拓    せと
12月15日月曜日。
 「無法松の一生」(1958年版 稲垣浩監督)を観て出勤し、営業はせず内勤。
 店内奥封鎖の原因である山脈を削っての仕分け。ついに大判に突入して終業時間までに終わらず。

 夜、冒頭だけ観ようと映画「赤ひげ」(1965 黒澤明監督)を再生したらやはりとても面白くて結局そのまま最後まで観る。画面内の光線と影の美。何度観ても杉村春子さんが大根で痛打されるシーンはすごい。

12月16日火曜日。
 久しぶりになにも予定のない休み。
 映画「どん底」(1957 黒澤明監督)を観る。左卜全さんをたっぷり観たければこの映画なのか!と思った。とても面白かった。
 すぐに次の映画を再生しようとするが、映画観賞に時間を使うことがどうにも日常生活に支障をきたしつつある気がするので、猫の番や洗濯、皿洗いをなるべく優先する。

 「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」(2024 ソイ・チェン監督)を観る。FDD(Film Day Detective 映画の中に日付けを探す活動)における「祭り問題」あり。祭りは日付けが特定できそうでいてたいてい複数日に渡るのでそのうちのどの一日なのかはわからない。今回は香港の「盂蘭勝會」(盂蘭盆会:うらぼんえ)。
 「突貫小僧」(現存14分 1929 小津安二郎監督)、「パリ、テキサス」(1984 ヴィム・ヴェンダース監督)を観た。「ホテル・ニューハンプシャー」でのナスターシャ・キンスキーさんが印象深いが、「パリ、テキサス」での姿も忘れがたく、この2作が同年の映画だったとわかり驚いた。

12月17日水曜日。
 休み。
 午後、「遥かなる山の呼び声」(1980 山田洋次監督)を観てまた泣く。

 夕方からYBA(山田ビリヤードアカデミー)。年内最後になるので勝ちたい気持ちが強く、目指している「愉しい孤柳の型」を意識して励むがどうにも噛み合わずに空振り。難角度のシュートをビシビシ決める山田くんに対して安全パイのシュートを外すいわゆるズコショを続けてまったく惜しくもない敗戦。ラック数4対10。通算ラック数174対265。総合3勝26敗1分。
 居酒屋大門さんにて反省会。少し前に「上戸彩って知ってる?すげぇ美人なんだぜ?」と言っていた山田くんが今日は「これからは井上真央だな」と言っていた。

 「スケアクロウ」(1973 ジェリー・シャッツバーグ監督)を観ながら就寝。

12月18日木曜日。
 前業に遅刻しつつ店奥封鎖解除への最終段階、1000冊以上ある雑誌『朝日ジャーナル』の整理。号数を確認して発行順に並べて積んでいく。開店して諸事。

 重い作業ができるメインパソコン以外によく使っていた軽作業用のサブパソコンが数ヶ月前に壊れてしまっており、昨日やっと新調する気力が沸いたので注文していた新しいパソコンが届いた。クロームブックという小型の機種が使いやすい。前号機が壊れた理由にはかなり手応えのある心当たりがあり、それは「落っことし過ぎたから」。狭い番台上のぎりぎり端になにげなく置いてあるのを引っ掛けて床に落とすことが何回あったろう。不安定な本の塔の頂上から落下させたことも何度もあった。無理な角度で床と衝突し続けたために電源コードの差し込み口が歪み、充電ができなくなってしまった。赤い機械から青い機械へ。単語登録などの各種店用の設定を終わらせる。この軽やかな足取りのかわいいバンビを雑に扱って壊しませんようにと祈る。
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 夜、「燃えよドラゴン」(1973年 ロバート・クローズ監督)を観始めたがすぐに眠りの海へ墜落した。

12月19日金曜日。
 前業で昨日からの『朝日ジャーナル』整理を続け、並べは終わったが縛りには至らず。開店して諸事。
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 午後、市場へ商品を少し出品に行く。

 15年以上前からのお客様Sさんは、ご来店なさるとたいてい日常生活にまつわる楽しい情報を伝えてくださる。今日は「栗原はるみ開発の蒸し器、他調理道具類の素晴らしさ」、「SB食品の粉のカラシの美味しさ」、「板橋区大谷口の練り物屋さんの愉しさ」を教えてくださった。
 閉店前に立ち寄ってくれたミヤモトくんからは、いい感じの居酒屋さん情報を聞く。下板橋竹の子さんと板橋田丸やさん。

 夜、「燃えよドラゴン」の続きを観始めるが、独特なリズムがそうさせるのか、また途中で寝る。
 早朝ふと目覚めた隙に途中まで観て気になっていた「スケアクロウ」を観終える。とても面白かった。マックスとライオン、ザンパノとジェルソミーナ(「ザンパノ」と「ジェルソミーナ」を声に出して言いたい)。

12月20日土曜日。
 前業からずっと今晩の不忍ブックストリームの準備。雨が降り続ける。かたつむりシフトで開店して諸事。

 夜、YouTubeライブ「不忍ブックストリームⅡ」の本番。「ダメ男」を「ダメ”お”」と読むか「ダメ”おとこ”」と読むか、決まりのなさが面白い。鹿美社さんの『ダメ男小説傑作選』。
 担当コーナー、ブックスポーツ略して「b-Spo」は、テレビのバラエティー番組のコーナーにあった「本名寺の変」(芸能人などの本名を当てるクイズ)をなんと素晴らしいネーミング!と感動して完全に模倣させていただいた、漫画のキャラクターの本名を当てる「本名寺の乱」。和やかで楽しかった。
 「b-Spo」は1:24:05ごろからです。

 新型ウイルス禍以降、近隣の居酒屋さんがほとんど24時前には閉まってしまう(22:30ラストオーダー、23:00閉店が多いか)ようになり、ちょっと夜遅めの場合は打ち上げ宴会難民となるのが常だったのだが、ムトさんがふと「おいら気になってるとこがあんだ」と先導してくれて試みに入った居酒屋「勝や」さんが、夜遅めに一日を労うアルコールを飲みたい連中への頼もしい救助船だった。久しくなされていなかった大いなる開拓が成就した。

 深夜、ついに「燃えよドラゴン」を観終える。大量の練習生たちが整然と広場に並んで突きや蹴りの型稽古をしているのを空撮しているシーンがあるが、目を凝らすとそのうちの何人かがフニャフニャと仕方なくやらされているように見え、面白かった。

12月21日日曜日。
 前業で『朝日ジャーナル』のしばりをひたすら。1200冊と少しあった。開店して諸事。
 綿々と番台上滞留物の値段付け。

 閉店後の番台端会議の議題は定番の”宝くじが当たったらどうする?”。ビルを建てて地下2階から最上の10階まででなにを営むか。意見が噴出して愉しい。

by ouraiza | 2025-12-22 17:53 | Comments(0)
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