かなえ
2月13日月曜日。
 休み。昨晩遅くから初めたムトさんの個展岐阜編の記録動画作りの続き。
 午後遅く店に行き諸事。小山を撮影、別の小山と合わせて配架、別の小山を値段つけ。次に商品化する中山をコロから番台に移動積み。

 夜、映画「シン・ウルトラマン」を観る。

2月14日火曜日。
 休み。友人との研鑽の会、ビリヤード山田塾の予定だったが山田くんの息子さんの幼稚園でインフルエンザが猛威を振るっているとのことで延期。練習をサボりがちだったので準備の時間が増えてよかった。
 岐阜のことを思い出しながら地下を書き徒然舎さんという運動体に思いを馳せる。以前からすごい”両輪”、と思っていたが、繊細な感覚で内向する一人と現実を突破して外向する一人と、またその二人がその特性外の社会性への努力も使いながら作るチームと。土地柄など固有の条件に合わせながら。悩みの連続と実験、それを粘り強く繰り返す時間。
 そうか、徒然社さんは「鼎」なのだ、と思った。「てい」、「かなえ」。三足の器。

 動画作り。

2月15日水曜日。
 朝早く起きて、ずっと前から存続問題がふわっと取り沙汰されている北部古書会館へ行き、振り市を見学する。立石書店岡島さんが振り手で、北部の大ベテランさんたちがとっても楽しそうに競売に参加なさり、中堅、若手のみなさまもそれをお手伝いしたり参加なさったり。明るく楽しく、なんだかここには商売することの愉楽が詰まっていると感じた。規模はまったく大きくはないが、小さくともそういう愉しさの悶え、みたいなことが繰り返されてきた場所。人類初月面着陸時の新聞+ごちゃっといろいろ、に思わず声が出そうになったが、初めての見学だし自転車で来ているし、で抑える。

 午後、少し早めに東武東上線大山駅に着き、友人山田くんの税理士事務所へ押し掛けてみる。住所を頼りにたどり着くと、今日の予定の本丸である板橋文化会館の集合場所の目の前だったのでびっくりする。山田くんがパリッとしたシャツを着てめりめり仕事をしていてなんだか可笑しい。次回ビリヤード山田塾の日程相談など。

 板橋文化会館小ホールエントランスに父親の1985年の塑像作品「少年」を設置。この作品のモデルは偏って集中した力点、左腕を杖にして寄り掛かっていればよかったのでとても楽だったことを憶えている。漫画読みがとても捗った。1時間で1冊の少年チャンピオンコミックスの手塚治虫が買えるくらいの時給がもらえた。業者さんが美しい台座を作ってくださり運んでくださった。FRP(繊維強化プラスチック)製なので軽く、当初予定されていた壁への固定も必要無いことになり、あっというまに完了。
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 早起きをすると一日の中でできることが増えるなと思う。
 午後遅めからずっと動画作り。念のため録音してきた鵜の鳴き声を使う。

 夜、1962年の映画「座頭市物語」を観る。天知茂さんを多分初めて観た。

2月16日木曜日。
 完成した動画を公開。ムトさんの個展「百椿図」巡回展の記録、岐阜編です。

 開店して諸事。
 古めな漫画の小山に値段つけ。

 夕方、なんらかの業者さんが、先日の事故で斜めに曲がった店の目の前の「横断禁止」標識の点滅電灯が壊れているか、壊れずにちゃんと機能しているか、わかりますか?と尋ねにいらっしゃった。そういえば事故後まったくそのことを気にしていなかったのでお応えできず。じゃもうちょっと暗くなるまで待って確認してみます〜とのことだった。めずらしい。

 夜、お巡りさんと薄着の女性がお店に入っていらっしゃり、店の前で職務質問を受けている男性のお連れの方なのですが、寒い、ということでちょっと店内で待たせてもらっていいですか、とのこと。数分後、パトカーが来て男性は連行され、店内のお巡りさんと女性も外に出ていかれた。とてもめずらしい。
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 漫画の小山商品化はあと少しのところで終わらず、缶ビールの海に沈む。

