塔    せと
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12月28日月曜日。
 出勤してぐだぐだしながら今年1年のだいだいの計算。通信販売の伸びがありがたく約65%増。しかしその通販も含んだ全体の売り上げは約17%減。緊急事態宣言時の休業時に世の中のネット通販のハードルが下がり、しかし現実的に1ヶ月半の店舗休業があり、営業再開後半年間は今までになかった定休日を設けて毎日の営業時間も2時間減らした。年末年始や臨時休業など細かいことを考慮せずおおざっぱに計算すると、去年1年間の営業時間は3358時間(週66時間×52週)。今年1年間は2622時間(週66時間×23週+週48時間×23週)。営業時間が約22%の減だったことをかんがえると、なかなか粘ったのかもしれない。現在の営業時間のペースで、全体の売り上げをいかに新型ウイルス到来以前に近付けていくか、課題。

 午後から恒例の大掃除。陽が射して暖かいのでエアコンをつけなかった。店員TTが別仕事でいないので緩く。仕事に来た経理部の娘、陽ちゃん憬ちゃんを台車に乗せたオリコンの中に入れて店内をドライブして遊ぶ。
 ノムとムトさんが1年に1度しか拭けないショーウィンドウガラス店内側の面を拭く。ぼくは全体のガラスと電傘を。

 作業の促進のために音楽が重要な役目を果たすのに、うちの唯一の音源であるパソコンの画面に、「デバイスにBluetoothが搭載されていません」という表示が出て、再起動を繰り返すがまったく治らず。なんで急にどこかに行っちゃうんだろう、青歯王。不条理。しかしなにかつまずきが必ずあるだろう、という予感の枠内には入る不条理でよかったとも思う。

 雲吉さんにて納会。去年末の納会では大きな変更目標が無く、落ち着いた復習の年に、と思っていたので華々しい振り返りは無し。今年のMVPは、TTがやり始めた「膝の高さの引き出しで保管していたネット出品商品に使う値札を、番台上のすぐ手に取れるペン立ての中に保管場所を変えたこと」が受賞。来年の目標は全体のシェイプアップ。その調子が悪くなる早さに納得のいかないパソコンの買い替え。など。

12月29日火曜日。
 3大マイシックである扁桃腺炎、痔、親知らずが発症しそうなサインを昨日からじとっと感じていたのでひたすら休み、地下を書く。

 夜、「北の国から'02 遺言」。2002年にリアルタイムで観たことを急に思い出した。その時よりも面白く観ることができた。純の借金に寛大な三沢老人が印象深く、物語の底流テーマである開拓世代の古老たち、笠松杵次(大友柳太朗)、北村清吉(大滝秀治)、沢田松吉(笠智衆)の系譜にある。演じたのが高橋昌也さんという役者で、『名画座手帳』で調べると生没年欄と「日本映画の黄金時代を支えた三大新劇団 ある年の団員・座員連名」の文学座の欄、編集部註に名前があった。
 DVDボックスを特典の1枚を残して観終わったが、1枚のディスクを入れてすぐに、その後に収録されている本編の編集されたハイライトシーンが流れるのは困った。急いでメニューボタンを押して対処はできた。
  
12月30日水曜日。
 午後、年末体制に入る前にamazonから発注をいただいていたが保留されていた『名画座手帳2021』が確定したので出勤して発送。

 実家にて電線にかかってしまっている庭の樫の木の枝を高枝切り鋏で切る。めったに使わない高枝切り鋏でこんな暮れにもしぼくが電線を枝と間違えて切ってしまったら痛すぎる悲劇だ、と震えながら慎重に。45リットルのゴミ袋3つ分の枝を切れた。
 切り終えると、吹雪のような強風が吹き荒れ始めた。

 夜、今年亡くなった父親が好きだった寿司屋さんでムトさんと納会。
 歩いて帰路、ときわ台の高田書房さんが営業中だったので立ち寄り、店頭のカゴからハルキ文庫の寺山修司詩集を30円で買う。寺山修司はコカコーラのようにふとした瞬間急に読みたくなる。そして長く閉じる。青年の胸は縦に拭くべし。
 北の国からDVDセットの特典の1項目、”みんなが選ぶベストシーン”は多分みんながそうであるようにまったく納得がいかなかった。嘘だと思う。がとても楽しい。

