
知り合いにこんなものをお裾分け頂いた。耳はチョコ、顔は白いアイシング。何と目はプルーン。そして極めつけは中がつぶあん・・!何というカオス。味については、ノーコメント。だが、許す。パンダだから。入っていた袋を見ると、品川にあるキムラヤというパン屋で売られているらしい。さらにネットでいろいろ調べると、コレ、「キムラヤのパンダパン」と言って結構有名らしい。しかも男の子と女の子バージョン(おでこにぽちょんぽちょんとあるやつが、リボンだという噂も。)があって、どっちがどっちかはわからんが、中がメロンクリームのものもある、と。食べ途中の写真も撮ろうかなと思ったが、やめた。SATSUGAIっぷりがハンパなかったため。

『雁』森鴎外 著 新潮文庫
須賀敦子の父親は、娘の日本語離れ(崩れ)を心配して、しきりに鴎外を読め読めと口をうるさくしていたらしい。というのと、ちょうど当店で在庫過多だったのと、開いてみたら私が好きな活字の種類だったのと。そしてもちろん、この薄さが有り難く・・。
貧しい家に育った「お玉」が、高利貸しの妾になるも、通りすがりに顔を合わせるだけの学生「岡田」に淡い恋心を抱く。あぁぁ、美しい・・。結ばれることなく終わった恋であるが、結ばれなくて本当に良かった。主人公の「僕」が鯖の味噌煮が嫌いだったために、さらに「岡田」が雁を過って石で撃ってしまったために、すれ違って終わる恋。偶然の重なりが皮肉な運命を創り出してしまう理不尽さ。むむぅ。非常に感慨深く読めました。まだ長閑さが残る明治期の上野辺りが舞台。古本屋なんぞも出て来て、それも興味深い。この頃の文学作品ではよくあるのだろうが、通りが「往来」とされており、こそばゆい。各章が漢数字で「壱弐参」と「拾」くらいは知っていたものの、「肆伍陸漆捌玖」は知らなかった。正午の時報が、明治4年から「空砲」という形で始まり、昭和4年にサイレンに代わった、などという雑学的な注解も楽しめた。
古田織部正に惚れた。
へうげみち