2013/5/23  せと
2013/5/23  せと_f0035084_14223086.jpg ちらし配布中!!
 なんともおもしろそうな企画。日暮里・古書信天翁さんにて。

トークイベント
「ビート・ジェネレーションとは何であったか 〜体験的ビート論 中上哲夫 × 八木幹夫」
2013年6月23日(日)
15:00~17:00 1500円
御予約受付中
御予約、詳細などは⇒古書信天翁



 2004年5月24日が古書往来座の開店日だったので、明日(今日)で9周年。右往左往して怠けて右往左往して怠けて、貯金はいっさいできない。蓄えることが生きること、なんじゃないでしょうか。現在をなんとなく式にしてみると、在庫AにXという考えから在庫Bと在庫Cを加えていったが途中からYという考えで在庫A+在庫B+在庫Cから在庫Bと在庫Cを無くして新たに在庫Dを加えようとしている。X(A+B+C)+Y(A-B-C)+D = 開店してから足し算の傾向だったが今は引き算の傾向でそれがなにか新しいんじゃないかと想定している、のであります。

 最近『竜馬がゆく』を読んでいて、やっと、司馬遼太郎の坂本竜馬を伺い知る。学生時代、荒川洋治先生が教室を見回し、「司馬遼太郎を読んだことがない人は手を挙げて」と仰った。恥ずかしくて顔を上げて確認できず、何人が手を挙げたか知らない。ぼくは挙げた。(「新聞をとってない人手を挙げて」のときも手を挙げた。)ついに、司馬遼太郎を読んでいる。
 なるほどこれは、読者はみんな竜馬になる。風雲天を衝き岸壁で腕組みして遥か海原に眼を細める。竜馬という人物像の作り方が秀逸過ぎるのであろう。司馬竜馬によって広く一般に流布する竜馬像が作られたそうで、それをあたかも史実のように言っちゃいかんぜよ、といった向きがあるが、史実と違う部分があるということは当然のこととして胸に置いておいて、やっぱりこの面白さはただの吹きすさぶ池袋のビル風を土佐桂浜の海風に感じさせちゃったりしますぜよ。その面で、影響されやすいぼくのような単純なアホには少し毒とも言える。蛍光灯を交換しながら討幕、とか言っている。
 それにしても幕末の、なんというか、斬る!とか脱藩!とか東海道を徒歩!とかすごいことだ。考えてみればたった約150年前のはなしなのだ。剣術を学ぶ。刀を持つ。藩がある。幕府がある。黒船が来た!うーむすごい。
by ouraiza | 2013-05-23 14:29 | Comments(0)
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