いつもこのブログを携帯からチェックしている為に、デザイン変更に今日はじめて気がつく。はらひれ、とってもスッキリに。
今日は色々ありました。
まず出勤するためにゆうゆうと歩いていると、背中がびしょびしょの猫とすれ違う。無視できず手持ちのタオルでわしゃわしゃ拭き続け、定時より数分遅刻してしまう。右の証拠写真(拭いていたらくつろいでしまった)を見せ事情を話し笑顔で即ゆるしていただく。
そして仕事を始めてまもなく、カメラをぶら下げた日芸の男子学生さんが二人いらっしゃる。なにやら作品製作で「働いている人の手」を色々撮り歩いているとのこと。我々も頼まれ、同僚のむみちと必死で譲り合うが結局根負けし わたしの手が写ることに。リンドバーグ『海からの贈物』の文庫本を汚い雑巾で拭くところをアップで撮られる。手はともかくとして、この文庫はなかなかフォトジェニックなので良かったのではないでしょうか。しかし自分の一部を切り取られるってなかなか恥ずかしいものですね。普段は人を「撮る側」なので一瞬のことながら新鮮な経験でした。
さて先週末、ここんとこの試験やレポートラッシュの気分転換にと、「
オリジナル燐寸ラベル&マッチ箱アート展」を見に行ってきました。表参道なぞほんとに滅多に行かないので地図は必携。
さぁ、小さな会場(オーパ・ギャラリー
http://www.geocities.jp/opa_gs/)の壁には、ところ狭しと大きさ、色形(と価格)が様々なマッチ箱や紙マッチが。どれも買えます。箱の中身も普通のマッチから色が変わったもの、手製のおはじきみたいな粒、豆本まで色々。マッチ箱の四角い見た目そのものを本に見立てて背表紙まで書かれたやつなんかナルホドと思いました。
見ていると面白いのが、手がすごく込んでるものが即素晴らしいかというとそうでもなく、ほんとに作家と買い手のセンスが合致した時にのみ購買意欲がわくという現実。ひとつひとつ手描き・手作りのものは値が張っていて、それから複製が容易そうな作品は割とお手頃だった(例外も有り)のもそうだよな…と。あと想像よりファンシーな作風のものが多かったのが意外でありました。
そんな中から選び抜いて、かつ お財布と相談して買ったもの。それぞれ180~300円程度です。
左ふたつは、マッチ箱集めの友人みきさんへのお土産。このうちテントウ虫のは著名な燐票家で本展の協力もされている加藤豊さんによる昔の復刻もので安く、自分用にも買いました。その右が、我らが武藤良子さんの作品からひとつ(自分用)。一番右が当店というか店長へ。漱石マッチ箱。裏返すとあの有名な翻訳台詞、「可哀相だた、惚れたって事よ」と印字されてます。このシリーズでは他にも川端や吉行などがあり、本好きな方におすすめかと。(
吉實恵さんという方の作品です)
帰宅してこうじっくり眺めていると、会場でズラーっと並んでいた時とは違い、ひとつひとつの存在感が増しています。同じラベルのものを沢山見る喜びと共に、こうやって個別性と相対する嬉しさもある。うーん、マッチ箱、深い。
工業製品でかつ実用のものとアートのはざまを覗いた気分になる展覧会でした。
そうそうそれから、会場すぐそばの団地(都営青山北町団地)が素敵すぎて激写。
将来自立したら、都内の古い団地で一人住まいをするのが夢です。
先日封切られた映画「
全然大丈夫」が古本屋が舞台らしく気になる。公式サイトを見たら一面本棚で嬉しくてめまいがした(ただみんな紐しおりが出しっぱなしでしまいたくなって困る)。タイトルも良い。
なつき