2013/02/09       のむ
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♡今週のシネみち♡

先週の日曜は、山崎バニラさんの「活弁大絵巻」へ。去年に続く2回目の参加。今回は「お茶目な国策映画特集」ということで、コメディ作品だったこともあり、笑えて笑えて大変な思いを。会場出た後もにやにや。シネフィルとか名画座ゴーアーじゃない人々(今回のお客さんはおそらくバニラさんのファンや彼女のもう1つの顔の将棋関係の人達)がわらわらと集い、こんなに古い映画を観てゲラゲラ腹抱えて笑ってる、そんなひとときが素敵すぎて、ひとしきりにやにやしたあと感慨に耽る。名画座というと、普段あまり行かない人からすると、「小津とか成瀬とか黒澤とか、そういうのがわかってる人が行く所でしょ?」と思われたりしてると思うのだが、決してそうじゃない、日常の単なる娯楽としてふらっと行ってみていいんだよ。今回のバニラさんのライブを観て「もっと普通の人に名画座を」という思いを新たに。


1)◎◎1/2『三公と蛸』1933横浜シネマ商会(村田安司作画)
2)◎◎1/2再見『帽子箱を持った少女』1927露(ボリス・バルネット監督)
3)◯◯1/2『銀座旋風児(マイトガイ)』1959日活(野口博志監督 小林旭 浅丘ルリ子 宍戸錠 西村晃 芦田伸介)
4)◎『東京の暴れん坊』1960日活(斉藤武市監督 小林旭 浅丘ルリ子 近藤宏 小川虎之介 三島雅夫 中原早苗 小沢昭一 十朱久雄)
5)◎◎『アウトロー』2012米(クリストファー・マッカリー監督 トム・クルーズ ロバート・デュヴァル)
6)◎◎1/2再見『夜の流れ』1960東宝(川島雄三/成瀬巳喜男監督 司葉子 山田五十鈴 白川由美 三橋達也 志村喬 水谷良重 草笛光子 宝田明 北村和夫 市原悦子 越路吹雪)
7)◎◎再見『夜の蝶』1957大映(吉村公三郎監督 京マチ子 山本富士子 船越英二 川崎敬三 山村聰 小沢栄太郎 十朱久雄 宮口精二 穂高のり子)
8)◎◎1/2『濡れた二人』1968大映(増村保造監督 若尾文子 北大路欣也 高橋悦史 渚まゆみ 平泉征 町田博子)
9)◎1/2『妻二人』1967大映(増村保造監督 若尾文子 岡田茉莉子 高橋幸治 江波杏子 三島雅夫 村田扶実子)

