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『SAN FRANCISCO THE QUEEN CITY 』1915年 1200円 販売中!!
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『Ricordo Di Milano』 無刊記 1000円 販売中!!

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♡今週のシネみち♡

1)◎◎再『花籠の歌』1937松竹(五所平之助監督 田中絹代 佐野周二 河村黎吉 徳大寺伸 高峰秀子 出雲八重子)
2)◎『女人哀愁』1937東宝(成瀬巳喜男監督 入江たか子 北沢彪 大川平八郎 佐伯秀男 清川玉枝)
3)◎◎1/2『無法松の一生』1965大映(三隅研次監督 勝新太郎 有馬稲子 宇津井健 宮口精二 遠藤辰雄 北竜二 安部徹)
4)◎◎『フライト』2013米(ロバート・ゼメキス監督 デンゼル・ワシントン ジョン・グッドマン ドン・チードル)

12:銀座シネパトス 3:神保町シアター 4:WMC板橋

『花籠の歌』
もう映画が始まった瞬間から幸せな気持ちに。これこれ、最近の自分に欠けてたのはゴショヘイの世界!イマヘイもいいけど、やっぱり観て幸せなのはゴショヘイね。トンカツ屋の娘の結婚を巡るひと騒動。徳大寺伸(中国人のコック役「それおたやかちゃないてすね(それ穏やかじゃないですね)」と言った)の田中絹代に対する片思いのケナゲさもすごいが、その徳大寺伸に片思いをしている出雲八重子(東北訛りの女給)のせつなさったら、落涙モノ(時に笑いで)。「あたす〜でげす。」クセになる!河村黎吉の話のわかる父親もよかったし、ちょいワル不良学生(でも坊主で読経も)の笠智衆もよかった。初々しいデコちゃんの姿もあるが、あまり目立たない。田中絹代と佐野周二が甘味処でイチャイチャするシーンが微笑ましい。本作、二本立てで観た『女人哀愁』と制作年が同じで、両作品とも主題歌の歌詞が西條八十。本作においては、徳大寺伸が詩を書く際「ぽくは西條先生尊敬してるんてすよ」という台詞まで。売れっ子だったのねえ。

『女人哀愁』
貧乏な家の娘が裕福な家に嫁ぎ、夫はイヤな奴だしその家族にもいいように使われて、という哀しい話だが、最後は別れてしっかり自分を見つめ直して生きていく決心を。若干ウトウトしてしまった。入江たか子の美しさが「凄い」。凄すぎてコワいくらい。ウトウトしてハッと気づいた瞬間、夫婦の二人の弟が遊んでるシーンで、遊んでたものが花札に見えたのだが、後で教えてもらってYouTubeでチェックしてみたら(そう、上がってたんです!)花札じゃなかった。どうやら夢だったらしい。入江たか子の義弟役の男の子がツボ。一家に一台レベル!名前がわからないのが残念。。夫(北沢彪)のヤな感じがとっても上手く、つまりムカついて、早く従兄弟と駆け落ちすりゃいいのに〜と思ってたが、最後までくっつきはせず。あと、昔の映画って女同士が頬寄せてダンスするシーンとか多い気がする。本作もあり。制服で。ちょっとドギマギしちゃうね。

『無法松の一生』
前にバンツマ版ミフネ版、と観ていた同名作品のカツシン版。ストーリーはほぼどれも同じ。なのであらすじはわかってるんだけど、だけど・・泣けた〜。。勝新、豪快ででもちょっぴり不器用で暖かくて。いいねえ。太鼓叩くシーン、謡うシーンなども、さすが。太鼓叩く背中の盛りっとした肉に玉の汗の色っぽいこと!相手役は有馬稲子。みとれるほどの美しさ。松が死んだ時の慟哭が胸を打つ。上映後の友人との飲みはまるで通夜のようにしめやかであった・・。

『フライト』
デンゼル・ワシントンというと、善人役でも悪人役でも、その絶対性がたまに鼻につくことがあって、辟易した作品も過去にあり。でもやっぱり悔しいけどカッコいいわー。黒人俳優の中では一番イイ男だと思っております(好きなのはモーガン・フリーマンかな)。あの笑顔で見つめられたらイチコロね。本作ではアル中だわクスリはやるわ、の結構な汚れ役。でもどうせ肝心な時にはきちっと自分を抑えられるんでしょだってデンゼルだもの、と思うと見事に裏切られるシーンが何度か。弱いデンゼル、だからこそ愛おしい。でも最後はやっぱりいつものデンゼルだった。それまでの弱さがあるからラストが活きる。息子との面会で、涙。でもやっぱりね、自分が飛行機に乗るとしたら、機長さんにはできれば素面でいてほしいやね・・!個人的ツボはジョン・グッドマンとBill Withers(←ウェスト・ヴァージニア州出身(自慢))の「Ain't No Sunshine」。チャーリー役の人、サム・ニールとばっかり思ってたら違った。ブルース・グリーンウッドって人だった。激似!

無法みち
by ouraiza | 2013-03-09 23:07 | ノミムメモ(土曜) | Comments(0)
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