ニラ    せと
5月1日月曜日。
 定休日の無約束営業はせず。
 出勤して別の要件が多くて進められずもやもやしていた値段つけなどの古書店的任務を午後から夜まで。
 営業はしていないのだが定休日と知らずに紙袋3つを提げてきてくださったお客様から90年代『TOKYO WALKER』などの買い取り1000円。やはり休みだと知らずにいらっしゃったご近所のYさんにお探しだったシェイクスピア『マクベス』200円を販売、など。この時点で800円のマイナスだが、ウェブ通販のお客様からの現金が到着して若干のプラスに転じはした。
 買い取りお預かりの査定をお待たせしているお客様に今しばし待っていただくことを連絡。こちらの事情を少し知ってくださっている方なので父親のアルバム整理をしていて、以外なところからまた新たなアルバムが出てきたりして手こずっている件をお伝えすると、「アルバムあるあるだねー」と慰労くださった。アルバムアルアル、「RRR」のようだ、と思った。

 夕方、『名画座かんぺ』最新号の第1弾コピー400枚両面(数日後に第2弾450枚両面も待っている)を終わらせた店員ノムを手伝って『名画座かんぺ』を少し折る。印刷後の製本の段階。印刷が終わってからの作業の多さったら。タイミングの都合で数十枚だけ折って終了。

5月2日火曜日。
 非番。午後早めに店に行き準備をして遠方の友人宅へドライブ。黄昏のカワゴエストリートをずっと進み、その少し先まで。川越街道はウェブ上マップの予想で到着まで2時間だった場合、必ずそこに1時間プラスされ3時間になる超時空の道。ガソリンの量を示す針が思いの外下がらず、もしやガソリン量計測センサーが壊れているのではないか、と運転しながらとても心配になる。

 護国寺近くのずっと以前から前を通っているのに立ち寄ったことのなかった居酒屋さんでロングドライブの軽打ち上げ。サンマとビール、とても美味しかった。

5月3日水曜日。
 名画座手帳編集部員で東京マラソンのコースを歩く会。毎年神宮球場にプロ野球観戦へ行くことで来年版『名画座手帳』制作開始の決起会としていたが今年はタイミングが合わず、企画監修ののむみちが興味を持っていた案、「東京マラソンコースを何度かに分けて歩く」を少し実現することで決起会としよう、となる。出発直前に偶然店に立ち寄ってくれた20年来のお客様で友人のRさんをなかば誘拐する形で誘って出かける。「『RRR』に出てくる薬草はニームという樹木で、職場の研究室で育て始めました」とRさんが言うので非常にびっくりする。他、「RRR」の見解を歴史研究者のRさんからとても興味深く教わる。肉の扱いなど。
 新宿都庁前から靖国通りに入り神保町秋葉原を抜けて上野、少し引き返して神田駅でゴール。Rさんの解説(外濠や神田川の歴史など)を聞くという贅沢もありながら、長時間長距離、じっくり観光視線で東京都内を歩くということを今まで一度もしたことがなかった、と気付いた。近距離や本体の目的のついでに、という東京観光はなくはなかった。靖国通り沿い、市ヶ谷防衛省前付近で、なんたる新鮮な場所を経験しているのだろうか、とびっくりした。
 西新宿で「水もれ甲介」「傷だらけの天使」で使われた道、水道橋で「珈琲時光」の書店、そしてずっと行ってみたかった秋葉原UDXビル、「あまちゃん」で東京でまめぶ大使をしていたアンベちゃんがまめぶの屋台を出していた場所、に立つことができてここ数年のつっかえをようやく外すことができた。
 神田の居酒屋さんにて打ち上げ。ニラの料理についての話題の途中、編集部朝さんが、「ニラ・ジョボビッチ」、と言っていた。
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5月4日木曜日。
 開店して諸事。
 お預かりしていた大山を査定、仕分け、縛り。手帳編集部朝さんがゴールデンウィークだから、と14時くらいに「飲み‥‥ましょうか」とアルコール缶飲料をお飲みになり、もっともですね、と我々も缶ビールを飲む。確かにゴールデンウィークの雰囲気が空中にある。
 
 諸事を終わらせてから『名画座かんぺ』を閉店後まで折りまくって発送する。大きく分けて制作、製本(折り850枚)、発送事務の3部門が今月もついに終わった。

5月5日金曜日。
 開店して諸事。もろもろの連絡事項を処理。市場準備。
 車から先日仕入れたオリコン9個をおろして仕分け、縛りを夜まで。また15時くらいからゴールデンウィークだし、と店員ノムが缶ビールを開けている。

 閉店後、友人牛さん宅にて蟹、山菜をいただく。腹八分目ダイエット作戦実践中だが、山菜のパスタ、山菜のチヂミなど、牛さんが「ダイエットの抜け駆けは許さん‥‥」と言うので満腹以上に食べてしまう。

5月6日土曜日。
 開店して諸事。暴風が吹き荒れているので外の棚を緊縛フォーメーションに設定。
 1ヶ月以上ぶりに市場に出品へ。突風で運転中の車が揺れる。窓を開けていると侵入してきた突風が車内を駆け巡り、放っておいた紙ゴミなどが舞い上がって車外へ出ていきそうになるので慌てて窓を閉めるが、そうすると猛烈に暑い。

 夜、映画「クライ・マッチョ」を観る。「運び屋」は別階層の「グラン・トリノ」として観られたが、こちらはクリント・イーストウッドを特集した雑誌の見出しのようだった。酔って観たからかもしれない。

5月7日日曜日。
 開店して諸事。一日中雨。風もややあり、屋外の棚をカタツムリフォーメーションに。

 乾いたセロテープの貼り替えのような手近な諸事を繰り返すうちに時が経ち、夕方、番台上中山から一部だけ値段つけ。作業に集中したくてサングラスをかけて「値段つけの型 集中突破色眼鏡外野遮断の剣」をしてみるが、サングラスをつけていると本の状態がよく見えずこれは全然ダメだ、とすぐ外した。

 夜、極々ご近所様のガレージにたまったブツ、本のお片付けのお手伝い。鬼子母神豆まきの枡など。
 
 閉店後、居合わせた皆で入荷したジェンガで遊ぶ。初体験で、とても面白い。そろりそろり、しめしめと一片を抜き取ってすぐに重要な電話連絡をいただき、店内をふらふら歩きながらお話をし競技現場に戻ると、抜き取って手に持っていたはずのジェンガの一片が無い。電話に夢中になっているうちに店内のどこかの棚に置いてしまったのだろう。ぼくか店員かお客様か、いつか誰かが、あ、ジェンガの一片だ、とそれを見つけるのだろう。

by ouraiza | 2023-05-08 03:08 | Comments(0)
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