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 先週の土曜日に新潟北書店さんで本で遊ぶ実験室「b-Spo」を開催(【不忍ブックストリームin北書店】1:41:07〜)、ランダムに与えられたお題を記憶だけを頼りに描く競技「SWEET♡MEMORIES」のマンガ・アニメ大有名キャラクター編をプレイしたのだが、下は本番前々日の番台端飲酒会議中にリハーサルした際の結果。
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■店員ノム「月野うさぎ(セーラームーン)」 ■ムトさん「ピノコ(ブラックジャック)」
■編集部Iさん「ハットリくん」 ■友人Kさん「デューク・東郷(ゴルゴ13)」
■せと「トトロ」■せと「ちいかわ」
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■友人Kさんはとても上手だった。

6月9日月曜日。
 3日目の新潟。使い終わったb-Spoグッズやおみやげをトランクに詰めてビニール袋とヒモで梱包。ホテルの受け付けから池袋に発送していただく。貸し自転車でピアBandaiという信濃川沿いの鮮魚センターを中心とした施設へ。「萬代橋」の「萬代(万代)」がキーワードなのだなと思う。また回転寿司とビール。

 午後、市内を自転車で走っていると、思い出深い『What's Michael?』がボディに描かれたバスとすれ違った。あ!マイケルだ!と驚くと同時にまさかと思い検索すると、著者小林まことさんのご出身が新潟市とあった。そして昨日グラウンドを眺めた新潟商業高校が小林まことさんの母校でその柔道部が『柔道部物語』のモデルだと検索結果にあり、なんてことだ!画像撮ればよかった!と悔いた。
 日本海と出逢いたい、というムトさんに先導されて入舟みなとタワー、日和山展望台、と回る。日和山突堤でまっさらな水平線の前にただたたずむ、という贅沢ができた。
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 北書店佐藤さんにお勧めいただいた喫茶店カンポスさんでのハンバーグを体験する直前にその佐藤さんから「あーなんかうっかりスマホの画面触ってかかっちゃったみたい」と間違い電話をいただいたので、なぜ新潟ではたいていの駐車場の地面が錆びたように赤いのか尋ねると、冬に凍結を防ぐための融雪噴水システムが地面の下にあり、その水に含まれる鉄分の影響であろう、とのこと。道路の信号が縦型なのと同じく、寒期対策の現れの一つなのだった。
 日頃同行者を戸惑わせるほど大健脚のムトさんが右足の甲に原因不明の痛みがあり、普段なら2時間の距離でも歩く、と豪語決行しそうな場面で足を労り自転車を選択。町の各所にポートがある「シェアサイクル」の便利さを噛み締めた。
 深夜前に新幹線で帰ったが、池袋から新潟まで、だいたい映画を一本観終えるくらいの距離であることに改めて驚く。店で荷物を降ろし、休んでいた間の動きを確認。明日の準備を少しする。
 新潟で得た強い印象が3つ。北書店佐藤さんが『万代の虎』であること。新潟市が港町であること。信濃川がとても大きいこと。なぜだろう、新潟に対して「港」という印象がまったくなかった。しかしとても、港町だった。
 港近くの砂に埋もれていたのを拾った自分へのおみやげ。
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 ムトさんの細部記録新潟紀行は「コロナの春 6月6日から6月12日」の土曜日から月曜日まで。
 
6月10日火曜日。
 休み。
 午後出勤して今晩の会議のための書類作り。時間が無いので荒々しく。夕方から古書会館にて会議。余裕のないタイミングだからこそやらなくてもいいことを余計にやってしまう情動、というのはあると思う。
 居酒屋はなびさんにて反省会。午後雑に作った書類を詰めていく。手帳に残っているメモで振り返ると、「Fさんの飼っていた猫/マロン、みかん 亀/くり ウーパールーパー/パルスケ 蛇/クーちゃん、エリザベス とかげ/アオちゃん」、「去年、ぼくたちは飛び魚だった」(飛び魚の刺身)、「ゴルゴダの丘に登りがち」、「くよくよは美しい」、「スライアンドザファミリーストーンのI Want to Take You Higher」、「ナイアシン」。

