ボニート    せと
10月27日月曜日。
 営業はせず内勤。
 あるリトルプレス冊子の入稿前原稿を拝見していたら、個人プロフィール欄に、〇〇年、株式会社〇〇に入荷。とあり、可笑しくて和む。「入社」の誤りなのか、あえてそうなさったのか絶妙に判断に迷うところが愉しい。

 夕方前、待ち合わせよりも早めに目的地に着きたくて急いで店を出ようとすると、80歳代と思われるご婦人が入り口のドアを開けて薄暗い店内に入っていらっしゃった。すみません、今日は店は休みなんです、と繰り返すも、本屋さんにはどう行ったらいいの?ここ本屋さん?もうすぐ上の階からみんな降りてくる時間でしょ、と同じようなご返答の繰り返し。お住いはどこですか。南池袋3丁目‥‥。おお、ここは南池袋3丁目なので近いのですね、3丁目の次はなんでしょうね。わからないわ‥‥。むむこれは、と思い当たり、手を引かせていただいてゆっくり池袋駅近くの交番に歩き出したところ、急にハッとなさったご婦人が「ディーに行くの‥‥」とつぶやかれたので気付いた。ディーはデイサービスのことに違いない。歩を逆に向けて店を通過してお隣の施設の受け付けへご案内してみると、事務所にいらした施設のかたが、「Yさんどうしたのー?」と気付いてくださった。

 古書会館8階ラウンジでの会議の席にほんの少し遅刻して到着。難局かと想定していたが同席のかたがたのご協力でとてもスムーズかついい方向にお話が進み、用意していた缶ビールも順調に空いていった。なんとも嬉しい。会議の途中で外からヘリコプターのプロペラ音が聞こるやいなや、I書店さんが「あ!トランプきた!」と仰ったので驚いた。アメリカのトランプ大統領が来日するというニュースをそういえばどこかで聞いてたっけ、と思い出した。それにしてもヘリの音で判断なさるとはかっこいい。
 居酒屋花火さんで軽打ち上げ。そして会議にも同席してくれたKさんとふらふらと2軒目、とても久しぶりの池袋北口大都会さんへ。ほとんど記憶が無く思い出せないが、そんな時のための手帳には「ジェネリック・エロ サビキとエビ」とメモがある。なんのことかはわからない。

10月28日火曜日。
 休み。
 夕方から遊びに来てくれた同業の友人と板橋の焼肉屋さんにて会食。とても美味しかった。ついでに実家に立ち寄り、恒例の片付けねばならないのにあまりに物が多いことに暗澹とする会をする。

 夜、映画「事件記者」(1959 山崎徳次郎監督)を観た。

10月29日水曜日。
 休み。
 午後遅めから板橋のホームセンタービバホームにて木材と段ボール箱を調達。ずっと計画している小工作があるのだが、作業をする段階になかなかいたれない。

 映画「オーメン」(1976年 リチャード・ドナー監督)を初めて観た。「666」というのはそういうことだったのか。
 続けて何度目かの「グラン・トリノ」(2001年 クリント・イーストウッド監督)を観る。これが伏線だったのか、と気付くことが多々ある。

10月30日木曜日。
 前業で素のまま積み上げて保管して痛みやすくなっていることが気になっていた在庫の箱詰め。開店して諸事。
 今日のやらねばならないことリストを作り一つ一つ進め、13個のうち8個が完了した。

 夜、番台端での飲酒会議中、お客様からいただいた和菓子を皆で食べていて、この柔らかい表面は求肥、ぎゅうひって言うんですっけ、などと話していたら、手帳編集部のFさんがぽつりと「求肥のガンマン」と言っていた。

10月31日金曜日。
 午前中に鶉山委員さんにて健康診断。今年はもう数値の改善を諦めている。開店して諸事。
 夕方『名画座かんぺ』最新号の表紙作り。今回も過去に作って使っていなかったものを合成。


 店の隣のローソン100さんの前の電話ボックスをふと見ると、電話機が家出していた。
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 アマゾンのドラマ「GEN V」を観る。

11月1日土曜日。
 前業でなにをしたろうか。開店して諸事。

 夜、映画「野獣狩り」(1973年 須川英三監督)を観た。当時の池袋西口、東武デパートの外壁に垂れ幕型脅迫状がぶら下がったりして驚いた。

11月2日日曜日。
 前業で少し滞留物の値段付け。開店して諸事。
 来週半ばに予定している「出張不忍ブックストリームat谷根千」での担当コーナー「b-Spo」の問題を作るため、谷中、根津、千駄木界隈を行脚する。日曜日ということもあるのだろうが、とにかく夕焼けだんだんの上下商店街の変貌ぶりに驚いた。海外からの観光客のための原宿竹下通りになっている。歩いているぼくに「ヘイ、ジャパニーズゲタ?」と路上でお土産の下駄を差し出す店員さん。コンビニで缶ビールを買うと、店員さんがレジ前タッチパネルの「18歳以上ですか」を指差し、「プッシュ、イエス」などと指示をくれた。外国人向けの案内が、相手が日本人かどうかの判断を要しないほどに習慣化されているんだな、と思う。
 ひるねこBOOKSさん、往来堂書店さん、タナカホンヤさんというそうそうたる愉快なご店主さんたちに、b-Spoの問題となる絵を描いていただけてとても嬉しい。
 谷中で毎度お世話になっいるもんじゃ焼き屋さんで軽打ち上げ。「そばもんじゃ」なるものを初めて食べたが、同席のもんじゃ奉行であるムトさんがヘラで鉄板上のそばを細かく切り刻んでもんじゃ本体に混ぜ込んでいる。細長いことに矜持のあるそばの気持ちはどんなだろう。
 調味料に英語表記がつき始めている。かつお節は「bonito」。
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by ouraiza | 2025-11-03 19:51 | Comments(0)
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