掴みては。
掴みては。_f0035084_053080.jpg今年も虫に悩まされる時期が来た。
木曜の朝出勤すると、電気を点ける前の薄暗い店内、床近くの本の山に茶色い物体が。叩いて潰すと本が汚れるし、と悩んだ末ティッシュで掴むことにする。勤務中1時間分に値するくらいの気合いを一瞬に込め、えいやっ、と掴んで引っ張った。新潮文庫のスピンだった。気合いを返してほしかった。




掴みては。_f0035084_084316.jpg『いいなづけ』(上中下) A・マンゾーニ 著 河出文庫
雑誌『考える人』の今季号の特集は、「海外の長篇小説ベスト100」。買って読んだら、無性に海外長篇小説が読みたくなった。一発奮起でかねがね読むつもりで買い揃えていた本書を。まず、版画風の挿絵が良い。印象的だったのは、脇役達のキャラクターがとても面白かったこと。逆に言ってしまえば、主人公の二人が一番魅力に乏しかったとも言える。あらすじ自体は単純で、楽しく読み進めることができたが、途中途中に当時の歴史的背景の描写が入っており、それが本書の醍醐味なんでないの、という方もおろうが、私は下巻の中盤のペストの章でつまづいた。何とかあきらめずに読み進めましたが。本書を読む間は、一冊も浮気をしなかった。浮気すると絶対にこっちには戻れないとわかっていたから。『考える人』の中で荒川洋治が言っている。「分量のある長い作品を読んだ人は、その作品を悪くいうことはない。かけた時間と、自分自身がむなしくなるからだ。読み切ったから、傑作だと思うのか。」うぅぅ、鋭い。そこの所を踏まえるならば、正直期待したほど・・・。
嬉しかったのは、大好きな須賀敦子でお馴染みの「コルシア・デイ・セルヴィ書店」、この店名は本書に出て来る古い通りの名前から取ったもので、それが実際に本の中で確認できたこと。
ちなみに、本書は『考える人』のベスト100には入ってませんでしたー。第1位はもちろん、ガルシア=マルケスの『百年の孤独』です。読まねばねぇ。


先週の日曜、代表せと&経理主任まこちの結婚の儀の日。
帰り道、韓国サウナの窓から咳払いが聞こえたので仰ぎ見ると、
そこには素っ裸の男が。
振ってるし。
割と整った顔立ちの若者で、満面の笑みをくれた。
ぱかやろーっ!


明日は鬼子母神古本まつりです。
天気も今の所大丈夫だとか。
皆様、お誘い合わせの上、遊びにいらして下さい!
手創り市も併催してます。


よむみち(久々)
by ouraiza | 2008-06-15 00:51 | のむのノミムメモ | Comments(0)
<< 終了しました。<わめぞ>の鬼子... 新しい線を新しい電車が >>