1月8日火曜。
開店して諸事後、エクセルで日々の経済を記録する日計表の新年版を2時間ほどかけて一気に作るも、計算式が入ってないなどの根本的な不備が後で発覚し、店番タイタイが全部作りなおしてくれた。
ご近所様へ出張買取り。
新年の殊勝さの陣地に日常的怠惰が攻め込んできているあいまいな時間帯にボーっとし続ける。
9日水曜。
夜、病院へ父の見舞い。ラメで光った化粧の新しい看護士さんが「あーくさい」と独り言を言いながら廊下を歩いていた。
10日木曜。
ぐずぐずと諸事。
保留物の大山に手をつけようとするもその大山の周囲にある保留物を触っているうちに時間が過ぎる。
夜急いで市場へ出品。
東急ハンズで工作備品を物色。
11日金曜。
さてついに保留物の大山を削り始めようと頂上に手を伸ばすと、それぞれ別種のちらしなどの薄い紙ものがかたまっていて、削ってはいるのだが山が小さくなる実感の沸かない切ない時間。
夜居酒屋バシトン。店員さんに肝臓の重さに負担のない料理を尋ねると、肝臓にはレバーが効く、とのことだったので食べる。レバーにレバー説は本当だろうか。
12日土曜。
セロテープの貼り替え的諸事を繰り返すうちに時が経ち、別に今日じゃなくてもイイじゃんと天使のささやきが聞こえたので市場出品をサボる。一年を通して何回やるつもりだったことをサボるのか数えてみようかと思う。
実家にて小用。病院へ見舞い。
13日日曜。
夕方から古書組合北部支部の新年会。43歳にして初のフグ料理。「てっさ」というものを初めて肉眼で見た。牛でも豚でも鳥でも魚でもない、これがフグか、と思った。子供のころ初めてピザを食べたときのような新ジャンルとの出会い感がある。淡さと優しさ。大人になれた気がする。酒席は反省の母体。Don't look back yesterday。
深夜『ミニオンズ』観賞。
映画「審判」ポスター ドイツ版