お久しぶりです。近況報告(撮り下ろし無修正画像あり)
お久しぶりです。近況報告(撮り下ろし無修正画像あり)_f0035084_0513256.jpg 朝、部長の部屋で原稿の校正をしていた。30分くらいして、がちゃりと部屋の扉が開き、部長がいらっしゃった。「あ、おはようございます!」と自分。「・・・クサイ!」と部長。その一言で、とりあえず部屋の外へ出ることに。気付かなかったけれど、部屋にあるストーブの付け方がおかしかったらしく、ガスが充満していたのだ。「あんた、ちょっと外で深呼吸してきなさい」と言われ、外で適当に息をする。部屋に戻ると、確かにやばいにおいがした。部長がお一人で、パタパタとガスを追い出していた。自分も加わる。「ガスって下に溜まるんですよねぇ」と部長。しばらく、足元もパタパタする。少し、頭がクラクラしてきた。その後「小峯さん、午後いちでこれをフォーマットしてきてください」と言われる。「ふぉ、フォーマットですか?」。未知の言葉に恐れをなしつつも、とりあえずお昼の時間。新しいアルバイト先は東京大学の道を挟んだ向かい側にあるので、お昼はいつも東大の学食を使わせてもらっている。構内に入ると、安田講堂へ向かう道の植え込みに雪が軽く積もってる。その雪をまるめて、なにやら学生同士が雪投げをして遊んでいた。

お久しぶりです。近況報告(撮り下ろし無修正画像あり)_f0035084_0523294.jpg 微笑ましい光景だった。東大生と言えども、ぼくらと何も変わらない、ふつうの20代なのだ。ただ、相手が外国人だったというだけの話。安田講堂の手前の広場から、学食へ通じる階段を下りてゆく。学食に入ったら、ディスプレイから今日のメニューを見る。さすが東大の学食。メニューも豊富だし、値段も手ごろだ。自分は学生の頃、大学の定食を一度も食べたことがなかった(そばとカレーしか食べなかった)ので、この機会に大いに利用してやろうと思う。ありがたや、とメニューを眺めていると、向かいの東大生グループがなにやら話をしている。「最近、あんまり変わり映えしないよね」「うん。アイデンティティの問題だね」。本当かよ。切符売り場で「中央定食」を買う。さらに下へ降りてゆき、~番窓口で切符を差し出す。「どうも、中央定食おねがいします」「は~い。お味噌汁でま~す」東大生の頭脳ではなく胃袋を支えてきたおばちゃんたちの迫力ある光景に感心する。その時、これから半年の目標は「学食のおばちゃんたちと仲良くなること」に決定された。なかなか混んでいて、どこに座ったらよいやら迷う。壁際の席に座り、黙々と食べる。

お久しぶりです。近況報告(撮り下ろし無修正画像あり)_f0035084_0515440.jpg 学食内には東大生以外にも、さまざまな人たちが利用している。あるとき、工事現場の作業着を来た若いお兄ちゃんたちの1人が「おれ、学食ってはじめてだけど、もっと安いもんかと思ってた」「そうっすよね」「150円くらいだと思ってたよ」という会話を聞いて、それは安すぎるだろうと思った。ただ、メニューのなかには「素ラーメン」というなぞの食べ物があり、それは160~80円くらいで食べられる。どんなものかと思いつつ、なかなか手が出せなかったけれど、ついこの前そのラーメンを食べている人がいた。たぶん、大学の教授だと思うのだが、隣の席でひゃっ、ひゃっ、言いながらせっかちに食べていた。で、学食を出てすぐのところに生協がある。左のバナナ画像はその中で売っていたバナナを撮影したもの。その他にも、やはり必需品なのだろう「頭脳パン」や、「米」まで売っていた。東大で生活できるんじゃないか、と思いつつコーヒーを買う。天気の良い日は、適当に日当たりのよい場所を探して、読書をする。昨日今日と、いつもの自分の特等席が、正体不明のおじさんに占領されていたので、三四郎池まで下りて池の周りをぶらぶらする。

お久しぶりです。近況報告(撮り下ろし無修正画像あり)_f0035084_223093.jpg 今日は緑色の鳥が飛んでたな。うぐいすかな。鳥の囀りを聞きながら、先ほどのフォーマットって何だろうと思う。そして、まあなんとかなるだろ、と会社へ戻る。
 
 アルバイトを変えて、ほとんど仕事して寝るだけの生活になってしまいました。それだけに、電車内での読書はかけがえのない時間になりました。風呂場での読書も、昼休みの読書も。自分の時間があるってこんなに重要なことなのか、といまさらしみじみと感じています。それだけに、これから出会う本、読み終えた本、それら全ての本と、さらにふかい付き合いが果たせそうな感じもしています。一年先の目標に向かって、これからも一生懸命周りに迷惑掛けていくつもりであります。でも今は、その日のご飯をおいしく食べる。そのために、一日一日働いてます。

・昼休みに読んだ本 『ストリップ慕情 ~浅草・吉原ロマネスク~ 広岡敬一著』(講談社文庫)

 アルバイトが変わるとき、励ましてくださった方々、いままでお世話になった方々へ、この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。
 
 それじゃまた
 
 こにぎり
by ouraiza | 2008-02-16 03:32 | こみにぎり(終了) | Comments(2)
Commented by なつき at 2008-02-16 03:53 x
久しぶり!!突然の近況報告にびっくり、そして嬉しいです。
東大の学食うらやましいよ。本郷って良さそうな街だね。
送別会からまだ二週間ばかりなのに、早くも何だか文章の雰囲気が違う気がします。
うむむ…社会の力のすごさよ。

落ち着いたら、お店に顔出して下さい。待ってます。
Commented by のむみち at 2008-02-16 05:59 x
昼休みには、すこす(scos)にも行ってみてね。
ついでに上の投稿記事もフォーマットしといてね。
元気そうで安心しました。
私もこにぎりが旅立って空いた、心とシフトの穴を一生懸命埋めてます。あ、棚もね。
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