純ストリート    せと
 ポリメラーゼ・チェイン・リアクション。polymerase chain reaction。「PCR」。よく聞くけどなんの略だろう、の結果。チェインリアクションは「連鎖反応」でポリメラーゼ連鎖反応。

11月30日月曜日、ランディ。
 徹底休み。
 漫然とプレステ2にて「新鬼武者」プレイ。YOUTUBE徘徊。中島みゆきをリピートしながら地下を書く。など。最近「北の国から」と伴走しながら、ドラマ内の女性造型の要素に中島みゆきがこんなに濃く入っていたのか、と驚いている。

 先日NHKオンデマンドにて「ノーナレ」の「ミアタリ」(モンタージュ写真の記憶だけをたよりに全国に潜む指名手配犯を探している捜査科)の回を観たのだが、顔の半分を隠すマスク必須な世相が、捜査に影響を及ぼすだろうなあ、と思う。

12月1日火曜日、マルディ。
 店番TTが休みなので1日番。

 「名画座かんペ」最新号の表紙作り。前回の小不出来をふまえてゆっくりじっくり作る。というか、ものごとに一息に取り組んでズバッと終わらせる熱中作業が、どうにもできなくなってきている自覚がある。

 夕方、来店中のミヤモトくんが鳴門煉煉さんから版画をもらった、と見せてくれた。彫り過ぎずインクを乗せ過ぎず、とても素敵な作品だと思う。過ぎないことは難しい。

 夜、朝から何も食べておらず空腹で買い物に行きたいな、と思っていたところに手帳編集部の朝さんが来てくださったので数分代打番をお願いしておにぎりとサンドイッチを買ってくる。さて、と一口目を頬張ったときに、ほとんどお客様のご来店が無かった店にお客様が連続していらっしゃる。ご常連のKさんが、ねえねえ、池袋のEクリニックの院長てどこの大学出てるか検索してくんない?とおっしゃるので検索して東大みたいですね、と応えてから10分ほど国と医療の癒着問題などを連綿とお聞きする、など、一口分欠けた明太子おにぎりがタイミングって不思議だよね、とぼくに笑いかけているのを横目でちらちらと見る。
 最近我々の間では、こういう状況のことを「里見八犬伝現象」と呼んでいる。手帳編集部Iさんの、少年時代自室で「里見八犬伝」を観ていたら全編のうちたった数分間の濡れ場の時間内だけに母親が自室に入ってきた、という逸話から。

12月2日水曜日、マルコディ。
 とても久しぶりの雨。休眠。
 少し出勤して、毎年恒例の、ものを失くしてどこだどこだと探しまわり結局自分の保管能力の無さに絶望するウィークの2日目(昨日から開催されていた)。

 東急ハンズにて次の工作の備品を調達するつもりだったが、必要な数の確認を忘れていたので目星だけつけてなんとなくなウィンドーショッピング。

12月3日木曜日、ジュディ。
 開店して発送など諸事。
 ものを失くしてどこだどこだと探しまわり結局自分の保管能力の無さに絶望するウィークの3日目。芥川龍之介の親族問題が報じられた新聞記事切り抜き2点が挟まった最初版ではない旧版芥川全集内容見本、と、以前Hちゃんにもらった釣り用ルアーを改造した魚型キーホルダー、はどこに行ってしまったのか。ああ、探索中。

 隣区へ出張買い取りお預かりへ。バブル期に実用書の編集者だったお父様と、日本文芸の渋いところが好きな息子さん。池袋西口が危なくて立ち寄れない場所だった頃のお話しなどをお聞きする。

 夜、「北の国から'87 初恋」。記憶というもののあてにならなさをさらに痛感。例えば
記憶:レイちゃんと純、大雪でびしょ濡れ、納屋で下着、レイちゃんもじもじ、焚き火、レイちゃんのウォークマンのイヤホンを左右分け合う、イヤホンから尾崎豊「I LOVE YOU」高らかに鳴る。
実際:レイちゃんと純、雨でびしょ濡れ、納屋で下着、レイちゃん積極的、ストーブ、レイちゃん「(尾崎豊に)私も狂ってンの!」、「I LOVE YOU」鳴らない(別のシーン)。


12月4日金曜日、ヴォンドディ。
 開店して発送など諸事。

 めずらしいことだが、公費支払いの催促を大学へ。お忘れだったらしい。
 先日お葉書でご注文くださったお客様に葉書でお支払い案内を出していたが予定期日を過ぎてもお振込みの形跡がないので電話で確認すると「いらなくなった。キャンセルの連絡なんているの?」とのこと。

