屋豊田屋。どうしても「あまちゃん」の話題をふってしまい恥ずかしい。帰路立ち寄った中華食材屋さんで試みに買ってみたスパイシーピーナッツが、スパイシーと言っても花山椒の痺れる刺激で、ラーではなくマー。初めての味だったので感激。つまりは担々麺の上の方が乾いてる、と同行したMが言った。とてもおいしい。

27日火曜。
 近付いた月末を恐れひたすら市場準備をして出品へ。

 悩んだ末に組合支部の新年会の会場を決定。連絡。 

 夜、クドカンがふりかける面白さの魔法のスパイスの成分を知りたくて「木更津キャッツアイ」を観始める。「あまちゃん」が民放ではなくNHK、という点が要所の一つではないかとは思う。

28日水曜。
 夜、能年玲奈(現のん)さんの、「あまちゃん」放送当時のブログを熟読。放送への感想と、多くはないが撮影エピソードがときどき書かれていておもしろい。

 NHKオンデマンドでの「あまちゃん」の配信期間表示に疑義がありカスタマーサービスに電話をしたりメールをしたり。数日後にそれはNHKの記念行事の一環、広告宣伝の一種のための措置だったと了解。こんな自分が気持ち悪くなってきた。

29日木曜。
 午後、15時半の店番交代時間になって、そういえばノムが休みのため代打でぼくが一日フル番だった、と思い出す。となると妙に解放された気分が沸き起こり、やりたかった保留物の処理にじわじわと時間をかける。普段、番台の上に積まれた「すぐ処理を進める系」の山に手をつけないとなんとなく店員ノムとタイタイから白い目で見られる、という強迫観念があるから、保留物の方向付けは後手に回るのだ。

 深夜、ボーダーシャツを染める。何度か着衣の染めを試みているがイメージどおりにいったことがない。

30日金曜。
 夜、定例の大衆酒場を楽しむ集いで椎名町昭ちゃん。部屋が近かった学生時代にお世話になった。メンバーのAさんが数年前にこの集いで「次はスナックへ」としきりに言っていたのはその当時放送中だった「あまちゃん」の影響だったと知る。今ならとてもわかる。自己への気味悪さに耐えつつUさんに「あまちゃん」を薦めまくる(そうだそのつもりだったからNHKオンデマンドの第1話だけ先に配信終了させるように見える期間表記にこだわったのだ)。「銀木口」とメニューにあるので、なんでしょう銀の木口って、と訝しんでいると、「銀杏ですね」、、、と教わる、など。その日の手帳には「ひらゆきしめ」「土井善晴の塩むすび」とメモがある。

12月1日土曜日。
 Nさんは80代男性で膨大な紙ものコレクター。開店時からお世話になっていて、触りだけお聞きしたことがあったお話しの細部を午後ご来店時に語ってくださった。Nさんは結婚前に、ある画家の奥様のお姉さんとお付き合いをしていて、結婚を前提にマンションを購入したらお別れすることになってしまった。どうもおかしいと少し思っていたが、その女性は実はとても美しい男性だった。「仰向けに寝るときとかさ、首を隠すんだよ、ほらノドチンコが見えないようにさ、ノドチンコが。」とNさんは首の中央を手でさするのだが、それはノドボトケ、、、と思いつつなにも言えなかった。

2日日曜。
 午後、ご近所様へ数度目の出張買取り。新しめの英語参考書など。
 夜、M1グランプリを観る。毎年ジャルジャルを応援している。

稀書!束見本?
ハードカバーのゴルゴ13
小学館文庫版第7巻の扉から16ページまで(1折丁分)が延々とリピート。
繰り返される「狙撃のGT」冒頭。
B5判とA5判の2種。厚みは62mm、54mm。
f0035084_03571516.jpg
f0035084_03572025.jpg


by ouraiza | 2018-12-17 02:30 | Comments(0)
雌雄    せと
11月19日月曜日。
 午前。細馬宏通さん著『今日の「あまちゃん」から』を参考に「あまちゃん」の復習。夕方から出勤して諸事。閉店後、こんどは少ししっかり「暦の上ではディセンバー」を踊ってみる、など。

20日火曜。
 プレステ2の「侍」、通常のロールプレイングゲームではなく、トライングゲームというか、違うものなのだと気付いた。

21日水曜。
 友人から椅子を貸してと頼まれ、椅子を取り出すためにそこに積まれた保留本たちを動かす。年末が近づきつつある焦りから、どうせなら商品化してしまえ、と着手。

22日木曜。
 保留物の商品化を続けていたら、失くしてしまったとがっかりしていた、去年の年末会議で書いた2018年の目標メモを発見。嬉しい。今年の年末会議で見直すのだが、もうでっちあげてしまおうと思っていた。

23日金曜。
 出勤して天井を眺めていたら、使っている全24本の蛍光管のうち5本が半切れしているのに気付いた。ちかちかと点滅する以外の劣化表現が蛍光管にあったのか。しかし少しの光量は発しているのでどうするべきか。店内の明暗の度合いで判断すればいいのだが、眼が慣れてしまっていて主観と距離がとれず正確に判定することができそうもない。

 夜、目白台周辺を散策。イチョウに雄と雌があり、ギンナンを周辺に落とすのは雌だけである、と教わり驚く。そうだったのか。さらに、銀杏という漢字には「いちょう」という読みも「ぎんなん」という読みもあるのか。まったく43年間ぼくはなにをしていたのか。情けない。

24日土曜。
 海外からのお客様、男性3人組が「きのこの本ありますか」とご来店。少しだったが全てお買い上げくださった。そういえば先日、やはり外国の女性が「のらくろはありますか」と。漫画は無かったが田河水泡展の図録、その他それっぽいものをお買い上げくださった。オリンピックすげぇ、と思った。

 保留物の片付けが楽しい。もしかしたら、「月末の金欠でとっておきをとっておけず市場に出品せざるを得なくなり切ない問題」へのひとつの解決法が、微妙だからすぐに商品化できなかった保留物を商品化する、ことなのではないか。

25日日曜。
 午後、隣区へ出張買取りお預かり。オリコンにびっしり詰めた雑誌の重量がヤバい。

 予想より少し早く買取りが終り、石神井公園駅近くの大手チェーンではないカラオケ屋さんへ。「あまちゃん」から「潮騒のメモリー」、「〜ディセンバー」を熱唱。楽しい。

売切です。藤田嗣治画、銀座コロンバン包装紙。
f0035084_23523125.jpg
 

by ouraiza | 2018-12-16 23:19 | Comments(0)