最新アルバム名は「どですかでん」
最新アルバム名は「どですかでん」_f0035084_015078.jpg
昨夜、友人と共にパスカルズというグループのライブに行ってきました。誘ってくれたYちゃんは昔、知久寿焼さんの公演で知り合ったいわば「たま友達」。以来ずっとパスカルズがいかに良いか彼女から聞き続けていて、満を持しての初パスカルズ。

まず新宿のらんぶるで待ち合わせ。名曲喫茶は渋谷のライオン(ビアホールにあらず)に続いて2カ所目の体験ですが、ここは曲を聴く事よりも普通に人と話したりできるかんじ。しかしとにかく地下が広い!高い天井にしっかりした内装、隣とのほどよい距離感。また来てじっくり長居してみたいお店でした。
甲州街道沿いにふらふら歩き、会場のある初台に到着。ここでのお楽しみは、ライブ前に、噂に名高い立ち食いそば屋さん「加賀」のかき揚げそばを食べる事!・・確かにおいしかったです。かき揚げは結構なボリュームなのに、しつこくなく、パリパリでふわふわで。狭い店内、何人ものサラリーマンの男性たちに混じって女子二人、もくもくと器を空にいたしました。
しばらく並びます。今回の舞台はドアーズという「ドリンクALL300円」というそれだけでもかっちょいいライブハウスなのですが、肝心の室内もとっても余裕のあるつくりで聴きやすく、すごーく気に入ってしまいました。
いよいよ公演がはじまってからは、約2時間半、あっという間でした。15人のオーケストラが奏でる、圧倒的な音の渦。曲はインストゥルメンタルが中心で、バイオリン、チェロ、トランペットといった基本的な楽器から、リコーダー、トイピアノ、アコーディオン、ウクレレ、桶、そして大量のおもちゃといったかなり幅広い音色の道具が使われます。聴いていてだんだん気持ちよくなる浮遊感をともなうあの感じは、文字ではなかなか表現しづらいのですが、そうですね、例えばピアニカをあんなに切なく深みのある音で聴けるのなかなか無いと思います。
しかしただ心地よいのではなく、観客の目を奪うのは、演奏中基本的に止まる事のない、石川浩司さん(元たま)のパフォーマンス。パーカッションや鳴りものを鳴らしながら、紙を破いてかぶったり、黄金のお面をつけたり、風船をとばしたり、叫んだり、小粋に踊ったりなどなど。惚れてしまいそうです。他のメンバーについても色々思ったりしたのですが、割愛、ただバンマスのロケット・マツさんって、大人しいポツポツとしたしゃべりながらも、実は熱い方なのでは、と思うような動きを結構されててすてきでした。次の7月のライブも行きたいです。初日は友部正人さんがゲスト!


そうそうすっかり忘れていたのですが、山下敦弘監督の最新作『松ヶ根乱射事件』(現在公開中)の音楽担当がパスカルズ!山下監督の映画って、寂しいんだけど面白くて、笑えるんだけどどっかあか抜けなくて、人の皮膚を直に触ったような妙な感じ、みたいなあの雰囲気がたまらなくって好きなのです。このタッグは見逃せない・・。


なつき
by ouraiza | 2007-03-11 02:10 | ふらふら散歩(終了) | Comments(0)
<< 外市のしずく  (最新ご報告は... 鰈 >>