2月17日金曜日。
 開店して諸事。漫画の小山商品化の仕上げ、配架。

 うろうろしているうちに夕方になり、上野へ。駅前にて立ち食い、いや簡易スツールそば屋さんにてイカ天そばをいただこうとするもイカ切れでエビに変更。券売機のメニュー表記に日本語と同じ目立つサイズで大きく英語が使われていてなるほど国際的な、と思う。池之端の古書ほうろうさんをお訪ねするのにいつも日暮里か西日暮里を経由していたが、同行のムトさんが初めての上野ルートを先導してくれた。駅前の喧騒からもう暗くなった公園に入り、水面に街の灯が細長く反射している不忍池のほとりを歩くととても爽快。しばらく欄干に佇んで鴨なのかアヒルなのか、人影に寄ってくる水鳥の挙動を眺める。
 明日に迫ったYouTubeライブ放送「不忍ブックストリームⅡ」内担当コーナー「b-Spo」の競技、「SWEET MEMORIES 2」のために、ほうろうさんご夫妻に記憶スケッチによる国民的アニメキャラクター8種を描いていただく。思い出話などをお聞きしながら、とても楽しい。鮮烈な想像力、力強い独創性に打たれる。店に関してのお話で刺激を受け、自分に省みるべき点が大いにあることに気付く。ウェブへの傾注が店に及ぼすもの。先週お伺いした岐阜徒然舎さんで拝見したことも含め、店についてもっとかんがえたほうがいいな、と思う。
 帰路再びほとりを歩いた不忍池の水面は、夕方よりも抱える光を減らして静かに黒かった。生活圏内に巨大な池のような、季節によって姿を変えその横でただ佇むだけで目に愉しく、実は底には何が潜んでいるかわからない闇、があるということは素晴らしいなと思う。

2月18日土曜日。
 開店して諸事。
 先日番台をまっさらにした時に時間が足りず別場所に移動しておいた保留物を少しづつ商品化。
 徒然舎さんや古書ほうろうさんからいただいた刺激の一環として、今までやっていなかったことをしてみたいと思い、1冊の本をツイッターで紹介→その画面をキャプチャー→切り取ってその商品に掲示して配架、ということをしてみた。ツイート付き本。
 外に配架する本の表紙にその方がわかりやすいと思いラベラーシールを貼っているが、ラベラーシールは裏表紙に貼るほうがいいのではなかろうか、とかんがえ始めていて、非常に悩んでいる。

 YouTubeライブ放送「不忍ブックストリームⅡ」の準備。担当コーナー「b-Spo」の競技内容が前回と同じなので速やかに終わる。

 閉店後、「不忍ブックストリームⅡ」の本番。「不忍ブックストリート」の今後に関する大事な特集で、ゲストのお二人のお話もとても楽しくあっという間に締めのコーナー「b-Spo」の時間が来てしまう。うっかり伊達眼鏡をかけ忘れてしまい残念。古書ほうろうのケンタロウさんミカコさんによって記憶スケッチされた国民的アニメのキャラクターを何であるか当てる「SWEET MEMORIES 2」。ミカコさんのペンを動かし慣れつつも遠いイメージを手繰り寄せてバランスよく描かれたキュートな絵と、ケンタロウさんの独創的な構想力で力強く描かれた新しい絵。とても和やかに面白く終了。2回続けた「SWEET MEMORIES」がb-Spoとして非常にプレイしやすく楽しいので、次回からが非常に心配になる。
 
2月19日日曜日。
 開店して諸事。
 天気もよく日和に恵まれた日曜日で忙しくなるかな、と思っていたが豊島区内に戒厳令が発布されたのかお客様がいらっしゃらない。
 昼食にテイクアウトできるかもしれないと店員ノムが気付き、初めて雑司が谷の中華風味亭さんのノムは餡かけかた焼きそば、ぼくはチャーハンを買ってきてもらい食べる。

 番台上中山の値段つけ、長期保留物の商品化をゆっくりと。
 
 店内奥の蛍光灯器具がグロー球を使わないいわゆるラピッド式で、ラピッド式にLED蛍光管は使えない、と昨年末に判明したので、その部分だけ念願のレールに交換してLED電球を付けよう、という作戦がじわりじわりと進行中。その相談を電気工事免許も持っている古本屋さんのKさんとする。
 早くシャッター修理の段取りを進めねばならないのにこのところずっとサボっている。嗚呼。

 閉店後、今後執筆に猛烈専念せねばならない、というご近所のSさんと居酒屋バシトンにて今日という日の打ち上げ。通称バシトン、新橋やきとんさんが日曜日に営業なさっていて驚く。皆さんプロジェクトを抱えていらっしゃる。

 「不忍ブックストリームⅡ」(第38回)、「b-Spo」(vol.21)は1:29:23くらいからです。


 

by ouraiza | 2023-02-15 08:49 | Comments(0)
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