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台所大賞とは古書往来座の前店舗時代から続く古書往来座内のみで制定された伝統の月刊賞。本屋は台所です。買い物袋をぶら下げた奥様が旦那様への不満を胸に沸騰させつつ夕暮れの信号待ちで思いついた生活に根付いたアイデア、発明、のようなもの、が日夜本屋の中では生まれ死に、歴史を刻んでいたりします。もちろん細かすぎたり意味不明だったりするのでしょう。ご勘弁くださ~い■■■
さあ、輝ける今月の台所大賞は!!
カバーの無い薄い表紙の文庫などだけに使えるパラフィンの糊の要らない巻きかた決定版「のりいらずライン」
台所大賞0610「のりいらずラインの発見」の、決定版です。0610は、パラフィン(多分正確にはグラシン紙ですが慣習によってパラフィン)を切断するときの角度を変え、ただ折って重ねただけで大丈夫、というものでしたが、今回の決定版は、新たな場所に「のりいらずライン」を切断し、折り重ねつつ絡まり合う、より強度が増したものです。そもそも「のりいらずライン」探求は、のりを使う手間の短縮、が目標だったわけですが、今回の決定版では、のりを使わないかわりに折る作業がひとつ増えるので、手間の短縮とは言い辛くなりました。しかし、ぴしっと出来上がったときの気持ち良さには、何ものにも替えがたいえくすたしーがございます。ひとまず飽きるまで、これが決定版として君臨し続けることでしょう。
普段と少し画像の作り方を変えたら、下にながーくなってしまいました。どうぞ途中で斬り捨てて踏み砕いてくださいませ。
広げたときの断面図。赤い切断線が全宇宙の一大危機を救うのりいらずライン。
せと