不吉サウンド    せと
 買取りでお伺いした先のマンションのエントランスや廊下の照明が壊れて点滅していて、まるでホラーゲームのワンシーンのようでわくわくした。
 ホラーゲームと言えばその効果音、凶事を予想させるおどろおどろしい環境音、たとえば鳴り止まない教会の鐘の音、ラジオの周波数の合わない雑音、怒気が含まれたどこの国かわからない外国語のうめき、断続的な小さな足音、苦しそうな鳥の鳴き声など、が特徴的なのだが、そういえば普段日常生活を送りながら胸の洞窟にホラーゲームの効果音のような音が鳴っている時間がほとんどだと気が付いた。現実はいつも不吉だ。いつも怖がっている。しかしごくたまには無音、もしくは安寧を演出する効果音が聞こえる時間もなくは無く、それが多少の慰めなのだろう。今はプレステ1のホラーゲーム「サイレント・ヒル」をプレステ2でやっている。
 土曜日。漫然と店番後、草野球団ホトトギスの試合。試合の前に和光市のバッティングセンターに寄って練習。
 日曜日。要町ブックオフへホラーゲームを探しに散歩。途中、店自体の存在のおもしろさ、おもしろそうな詩の本の在庫の多さ、でピカイチなんじゃないかと思われる古書ますく堂さんへ寄ってご挨拶。店頭に巨大で真っ赤な店名旗がはためいていてかっこいい。現金を財布に補充してくるのを忘れ、荒川洋治『文学の空気のあるところ』、はたちよしこ詩集『レモンの車輪』を、図書カードと大塚バッティングセンターの1プレイメダルを駆使して買わせていただく。メダルをますださんに喜んでいただけて嬉しい。もっと打てるようになって景品のメダルを集め、ますく堂で買い物をしたい。
 サッカーには縮小版のようなフットサルがあるが、野球でも、初心者であることや道具の有無や人員数の規定など関係のない、気軽で容易なゴムボール野球のようなことが簡単にできるようになればいいな、と思う。
 月曜日。190メートル先のご近所様へ出張買取りお預かり。ご近所様に呼んでいただき、本の保管場所の都合で唐突に、普段見知っている街角を屋上から眺めたりすることがある。戻って1.3キロ先のご近所様へ買取りお預かりへ。
 火曜日。雨に完封負けシフトで開店して呆然と店番後、170メートル先のご近所様へ出張買取り。ここ数年の3分クッキング。
 サッカー、日本対イラクをテレビ観戦。日本を応援するのは非常にマゾな行為だと思う。
 金曜日に工作して取り付けた換気扇。13年前のテナント契約時から、外に出ている排気口の穴と内壁の穴の位置がまったくずれていて役を成しておらず気になっていた。
 
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by ouraiza | 2017-06-13 23:10 | 工作 | Comments(0)
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