 夕方、友人ポンさんがいらっしゃる。やはり「居酒屋にてめずらしい自分の苗字と同じ苗字でボトルキープされているボトルを発見してそれをツイートするほど驚き興奮、しばらくしてそれが自分が以前キープしたボトルだったことに気付く事件」というのはとても可笑しい。

 夜、編集部朝さんに、北の国から'87初恋におけるレイちゃんの手袋、あの、ミトンて言うんですか、あの指が固まってる、、、などとお話ししていると、「ああ、あの『親指とその多大勢』みたいな」と返ってきて可笑しい。親指とその他大勢手袋。

 「北の国から'89 帰郷」を観る。10数年前の観賞時と違い、純の一時帰郷が非常に胸に迫った。実家に戻らざるを得ない日々を経つつ、電車でたった20分だが育った土地について想う機会が多かったからだろう。9年ぐらい前には雪子おばさんに「寝ないで!」と懇願された純が「ゆっくり寝てろ」と言われている。

12月5日土曜日、サムディ。
 午後あがる予報の小雨だったがじくじくと日中降り続け、やっと夜に止む。

 オリコン7個分を仕分け。

 ずっと売れ残ってしまった古い大きめな引き出しを、バックヤードの小型冷蔵庫が置いてあった場所に設置。散在している工具類、金具類を整理して一挙に収納する工作専用棚にしようと計画。大きなパーツだけ終わらせて、細部の詰めは後日にまわす。

 ノマド雑貨店めずらしいことりさんが納品にいらっしゃり、来年のカレンダーカードをくださった。曜日がフランス語で表示されていてはっとする。そういえば、マンデイチューズデイウェンズデイなど英語は習ったことがある。しかしフランス語で曜日をどう言っているのかかんがえたことが無かった。ランディlundi、マルディmandi、マルコディmercredi、ジュディjeudi、ヴォンドディvendredi、サムディsamedi、ディマンシュdimanche。

 夕方から、年末にCSテレビの収録を控えた店員ノムが衣裳をどうしようかと悩んでいるので、めずらしいことりさんとムトさんがいろいろ持参してとっかえひっかえチェック、化粧などをする着せ替え人形劇場が開催された。

 夜、「北の国から'92 巣立ち」を観ようとするが268分という長さで時間が足りず諦め、久しぶりにプレステ2にて「新鬼武者」プレイ。

12月6日日曜日、ディマンシュ。
 開店して発送など諸事。

 先日急に思い立った「本棚の最下段必要ないんじゃないか作戦」の手始めに、外の特価本スタンド2つの最下段を空にする。

 新入荷棚の整理。

 金具を整理し始めたが分散した細部を集めるとキリが無い。どう分類するか熟考が必要。ひとまず・ビス(大)・ビス(小)・クギ・ワッシャーボルトナット・他金具(大)・他金具(小)・古参はぐれ金具・新参はぐれ金具、に分ける。

 帰路、スーパーオレンジマートにて旬の魚観察。ワタリガニ、なめたかれい、金目鯛、本さわらを見る。

 夜、「北の国から'92 巣立ち」。南極物語。「健さんの目の前で大人の壁を越えた」。旭川と帯広の距離。不安なシーンで不安なBGMを流すことは今まで無かったと思う。
 以前観たときにはまだ雑司が谷に住んでおらず意識していなかったが後年友人が教えてくれてとても気になっていた、純が雑司が谷を歩いているシーンをついに確認できた。純が都電の踏み切りを渡り、雑司ヶ谷霊園の中の道をダルそうに歩いている。霊園内のあの道は、夏目漱石『こころ』で”私”が”先生”を探しに行き「先生!」と声をかける道、と細かな確証はないが想定していて、「こころストリート」という脳内通称があった。今後は「こころストリート」でもあり、「純ストリート」でもある。(脚本内に具体的な地名は無いので、ドラマ内のロケ地として、というだけの繋がりではある)。

 NHKの朝ドラ「ちゅらさん」では1973年生まれのエリーが高校卒業後に上京して雑司が谷に下宿したのが1991年ごろ。1992年に純が雑司が谷にいたとすれば、エリーと純が雑司が谷ですれ違っていたかもしれず、想像が楽しい。(しかし純は「'95秘密」で、東京のどこにいたのか、という問いに「中野」と答えている。ただ仕事もすぐ変える純なので、一時雑司が谷のアパートにいた、と想定することもできなくはない)
 
純ストリート    せと_f0035084_18382052.jpeg

by ouraiza | 2020-12-07 02:11 | Comments(0)
<< 雷海豚    せと ORIGAMI    せと >>