台所大賞0604
■台所大賞とは古書往来座の前身である古本大學時代から続く古書往来座内のみで制定された伝統の月刊賞。本屋は台所です。買い物袋をぶら下げた奥様が旦那様への不満を胸に沸騰させつつ夕暮れの信号待ちで思いついた生活に根付いたアイデア、発明、かかとの無いスリッパ、亀の子タワシ、パスタつかみ機、のようなものが日夜本屋の中では生まれ死に、歴史を刻んでいるのです。もちろん細かすぎたり意味不明だったりするのでしょう。勘弁してくださ~い■さあ、輝ける今月の台所大賞は!!

せと作
「無料しおり配布における機会均等化を目指すくじ箱」
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しおりってびみょーなのです。「どうぞご自由にお持ち下さい」とアナウンスつきで置いておくと、「あら、すてき、ほんと、いただいてヨロシイのかしら~~」とおっしゃり、無料のしおりだけをあるもの全部、2百枚くらいもってっちゃうお客様がいるのです。全然間違ったことではありません。いっそすっきりして気持ちいいぐらい。この辺、非常に池袋的、と申しましょうか、まったくもって千差万別、計り知れぬお客様の層の広さ。でもでもでも、「自由」とはあるものの、他のお客様に遠慮をし、店員のわれわれにまでもお気を使われ、ま、次回にでも、と身を引いていかれたお客様、声に出さずとも、うむ、ここはひとつ触れずにゆこう、という方たちもいるのです。それは、無理矢理言ってみるのなら、心の置き所の無い自由、が原因しているのではないでしょうか。この問題は、ぼくが常々感じていたことと同様の要点を持っていました。
「座り読み自由」と用意された椅子。「立ち読み自由」という親切な空間。でも、大好きな岡林信康の歌がぼくの胸中のどこかでささやくのです。「それで自由になったのかい?」
さあそこで登場したのがこの「しおりクジ箱」。長い長い研究の末、人が一番手を突っ込んでみたくなる穴の大きさは直径11センチである、ということを発見し、東急ハンズにすっ飛んでいって加工していただきました。丸くくりぬくこと、自分じゃできないのです。設置して約1週間、おおむねご好評を得てはおりますが、ぼくのノミの額よりもケチな心にがっかりなさる方ももちろんおいででしょう。もももも、申し訳ございません。あのーですね、融通はもちろん効き過ぎるほど効くものですので、ちゃんといろいろ選んだりたくさん欲しい場合はいっこうに構わないのです!何卒いつでもお伝え下さい。むしろ、系統だって集めて楽しまれている方、しおりにオツな楽しみを見出している方にたくさん持って行っていただきたいためのグッズです。全然、構わないのです。「自由」のひとつ前に、なんとなく楽しそう!な仕組があるということだけで、もう、いいのです。えへへ。
自由とはほんとに自由なのかお悩みのフォークシンガーの方!お買い物後のお客様とウフフくじびき愉しいわね、不足でお悩みの方!今日の占いで満足いかずなんでもいいから穴に手をいれて占いたい方!是非是非どうぞ。それにしてもこれ、箱が大きすぎますってば……
せと
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by ouraiza | 2006-04-30 19:51 | 台所大賞(休止) | Comments(2)
Commented by あー at 2006-05-01 00:27 x
ちょーおもしろい !!
Commented by ouraiza at 2006-05-02 00:03
あらーアー様、そんな手放しで面白がっていただきありがとうございます。ほんとはもっと詳しい説明が必要なのですが、ほんとに、じっくり選びたいときはじゃんじゃんやってくださいまし、ね。せと
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