上野の夜更け
先日、上野の森美術館に、ダリ展を見に行って来ました。手持ちの招待券の期限がその日までだったので、放課後あわてて大学から直行。(注:会期自体は来年の1月4日まで)。
そしたら、建物の外でもうすでに長蛇の列・・・。やはり皆考える事は同じなのでしょうか。どの人の手にも私と同じ招待券があるように見えます。気のせいかもしれません。やっと入場した後も、たくさんの人、人、人・・・。結局、人ごみと空腹に負け、展示の半分ぐらいを過ぎたところでギブアップ。目的のひとつだった、短篇映画「アンダルシアの犬」はばっちり前の席で鑑賞できてよかったです。有名な冒頭の「○○を切るシーン」が、昔見た記憶と全然違ってて驚きました。いつのまにか『春琴抄』とまざってたのかなぁ・・。
残りの作品を横目で見ながら風の様に会場を抜け退場。すぐ帰ろうかと思ったのですが、歩けないほどお腹は空いているし、またあまりに夜風が涼しく月も明るいので、上野駅公園口近くのラウンジみたいなところでひとしきりなごんでしまいました。
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写真は、そんな月明かりで読む中島敦『北方行』。うそです。ちゃんと街灯が煌々と照ってはいましたが、それでもなんだか寂しげな雰囲気がぐっと増して、いつもより物語に深く浸れる感じでした。
なつき
by ouraiza | 2006-11-11 23:34 | ふらふら散歩(終了) | Comments(0)
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