台所大賞0705
■■■台所大賞とは古書往来座の前身である古本大學時代から続く古書往来座内のみで制定された伝統の月刊賞。本屋は台所です。買い物袋をぶら下げた奥様が旦那様への不満を胸に沸騰させつつ夕暮れの信号待ちで思いついた生活に根付いたアイデア、発明、かかとの無いスリッパ、亀の子タワシ、パスタつかみ機、のようなものが日夜本屋の中では生まれ死に、歴史を刻んでいるのです。もちろん細かすぎたり意味不明だったりするのでしょう。ご勘弁くださ~い■■■
さあ、輝ける今月の台所大賞は!!

新しき面陳コメントグッズ 「カドメモリン」

 あれはわめぞの面々とせどりツアーに行った時、すでに5軒もまわった頃か、立石書店岡島さんの車のトランクが買った本でごちゃごちゃ、あれ、あの、あら、と退屈男さんが横でつぶやき、「あれを瀬戸さんに見せたかったのにどこかにまぎれて・・・台所大賞・・・じゃないかと・・・」。!!?。
 翌日。これ退屈さんが持ってきましたよ、と店番をしていた小峯君に見せられた驚愕のもの。それはしおりでした。今まで一度も見たことのない、なんと妙な機能で美しいしおりなのでしょう。すごいのは一度眼にすると今までなかったことが不思議になること。いや、そりゃあったかもしれない。でも、「耳しおり」と名付け微力ながら普及させる努力をしたい。退屈男さんは八王子方面のある古本屋さんの棚から本を抜き、そのしおりを発見。開発者は誰だかわかりません。店員の店運営に役立つ小さなアイデアがモットーの台所大賞ですので、しおりの応用編としての面陳コメント機能「カドメモリン」で台所大賞。「耳しおり」は台所大賞のケナゲな枠をはるかに越えた、ノーベルしおり賞かもしれません。
 面陳、表紙を見せて配架する本に何かコメントを付けたいときがあります。当店では、雑司ヶ谷霊園の何区角にお墓がある人、とか、池袋モンパルナスのどこに住んでいたことがある人、とか。用途はいろいろで、いわゆるPOPというものです。だいたいは帯と同じ仕様の紙に「オススメ」とか書けばいいのでしょうが、帯のように細長い紙がすぐには見つかりません。そこで、台所大賞0602「メモオチン」の発見以来、メモオチンの本来の姿であるメモの用途を超えて、POPとして応用もしていました。ところが今回、メモならこっちのほうがいかす感の強い「カドメモリン」が現れました。
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ああすみません!肝心の、新感覚読書の友「耳しおり」については明日!!そうです明日はしおり革命記念日です!
せと
by ouraiza | 2007-06-02 03:47 | 工作 | Comments(0)
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