12月31日木曜日。
 午後に起きて地下を書く。1年貫通は無理。

 夕方から「名画座かんぺ」最新号の表紙版画を彫って刷る。
 夜、店にて画像をパソコンに取り込んで按配、休まずにかんぺを作っているノムにメールで送って完了。
 
 YOUTUBEをあれこれ移ろっているうちに2021年になっていた。

2021年1月1日金曜日。
 午後まで寝てひたすらバラエティ番組を徘徊しながら地下を書く。なんだろう、年末に”節目まで手近でできることを終わらす症候群”を発症した成果だろうか、とてもゆっくりした気分で休みを過ごせていて、心身が元気。去年1ヶ月半店舗営業を休んだ経験が、休むことを上手にしてくれたのかもしれない。

 夜、近所の友人牛とムトさんと近隣初詣散歩。お穴の鬼子母神、鬼子母神堂は閉門。大鳥神社で巨人の首吊りヒモのような縄の中を八の字に歩いたり。護国寺は荘厳でゆく年くる年の現場感。最後に立ち寄った目白台の東京カテドラル大聖堂にて、初めてだったのでその建築的かっこよさにとても驚いた。うわすげーうわすげーと言いながら十字架を頂きに乗せた塔を見上げた。天を衝いて素晴らしい。無防備な突破。後に検索したところによると、4つの鐘のある鐘塔で、高さは61.68メートル。200メートルくらいに見えた。聖堂内には入れないので外のルルドの洞窟で知り合い全員の無事を祈る。
 家に戻って牛と焼肉。固有名詞の難産。牛は昨日シリーズ全話を流し観たドラマのタイトルが出てこず呻吟。後についに検索した結果、「キワドい2人-K2-」だった。
 トランプゲーム「大貧民」にて、初の完璧な勝利を上げる。生涯成績1勝35敗ぐらいになった。

  母親からHAPPY NEW YEAR!!とクラッカーが炸裂している派手なラインスタンプが届いたが、数分後、ごめん喪中だった。と追伸があり可笑しい。

2021年1月2日土曜日。
 夕方まで個人的課題であるブログ作成。数ヶ月前のことを数ヶ月後に書いていた時期があるのでブログシステムの投稿日時とずれており不便なので修正する、など。

 今回は初めての試みとして、年末年始の休業中に、対応は休業明けに順次いたします、とアナウンスの上、通販サイト「日本の古本屋」と名画座手帳オンラインショップを受注できる設定のままにした。
 夕方、短時間出勤して休業中にいただいたご注文の準備を途中まで。

 夜、信天翁センパイと、恒例のムトさんのお母様のおせち料理をいただく新年会。1年に1度しか食べられない数の子。やはり八つ頭は美味しい。お母様は八つ頭が固いので毎年カナヅチで切っている、と仰っていた。
 また東京カテドラル聖マリア大聖堂へセンパイと行く。やはりあの塔はとてもステキ。豊島区の至宝だと思ったが、住所だと文京区関口で残念。しかし、受け止めるヨゼフ。護国寺にも立ち寄って2日連続で適宜知り合いの無事を祈る。

2021年1月3日日曜日。
 昼に起き過去ブログを書き、数年ぶりの部屋の片付け。・読み終わって売る本・読み終わって保存する本・まさに読み途中の本・次に読みたい本・次の次に読みたいかもしれない本、に分ける。3年前に使おうと思って家に運び入れた棚をやっと設置する。

 夜、相米慎二監督「東京上空いらっしゃいませ」を観る。
 一昨日友人牛に、今年の観る目標は?と尋ねられたとき、うーん、スター・ウォーズ、、、ツイン・ピークス、、、などとあいまいにしか答えられなかったが、そうだ、「ふぞろいの林檎たち」だ!!と中井貴一をみていてズキュンと塔が建った。
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by ouraiza | 2021-01-01 03:38 | Comments(0)
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