床のジェル。存を問うこと。    せと
 新型ウイルスとの共存生活も長くなり、以前とは違う生活システムにも多少慣れてきている。
 スーパーマーケットなどの店舗や施設の店頭に、足でペダルを踏むと、上の台に置かれた消毒用アルコールジェルのボトルのポンプがペダルと連動して押されてジェルが出るシステム、がある。先日東池袋の薬局の入り口にて、ボトルの口の前にジェルを受け止めるための両手を差し出しておくべきなのに、慣れのなせる所業なのだろう、ペダルを踏んだのにうっかり両手を出すのを忘れて、ピュッと発射された半透明のジェルがピチャッと床に落ちる、ということがあって驚いた。床が濡れている。店員さんに謝罪。

8月23日月曜日。
 定休日。
 ぼんやりと動画作成。

 映画「ザ・ファブル」を昨晩の続きから観る。

 背景を透過させた画像をカットアウェイで画面に配置、KEN BURNSで動かし、それを一旦書き出し。そこにさらにカットアウェイで透過画像を重ねる作業を約100要素分やる。その100要素は約1分の1カット内でしか使われない。終わりの見えない大作を作成中。

 夕方、郵便局入口前である物を受け取る店員ノムを撮影する。

8月24日火曜日。
 休む。
 地下を書こうと思っていたが、動画のためにひたすらPNG画像を作る作業に目処がつきそちらを終わらせる。

 YouTubeを流していたら、久本雅美さんが「ワハハ本舗の梅垣さんは十八番の”鼻からピーナッツを客席に噴く”ことが飛沫防止の観点からできなくなっている」(大意)とおっしゃっていて、なるほど、可笑しい。

 夜、少しだけ地下を書く。

 映画「セブン」を観る。

8月25日水曜日。
 午後出勤して諸事。
 ワクチンの副反応が痛い痛いとベソをかいている店番TT(39♂)を手伝おうと思っていたが、TTは、重いから上に乗っているものを一部下ろしてから運んだほうがいい、と了解済みの什器をそのまま一気に持ち上げようとして腰を痛めていた。

 午後、ご近所様2軒へ出張買い取り。そのうちご常連のお一方が、オレが死んだらこの書斎を頼む、と繰り返されるので、急に寂しい気持ちになる。なにとぞ。

 必要があってパラパラ漫画を描く。

 夜、NHK、ETV特集「戦火のホトトギス」を観る。戦地から投稿された句の数々。「これはつまり『存問』ですね」というようなことを出演者が仰った。「存問/そんもん」=「安否を問うこと。 訪ねなぐさめること。 見舞うこと。 慰問すること。」(軽検索結果)。
 小学生の頃だったか、実家に窪田空穂の短冊があり、これはなに、と親に尋ねると、長野の祖母が若かりし頃、雑誌に投稿したことによってもらったもの、とのことだった。詳しく祖母に尋ねたことがなかった。なんの雑誌なのだろう。

8月26日木曜日。
 開店して諸事。
 ウィンドウズに内蔵されている「ビデオエディター」という機能を調べる。
 スマホに保存されている動画をそのままYouTubeに公開することにトライ。
 動画カットの作成。3秒のカット内に必要な50個の要素を作る。

 腰痛でロボット風なTTに代わって閉店作業。

 『名画座手帳』の編集部が集まったのである動画を撮影。

 桃味のまんじゅう。

 深夜、3秒のカットに50個のPNG画像を投入。手順が雑だったのか、古いMacのimovieがフリーズ。画面が完全に凍りつく。再起を期していろいろ操作してみるが動かず強制終了。残念ながらその動画は最初から作り直すことになった。

8月27日金曜日。
 開店して諸事。
 午後の出張買い取りをいかにも忘れてしまいそうな雑然とした意識なのでスマホのアラームを設定する。
 15時に極ご近所様へ出張買い取り。本をかわいいからとっておきたいというお祖母様と、早くきれいに片付けてもらいたいお孫さんのやりとりがとても楽しい。このイラストのなんとも言えない味がいいじゃな〜い!だってばあちゃんそれもう10年以上開いてもないでしょ!

 市場の準備をせねば、と思っていたが、その導入だけやって飽きてしまい、気になっていた動画の素材作り。

 『名画座手帳2022』の会議。缶チューハイを飲みすぎて寄った勢いで、仕事に悩みがありそうな印刷会社のOさんに、「サにもう1本縦棒を」を意気揚々と解説する。とても恥ずかしい。

 要素がごっそりつまった短い動画を本編とは別に作って書き出して、それを本編に差し込む作戦。画質は悪くなってしまうだろう。

8月28日土曜日。
 開店して諸事。
 文庫の中山を一気に値段つけ。
 動画の素材作り。

 imovieの機能の一つKEN BURNSは、最拡大時に画面の4分の1に枠が設定される。だからといってその内部の文字や画像が4倍の大きさになるかというとそうでなく、2倍になる。なんたることだ。
 背景透過PNGの静止画像を0.1秒ずつつないでアニメーションを作ろうとしたがどうしてカクカクしてしまう。そこでKEN BURNS。2倍になる、ということがわかれば、つなぐことができる。画面の奥からものがだんだん大きくなりながら手前に迫ってくる画像ができる。嬉しい。

8月29日日曜日。
 開店して諸事。
 大判のまとめを店員ノムに担当してもらって市場の準備。100本ぐらい縛っただろうと思ったが40本だった。

 店員ノムにも心当たりを尋ね、新型ウイルスの蔓延が伝わりはじめた2020年の春以降お顔を拝見していないご常連さんたちを数える。「存問」というのは大げさだろう。ぼくにギター、ジャグスタングを売ってくださったSさん、90歳近いKさん。他、お名前はわからない数名の方。お元気でしょうか。そうか、定休日を設けて営業時間も変えた、ということが人的地図が書き換わる原因の一つなのかもしれない。

 やっと苦労したカットが完成。しかしこのカットを使う動画はまだ資料が完全には揃っていないのに作りはじめたものなので、いつ活かせるのかわからない。

 夜、映画「デス・プルーフ in グラインドハウス」を観る。
床のジェル。存を問うこと。    せと_f0035084_19314993.jpeg


by ouraiza | 2021-08-31 17:54 | Comments(0)
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