土曜日。念願の楽天コボスタジアムにて、楽天対西武。観覧車がテレビ画面でみるよりもかわいらしく、球場全体も近代化されすぎていない親しみやすい印象。ピンクのシート。応援の雰囲気がサッカースタジアムの一体感に似ている、と思った。
ひいきの西武・森友哉選手が、ケガからの奇跡の早期復活で代打、球場中が森コールで沸き返るなか逆転ホームランを打つだろうと夢想していたが、そりゃそんなことにはならない。となりの仙台のおじいさんがずっとビールを飲みながら相づちをうつときに「んだべやー」と言っていた。「んだべや」には表情がたくさんあって、深く納得する「んだべやぁ」、軽く納得する「んだべやっ」、強く肯定する「んだべや!」、緩やかに肯定する「んだべやぁぁ」、よく聞いていない話題を適当に流す「んだべやー」、などである。2、3、4番が全員外人なんて楽天すげぇっすね。んだべやぁ。2番ペゲーロの場外満塁弾で楽天圧勝。おじいさんの出汁の効いた「んだべや」が耳に棲みついた。棲みついたといえば、楽天茂木栄五郎選手の応援歌もそうで、モギ、モギ、モギエーゴロー、を連呼する。ここ数日の日常脳内BGMは「んだべやー」と「モギエーゴロー」のトランスである。
夜、仙台のゴッドマザー火星の庭・前野さんに長州という居酒屋に連れて行っていただき、前野さんの肉食系ガーリートークを聞くなど。前野さんの大笑する破顔の口角からギラっとした鋭い牙がでていてクラクラしつつホヤ酢など。酒場のご主人や店員さんもそうだったが、出会った楽天を応援している全ての仙台の人が、楽天の首位は交流戦までしか続かないだろう、とその強さをまったく信用していない様子が可笑しかった。
日曜日。午後に少し仕事的諸事をこなしてからブックカフェ火星の庭・健一さんにご挨拶。藤牧義夫展図録を買い、郷愁のバナココ。やはり美味くてぼーっとする。
夜に友部正人さんのライブを観る。ライブ後に、久し振りに会い居酒屋に連れて行ってくれた今は仙台に拠点のある元店員うすだ王子に、仙台の空気のよさってなんだろう、と尋ねると、「なんか・・・モイスト?」とのことで、モイストというのが妙に「んだべや」なのだった。近くの山と川と海や、大街路樹、太い道などの東京に無い要素が澄んで爽やかなモイストを生成しているような気がする。
6年前に震災の影響で一部不通になり、ちょうど2年前(2015・5・30)に全区間再開通した仙台と石巻を結ぶ仙石線の車窓からは、新しい街の新しい道路の白線がまぶしくくっきりと見えた。リズミカルな茂木栄五郎コールがずっと頭の中で鳴っている。
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