6月11日水曜日。
 休み。家窟にて無為に廃す。あれやこれやをザッピングしてなにも遺らない。

 夜、ドラマ「アオイホノオ」を観終わる。素晴らしく面白かった。大仰でありながら繊細な色調。原作漫画を読みたい。

6月12日木曜日。
 前業にて帳場周辺整理、滞留物の値段つけ。先週金曜日ぶりの店番が嬉しく準備。
 開店作業中にご来店くださった男性から買い取りのお問い合わせがあり、近所なのですぐ持ってきますね、とのことでお待ちし、車椅子をキャリー代わりになさって運んできてくださった台本類を拝見。表紙に書かれたその台本の所有者を示すお名前に驚いてえー!と声を上げる。一昨年夢中で観たドラマ「水もれ甲介」でとても重要な脇の役をなさっていて印象深く胸に刻んでいた俳優さんのお名前。いつもアルコールに酔っている役だったが一滴も飲まずに演じていらっしゃったことなど逸話をお聞きするなどし、ご逝去時に再編集なさったアルバムをお貸しいただいた。ご逝去時にはまだ往来座は開店していなかったが、まさかこんなにお近くにいらっしゃったなんて。町にはいろいろあり、店にはいろいろ起こる。

 夜、アニメ「アポカリプスホテル」を観る。

6月13日金曜日。
 前業にてなにもせず。開店して諸事。

 日本で暮らしているフランス人のご婦人が和本を買い取りのためにお持ちくださり、近しい人の先々代が「森川源三郎」なのだが知ってるか?とのことで、軽検索で調べる。明治時代、秋田県で農業を研究、広めた人のようだ。各時代、各地に偉人がいて、そのお名前が令和の三丁目の街角の狭苦しい番台でフラッシュするという古本屋の一幕。

 夜、立ち寄ってくださった手帳編集部Fさんが、「限りなく練馬区に近いブルー」、とおっしゃっていたのでメモ。
 ミヤモトくんの、”まだですか?と訊かれたら「マダックス」”に続く新作はアルチュール・ランボーから派生した「ちゃおちゅ〜る・ランボー」。「吾輩は猫である。名前はマダックス」の発見はSNS上で2010年に一人だけなさっている形跡があるが、「ちゃおちゅ〜る・ランボー」はまだ巷で発表されていないものとのこと。ちゃおちゅ〜る・ランボーはマダックス。

 夜、イスラエルとイランのニュースを聞く。

6月14日土曜日。
 前業にて少しだけ滞留物の値段つけ。開店して諸事。

 Amazonは横文字了解前提な宇宙人用設定画面、意味不明な変更が多々、手数料が高すぎるなどの理由で数年前に撤退し、古書組合主催の古本販売サイト「日本の古本屋」を通販の主戦場にさせていただいている。登録された各書籍の欄内にある送料表記の後に必ず「〜」が入り、とても疑問だった。「即決注文」に対応しているので送料は「送料:¥600~」ではなく「送料:¥600」と表示されて欲しい。その点を直せるものなのかどうか、組合の「日本の古本屋」担当のかたに尋ねたことがあったが、それはとても難しいとのことで、仕方なし、と思っていた。今日、あ!そうだったのか!とふと気付いたのだ。うちの店では全国一律の料金設定をしているから「~」は必要ないが、「即決注文」であっても発送先地域別に細かく料金を設定していれば、1つの商品に複数の送料が該当することになる。だからとりあえずは「~」と表記してある、ということ。すっきりした。

 夕方、市場へ出品に行く。いつも当日になってサボりたくなってしまう傾向を、一昨日昨日と少しずつ準備を進めて愛車8号に積んでおく作戦を遂行して回避。その後8号をレンタルなさってお仕事をする予定の立石書店一郎さんの運転にて帰る。助手席は嬉しい。

 アニメ「アポカリプスホテル」を観る。設定に惹かれるのだが、老化にともなう感性の鈍化によるのだろう、キャラクターの外連味と伴走できず、途中だが一旦離脱を決める。

6月15日日曜日。
 前業にて「安住紳一郎の日曜天国」を聴きながらなんとなく値段つけ。ニチテンのさくらんぼが当たる「ロト3」に3桁の数字をかんがえて応募。とりあえずはラッキーナンバーにて。最近どうにも投稿するメッセージを作る時間とこころの余裕がなくて悲しい。開店して諸事。

 明日の後頭部の脂肪腫、通称デビルを除去する手術後に縫い目をカバーするガーゼ当てる、と聞いていたので、店番時や外出時に突飛な後頭部が露出しないように帽子を買いに行く。まったく欲しいという欲求がなく必要のためだけに探さねばならずイメージがまったく湧かなかったのだが、池袋西口の老舗帽子屋トラヤさんは品揃えが豊富で、なんとなくではあるがこれだ、と思えるものを発見できた。ガーゼや絆創膏が分厚くても圧迫が少なそうな、余った部分がへなへなとしおれるタイプの薄手の黒いニット帽を買った。

 明日の手術後数日間はアルコール禁止なので淋しく感じつつ、いつもの缶ビールを数本空けた。

by ouraiza | 2025-06-16 17:04 | Comments(0)
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