卵は物価の優等生
卵は物価の優等生_f0035084_23401528.jpg春休みだけに散発的に用事が入り、それに合わせて往来座のシフトを色々交代してもらう(すみません・・・)。今日も、明日との交換でせっせと働きました。なのでご報告も繰り上がって本日です。

ここのとこ外市準備のことばかり書いていたので、久々にふらふら歩いて目撃した日常の泡沫を思い出してみる。

鬼子母神通り商店街が、いよいよ迫った地下鉄開通に合わせどんどん様相を変えつつある。
ずっと閉まっていた和菓子屋さん(?)が取り壊され、ガシガシと更地に。(写真:壊される前・後)

隣り合っていた美容院と西洋骨董のお店も休業や移転をして、建物が建替え中。無くなっていくものばかりに目がいってしまうのは感傷的に過ぎるのかもしれないけど、静かで味のある町並は、無くすにはちょっともったいなくて。

卵は物価の優等生_f0035084_23422751.jpgあ、結構前のはなしですが、法明寺のそばのクリーニング店もなくなって家が建築中ですね。壊される前に写真撮ったのですが携帯水没の憂き目で消え去ってしまいました・・・。

明治通りから西参道商店街に入る際にあった文房具屋さんが閉まり、すぐそばで在庫整理のための臨時店舗を構えている。事務用品が格安でテンションが上がり、使う予定の無いハンコを3つも購入。機能美にほれぼれ。卵は物価の優等生_f0035084_23491972.jpg



卵は物価の優等生_f0035084_015065.jpg[読了]
松田洋子『まほおつかい ミミッチ』1巻(小学館 2004)
これの前の『赤い文化住宅の初子』(大田出版 2003)が、すごいのは分るけれど私にはちょっと重すぎて「ひぃぃ」という感じだったのに比べ、同じ貧困テーマでもギャグテイストを満載した本作は気軽にスラスラ読め面白い。装丁からすばらしく、昔のてんとう虫コミックスのそのまんまパロディで作ってあって、幼い頃『あさりちゃん』などで育った自分にはまずグッと来るし、そしてカバーをはがすとその裏には架空のスーパーの激安広告チラシが印刷されていてまたヤられる。
あらすじは・・・「極貧」魔法少女ミミッチ(内職をする園児)が、ひたすら「みみっちく」日々の小さな幸せを追い求めて失敗しながらも健気に生きて行くはなし。これだけだとどこか面白いのか分らないですが、ミミッチが要所要所で吐く毒舌の鋭さ、周りの大人のコミカルなダメッぷりなど、とても毎回8ページとは思えないほど仕込まれたネタが厚く、フルスピードで進んでいく様は圧倒されます。

とにかく主人公ミミッチが可愛い。彼女の口癖は語尾につく「・・・よう」 なのですが、(例:「ギャンブルネタの人生訓って、三国志と戦国武将と幕末の志士の人生訓と並んで苦手だよう」)  これが、影響されて自分のしゃべり口調にバンバン移ります。もし番台で、私が「ちくま文庫のカバーはベンジンに弱くて辛いよぅ」とかつぶやいていたとしても、そっと聞かなかったことにしてあげてください。


なつき
by ouraiza | 2008-03-11 00:39 | ふらふら散歩(終了) | Comments(0)
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