
本の天部の傷みなどを考えると賛否両論であろうが、当店では、カブリの本や、入りきらない本を本の上に横置きしている。もちろん、棚にできるだけ本を詰めることによって、勢いを出すということもある。古本屋という場所では日々が埃との戦いで、当店ではユニマットさんのハンディモップなるものを常用している。ところがこのハンディ、厚さが5センチある(左写真)。これだと横置きした本の上の隙間には入らん。いちいち横置きの本を取り出して埃をはらえばええじゃないか、とは言え日々の仕事となると自分のようなズボリーヌには向かない。

そこで先日見つけたこの商品。「Very Benly(ベリーベンリー) アズマ社」製の「スキマソージー」(←誓って実名です)。厚さわずか1センチ!これならわずかの隙間にもホイホイ入ります。実際使ってみると、薄いのはいいが、如何せん不織布シートなので、毛束感が足りず凹み部の埃はとれない。むむ。他のお店では一体どんなものを使っているのかしらん。

先日買い取った本に学生証が挟まっていた。
「女子大生 パブ クラブ キャンパス5ファイブ」
渋谷校と池袋校あり。池袋キャンパスは東池袋1丁目。むぅ。

『PAY DAY!!!』山田詠美 著 新潮社刊
たまたま入荷した雑誌の『新潮』にこの著者と青山南の対談があり、読みたくていてもたってもいられなくなったその2日後、先日の鬼子母神古本まつりでゲット。闇猫雑貨店さんが、元々50円だったのを10円にマケてくだすった。
山田詠美は、高校生の頃読んだ『放課後の音符』以来である。
本作はアメリカ南部、サウス・キャロライナが舞台で、9.11のテロで母親を亡くした家族の物語。母親の死という現実を前にし、残された家族が互いに責め、許し、慰め、そして悲劇を乗り越えていく過程が、みずみずしく描かれている。回りの親戚(特にアル中の伯父)の様子なども、アメリカ南部のゆる〜い感じが出ており、好ましい。各章をPAY DAY(給料日)で締めくくることによって、悲劇が根底にありながら、希望を持たせてくれます。つくづく主人公らの親子関係がウラマヤしい。
学生証 No.13 のむみち (二部)