ソウルの古本屋(2)
ソウルの古本屋(2)_f0035084_20375180.jpg 「秋も一箱古本市」のお知らせです。一箱古本市は今年の4月に第2回目を迎えて、今回が第3回目のイベントです。古書のフリーマーケットが谷根千(谷中、根津、千駄木)を舞台に行われます。前回はあいにくのお天気で早めに店じまいをすることになりました。今回は、気持ちよく晴れるといいですね。ぼくも歩きました。あの街は楽しい。思わず立ち寄りたくなってしまうような素敵なお店がたくさんある。「ただ歩く」だけで気持ちが晴れる。そんな催し。チラシ、あります。
 
 ようやく韓国土産の「韓国のり」と「クルタレ」(胡桃やピーナッツを、蜂蜜の飴を繊維のように細くした繭で包んだお菓子)を持ってきた。早速、常連の朝倉さん(朝様)に召し上がって頂く。クルタレは8個入りだから、残りは7つ。日本ではなかなか味わえない不思議な味。早い者勝ち。さて、ソウルの古本屋ですが、先週は東大門の古本屋について書きました。今週は仁寺洞(インサドン)メインストリートにある一軒の古本屋です。「永昌書店」とあります。やっているのか、やっていないのか、わからなくなるような、静かなおもい扉。中に入ると、ご覧のとおり。その日、一緒に歩いていた大学の先生の後ろに隠れて、中を見わたす。ハングル語の書籍ばかりかと思いきや、背表紙の読める本もある。おそるおそる手にとってみると、中国語の本でした。本の影から、帽子を被った60才くらいのおじいさんがふっとやってくる。先生がこのおじさんに、話しかける。佛教のお墓の本ありませんか。日本語は通じていなかったけれど、紙とペンを使って、一冊の古本にたどり着いた。高句麗の古墳についての本、二冊セット、値段は、50万ウォン。日本円にすると五万円くらい。ちょっと高いよ、と先生。よしわかった、40万ウォンだ。いきなり、一万円の値下げ。それからすこしのあいだ、先生とおじさんとの、商談がつづく。ソウルの古本屋には、魚を売るようにして古本を売る、そんな商売人がいた。それにしても、おじさんあの本、どうやって取るんだろう。
こみ

ソウルの古本屋(2)_f0035084_20395998.jpgソウルの古本屋(2)_f0035084_2040596.jpg
by ouraiza | 2006-09-28 21:25 | こみにぎり(終了) | Comments(0)
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