二週間ぶりの投稿となります。先週は勤務中に貧血を起こし立てなくなってしまい、初めて早退をしてしまいました。すんごく悔やまれて仕方なかったので、今日は体調を整え準備万端、普段の二倍くらい元気に仕事をいたしました。それでも何故か手際のよさとか仕事の進み具合は全く変わらないのが悲しいです。
ちょっと前まで、自宅でインターネットを一ヶ月おためしで導入したところ、あれよあれよと生活リズムが崩れまくって危機感を抱き、以降の更新手続きを止めました。やはり生活には不可欠なのでいつ再開するかが悩みどころですが、とりあえず今日はお店からのご報告です。
猫好きでマンガ好きな私を知る人には意外かもしれませんが、実はペットについてのマンガは余り好きではありません。何と言うか表現が難しいのですが、描き手のペットに対する一面的な愛情がだだもれているものが多く、歴史的に「葛藤」やら「内省」やら「多様性の肯定」といったテーマが広く実験的に扱われてその深みを増していった(少女)マンガを嗜好する私にはペットマンガは物足りなく、そして時にトホホな気分になってしまうのです。(これは出産・育児マンガにも言えることだがまたそれは別の話)
そんな中、大島弓子の『グーグー・・・』シリーズは、
以前ご報告した通り、飼い猫と作者の距離感が丁度いい、「作品」として成立していた数少ないペットマンガとして愛好していました。
ところが、先日発売された新刊『オオシマさんちのもうひとつの猫日記』。本屋でみかけて早速購入したのですが、えーっと・・・あぁ、複雑な気持ちになってしまいました。
内容は、大島さんが撮りためた多くの猫(5匹+α)の写真を日記風にまとめたもので、短い文章もついています。が。何と言うか、甘い。
写真に吹きだしなんかもついちゃって「え~~ん」とか言わせちゃって・・・・。どうしよう。いえ、擬人化が悪いのではないのです。過去にも「サバ」シリーズという、人間に耳を生えさせた形で飼い猫を描いたエッセイマンガ(これも好き)もあることですし。
写真の猫はみなめちゃくちゃ可愛いけど!チラッと背後に写る大島邸はファンとしてはたまらないけど!・・・もうちょっと、キレが欲しかった。これじゃぁ、ほんとにただの「猫とわたし」です。別に世界は広がらなくてよいから、もうほんの少しだけ、昔あったような「猫をかわいがる自分」へのツッコミ的な視点を、望んでしまうのは生意気すぎるのかなー・・・。
とりあえず大島さんご本人、猫共にご健在なことにホッとして、またいつ出るか分らない次の作品を、待ちわびるそんな日々です。
なつき(右の写真は実家のトラ。)