半雨シフトで開店して諸事。
近所の音大の学生カップルが楽しげにフルートを二つお買い上げくださる。本来トランペットを専攻なさっているそうで、フルートは余興で使われるとのこと。試し吹きからとても楽しそうで、嬉しい。きれいな太い音だった。
森銑三の共著を含む著書既刊文庫を調べ、2冊足りない20冊を一括セットにして配架。
病院へ見舞い。新しい建物できれい。
数日前、転院前の年季の入った病室で父のベッドサイドに座っていたら、病室を出てすぐの廊下で高齢の患者さんと看護師さんが話しているのが聞こえてきた。
「夜ぱっと目がさめるとさ、廊下の端のあの扉が開いて、そこの階段にさ、見えるんだよ」
「え、なにが、、、?」
「鎧を着た若い男が座ってんの」
「そういう幻覚がみえるってことね、、、」
「んー幻覚かどうか知んねーけどよ、鎧着てんだよ。」
とても興味深く近くでもっと聴きたくてぼくは椅子をたって廊下に出たのだがそれが突然すぎたのか、患者さんと看護師さんはハッと目を見開いてぼくを見つめ、ゆっくりと立ち去った。
店に戻って外に掲示する『名画座手帳2018』のポスター作り。キンコーズでパウチしてもらい、四隅にハトメを装着する。開けた穴にハトメ金具を通し、ハトメパンチャーでぎゅっとつぶす。この、接合部を密着させるためにギュッとすることを、「かしめる」と言うのだと知る。
ふくやさんでチャーハン。太って誰だかわからないなんだそりゃ、と御店主フミさんに言われる。