営業はせず、普段開店中には手をつけづらい業務に集中するための内勤デイ。
先週お預かりした文芸系山脈を査定、仕分け、積み直し。市場向きの大山を縛り。この段階で店向きも多く残してしまうことが未整理在庫氾濫の原因だろう。
ゴールにさしかかる最終コーナーを走っている『名画座手帳2026』の確認作業と会議。新機軸として打ち出す部分があけすけに未完成なのでどう宣伝するか難しい。
8月19日火曜日。
休み。
夕方から荒川線で王子に行き、友人Kさんと避暑の小宴会。年季の入ったとても美味しい居酒屋さんだった。2軒目に新装開店なさった山田屋さんへ。山田屋さんは休業前まで使われていた往年のカウンターの天板を新しい脚と組み合わせて使っていらっしゃるのかと思う(未確認)。「時を経て変わるもの 時代を超えても変わらぬもの」という書作品が入り口に飾られている。2軒とも飴色の木材の肌理が印象深かった。Kさんから「マサヨばあちゃんの天地」、所持なさった歴代の車種、故郷と情緒についてお聞きした。
8月20日水曜日。
休み。
家から目的地に15分歩くだけでだくだくと汗が吹き出て洗いたての瑞々しい茄子状態となりタオルを持ち忘れてしまったことを悔いる。夕方前から往来座近所のお客様の事務所に出張できている仙台のU王子の仕事をひやかし、お客様とU王子と小宴。手帳の予定欄の火曜と水曜に「王子」が二つ並んだ。お客様はこの近隣での活動が長いのでたくさんの飲食店を毎回教えてくださる。今回は鳥然海然さん。とても美味しかった。「相対と直対、直接対応」、「革命的楽観性」。
8月21日木曜日。
前業にて全集類を市場用に縛る。
作文をする必要があり、店の奥にこもって呻吟する。
夕方、極々近所のお客様宅へ台車で買い取りにお伺いする。とてもかっこいいおもちゃをいただいき嬉しい。飛行船、以前から欲しくて探していた。

夜、映画「獄門島」(1977年 市川崑監督)をみる。金田一耕助が金田一耕助役を演じ、横溝×市川崑ってこうでしょ、と映画が映画を説明しているような印象を受けてしまう。しかし後日、「犬神家の一族」「八つ墓村」に続いてある程度の日を空けずに観たことが自家中毒的印象を持ってしまう原因だと教わった。寅さんのように観る、同じ演目を繰り返す古典芸能、例えば歌舞伎に親しむ感覚が必要とのこと。まったく確かに、記憶が錆びた1年後くらいに観たら、おお、これこれ、これが観たかったんだ、となるだろう。未鑑賞の「悪魔の手毬唄」は来年にしよう。
8月22日金曜日。
前業で昨日からの作文の続き。開店して諸事。
こんな些細なブログにも極たまに匿名性を盾にした卑小な気持ち悪いコメントがくることがある。3年ほど前の記事に対して曰く「性格の悪さきわだつブログ主」。可笑しい。ああ画面キャプチャー画像を撮っておけばよかった。うんまあそりゃ性格良くはないだろうけど、とちょっと自省しながらアドレス拒否設定をして削除。
愛車8号を貸している立石書店一郎さんに市場へ出品物を持っていっていただく段取りとなり、急いで奥に積んでいた市場向きの大山をしばる。一郎さんがたまに運転していることにより、諦めていたドアの鍵やカーラジオが復活するなど、8号に奇蹟が起こっていて驚く。
作文の続きをずっと。
立ち寄ってくれたミヤモトくんがお土産にくれたうなぎパイが粉々に割れていて可笑しかった。

8月23日土曜日。
前業で滞留物の値段つけ。開店して諸事。
夕方から実家にて”片付けを少しでも進めたいと願ってゴミ袋を片手に持ってうろつきとりあえず目についた紙ごみを丸めて捨てる会”。職場の移転縮小問題が勃発している兄から今後の去就について細かく聞く。保証のある近畿もしくは北陸への移動か、近くではあるが保証のない別業務への移動か。なんたる難易度の高い判断だろう。個人経営者の身勝手な思惑で、なんか旗揚げしちゃいなよーなどと軽口をたたく世間知らずのばかな弟。
母を含む実家片付け部隊で近所の未踏のイタリア料理屋さんに行き打ち上げ。
8月24日日曜日。
前業のために出勤したが、疲れと眠さとダルさのトリプルパンチに耐えられず布を丸めて枕にして店の床で寝る。ここ数日の作文で普段使わない脳の一部が稼働したからか、単なるアルコール摂取過剰か、軽い熱中症か。目の下のクマがにょきっと立ち上がり、やあこんにちは、あなたの目の下のクマです、このままだと私たち、あ、右と左の二人ということですが、じっと安静に目をつぶっておく半日以上の時間がないとあなたの全体がクマ色に染まりますよ、と告げてきた。明日は営業をしない内勤の予定だったがクマに支配されるのが怖いので休むことにする。
ぼんやりと僅かな作業だけをした。