四頭火とツミ、どこかで流れている水    せと
Shot you meet my more she up get must!
流暢な英会話風に音読してみてください。ショチュウミマイモウシアゲマス。

 好事魔多し(こうじまおおし)。なんとなく、好事魔が多いんだな、と思っていた。ところが恥ずかしながら、なにかのきっかけで軽検索して驚いた。「好事魔、多し」ではなく、「好事、魔、多し」だった。

7月31日月曜日。
 休み。ひたすらぐだぐだと地下を書くなど。
 俳句が面白くて名句を覚えたく、『一日一句』のような俳句アンソロジーをなんとなく集めている。2011年黎明書房刊、大井恒行著『教師のための携帯ブックス9 教室でみんなと読みたい俳句85』より、
 戦争が廊下の奥に立つてゐた
 渡辺白泉、1939年作。
 
 夜、「岸辺のアルバム」を観る。

8月1日火曜日。
 午後から、父親の回顧展のための資料作りをするために店に保管していた作品アルバムや個人アルバム他遺品を実家に運び戻す作業。ご近所の、長野での展示を観に来てくださったかたにアトリエをご案内する。その古書往来座の古くからのお客様でもあるSさんから、様々なお話をお伺いする。大和民族の謙遜と多神教、インターネットの興隆、真珠湾攻撃とバブル期の本筋からの逸れ方、本筋というのは辛いもの、などなど。

 夜、「岸辺のアルバム」最終話までの2話を観る。厚み、というのか、心境の幅の広さというか。ソーシャルネットワークサービスの真逆。グレーのトーンが豊穣で現実的。灰色のカオス。とても面白かった。

8月2日水曜日。
 昨晩、普段まったく観ない「なんでも鑑定団」をなにげなく観ていたら「菊池容斎」という画家の作品が映り業績が紹介された。ん?店にあるな、と思っていたらすぐにウェブで発注をいただいた。ウェブ販売にテレビの影響ってあるなーと改めて思う。

 休み。廃テンションを貯めておきたい。課題ばかり増えてしまった動画作りを少し。

 夜、ドラマ「高原へいらっしゃい」の第1話、「うちのホンカン」の第1話を途中までなんとなく観る。

 耳に刺していたイヤホンの右側のゴムが、何度か抜き刺しするうちに失くなってしまった。耳の中には多分残されていない。

8月3日木曜日。
 開店して諸事。
 完成したばかりの『名画座かんぺ』最新号を折って封入、配布店様に発送する作業。今日はまあまあの量、209枚折ることができた。

 水道がどこか漏れてませんか?と水道局さんから約1ヶ月前に問い合わせをいただき、自前で調べてもその形跡は無し。先日管理会社さんが調べても、店内店外ともに水が漏れている兆候は見当たらず。それでも少しの水の動きを感知する水道メーターに付いている「パイロット」と呼ばれる針が回っている。確定はできないが地中のコンクリートの下のパイプのどこかに亀裂があるのかもしれない、という診断結果。本格的に調査、工事するとなるとかなり大ごとになるらしく、ひとまず、できるだけ店を閉めた後に水道メーターの横についている大元の水道栓を閉め、翌日開店するときに開けて、水道料金の増加を抑えながら様子を見る、という、一つ小さな仕事が増える悲しいような対処方法となった。今のところ水道料金の値上げは600円ほどで、いやしかし、ずっとこの感じが続く、引きずっていくというのは、なかなか重い荷物、と思う。どこかでずっと出続けている水。そしてその見えない水の料金を払い続ける道。

 うちわで扇ぐ風が吹く 床の本を動かす虫がいる 暑い猫を触る などなんとなく無季自由律な種田山頭火や尾崎放哉風にその場でなんでもいいから喋る、という遊びを少ししていたら、手帳編集部朝さんが、四頭火ですね、とおっしゃった。フレデリック・尾崎フォーサイス、もいただく。
 
 夜、森達也監督の映画「FAKE」を観る。佐村河内さんが食前に1パック飲み干す無調整豆乳がとても気になる。美味しそう。

8月4日金曜日。
 開店して諸事。
 2、3の気になっている返信、郵送を済まそうと計画を練る。南の島に就職し、スイングしても詰まった打球でひどく疲弊、と手紙をくれたKさんに、ちゃんと届いてくれることを祈りつつ、紙コップ通信の暑中見舞いを投函する。以前初めてトライした時は首尾よくいった。誕生日周辺の母と105歳にならんとしている祖母に贈り物をかんがえる。
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 NHKのドラマの影響だと思われる牧野富太郎の本や植物図鑑の熱の上昇を感じる。

 閉店後、暑気払いと称してアナモルカレーさんにて小宴。歴史小説の面白さ。三国志のこと、など。

8月5日土曜日。
 開店して諸事。
 【13:30頃には開店作業が終わって諸事を始めるがその後ふと時計を見ると17:00ごろになっていてやろうとしていた本題に手をつけていない】という最近の不思議な傾向の顕著な日。
 このままではあまりに実りがないではないかと焦り、半年以上なんとなく捨てるべき木材と大きすぎて使わない工具を載せて、毎日開店閉店時に出し入れしていた台車を片付けることにする。木材を30センチ以内に切り、工具を粗大ゴミとして捨てる段取りをして車に載せる。

 夜、ムトさんのお母様と東池袋のイタリアン食堂にて食事会。お母様が「最近雑司ヶ谷霊園にツミがいるんだってー」と教えてくださる。とにかく「ツミ」という初めて聞く鳥の名にびっくりする。ツミ。鳩ぐらいの大きさの日本最小の鷹。メスのほうが少し大きく、オスは「エッサイ」と呼ばれていた。小鳥を捕食。気が強い。いつか雑司ヶ谷霊園で探してみたい。江戸時代に御鷹部屋だった雑司ヶ谷霊園に鷹の一種がいるとは。

 1976年の山田太一さん脚本のドラマ「高原へいらっしゃい」を観る。気になって田宮二郎さんのwikipediaを読み震撼。猟銃自殺、知らなかった。

8月6日日曜日。
 開店して諸事。
 あいかわらずの【13:30頃には開店作業が終わって諸事を始めるがその後ふと時計を見ると17:00ごろになっていてやろうとしていた本題に手をつけていない】問題。午後、一番集中して作業すべき時間がいつの間にか消失している問題。午後の喪失。

 夕方、店員ノムが値段つけ、配架をして一旦番台上が一掃されたので、次の大山を積み上げる。やや詩に寄った文芸系。予定ではこの大山の半分ほどの値段つけを終わらせているはずだったが、山の積み上げ方をむにゃむにゃと按配しているうちに閉店時間。

 夜、「高原へいらっしゃい」を観る。

by ouraiza | 2023-08-07 17:01 | Comments(0)
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