12:「山崎バニラ活弁大絵巻」@全労済ホール 3467:銀座シネパトス
5:WMC板橋 89:新文芸坐


『三公と蛸』
この古さでこの面白さというのが驚く。一番笑ったのは三公が宝探しに海に出た後の蛸との追っかけシーン。絵の可笑しさにバニラさんの絶妙なツッコミが加わり、ひーひー笑い転げる(転げはしないか)。妻のやるせない表情なんか、リアルすぎてこっちまでため息つきそうになった。「おい!」とツッコミたくなるほどのハッピーエンド。
『帽子箱を持った少女』
去年同じくバニラさんの活弁で観ていたが、とびきりキュートで可笑しくて、何度でも観たくなる愛すべき作品。バニラさんの活弁、時事ネタ(今回は大鵬)を取り入れたり、今回も笑わせて頂いた。イレ~ヌ!
『銀座旋風児(マイトガイ)』
ちょいウトウト。でもウトウトしなくても後々まで覚えていた内容かどうか疑わしい。マイトガイ旭が「銀座の退屈男」とも呼ばれていて、「退屈さん」と呼ばれた瞬間ちょっと笑った。西村晃の酔っぱらい演技良し。芦田伸介の偽中国人演技良し。
『東京の暴れん坊』
マイトガイより楽しめた。ミュージカル風のオープニングでワっクワク。ルリルリの家業の銭湯でのワンシーン、素敵。旭の歌は楽しめるし美味しそうな裸体は拝めるし。腰に巻いたタオルが落っこちた瞬間の、みんなも街もグルグルシーンが可愛かった。出番はちょっとしかないけれど、小沢昭一と十朱久雄ともう1人の中原早苗の愛人トリオのやりとりも可笑しい。中原早苗が、太って老けちゃう直前??くらいの完熟的容貌で、色っぽ〜い。期待していた三島雅夫は残念ながら出番ちょっぴり。
『アウトロー』
初っ端からノックアウト!個人的に。というのも、舞台がピッツバーグだから。ピッツバーグといえば、昔住んでいたことのあるド田舎町から一番近い都会の街で。車で行くと、山の中のトンネルをくぐり抜けた瞬間、どーんと目の前に広がる大都会。あんな街はピッツバーグだけだよ、とみんなが言ってた。そのトンネル抜けた瞬間のシーンが観られて、感無量。同行者も懐かしさに呻いてた。トム・クルーズがアウトローだけに硬派に徹してて、ラブシーンどころかキスシーンさえなかったのが好感度、大(とはいえそういう雰囲気にはなるんだけどねだってトムだもん)。事件の謎も真相に行き着くまでの展開も、スリリングで楽しい。終盤出てくるロバート・デュヴァルがイイとこ取り!新シリーズとのことで、次も楽しみだ〜。
『夜の流れ』
銀座特集2回目、行く度に電車の中で川本三郎の『銀幕の銀座』を読んでその映画の見所やなんかを予習(今回のは再見だったけれど)して臨んでいた、のだが。本作のネタバレ度がすごすぎてビックリ。初見の人が映画の前に読んだら怒っちゃうじゃないかな?そのネタバレの1つ、草笛光子と北村和夫と宝田明のシーン、再見だし本も読んでたにもかかわらず、「あーっ!」と叫んでしまいそうになる。登場する女たちそれぞれの身にふりかかる出来事を通して夜の女のせつなさを描く。2年以上前に観て以来の再見で、前回観た時はあまり面白くないと思ったのか、感想すら書いてないワタシ。ところが今回はもう面白くて面白くて。夢中になって観た。去ろうとする三橋達也を前に懇願の表情をする山田五十鈴など、ゾクゾク。ベルさんといえば、化粧落とすシーン、本気でスッピンだった・・女優魂!しかし、一番せつなかったのは、市原悦子のガス自殺未遂のせいで死んじゃった、犬!!悦ちゃんのばか!
『夜の蝶』
これも2010年に観て以来の再見。でこれも前回の評価はイマイチ。一体何を観ておったんだ自分!京マチ子は時折絶妙にブスだし、山本富士子は美しいし、もう最高。女給斡旋屋の船越英二、銀座のバーからバーをゆらりと回って、時には狡猾に、女給やマダム達に寄り添うようにして暮らす。上手いよなあ!元々はバイオリン弾きという設定で、昔の仲間に声をかけられるシーンがあって、何とそれが田宮二郎。クレジットに名前はなかったのだけど、はて、と思って調べてみたら、デビュー寸前のエキストラ出演だったらしい。確かに初々しかったが、エキストラにしては台詞もあったし、大したもの。富士子が本当は惚れている研究者役の芥川比呂志がムカついた〜!つまんない男!アンニュイだけどさ!最後の事故のあと、メソメソする八潮悠子(きれいな女優さんね!)に叶順子が「ウェットなんだから・・!」と言った。好きな昭和コトバ。冒頭では武蔵野から出て来た田舎娘だった女の子がどんどんしたたかな女給に成り上がっていく様が哀しい。
『濡れた二人』
夫とはすれ違いの若妻。昔生家で雇っていた女中の住む伊豆に旅立ち、島で出会う若者との恋。もー北大路欣也は真っ黒だし、バイクだし、変な喋り方だし失笑しちゃうくらい強引だし・・・と半ば引きながら観てたのですが、途中から「面白ッ!」となって、最後はもう引き込まれて、ぐったり。あややの美しさ、間違いなくピーク。珍しく(でもないか)下ろした髪でほうっとため息、着物でアップはアップでほうっとまたため息。作品は賛否両論かもしれないが、あややファンは絶対に観るべき作品かと。渚まゆみが北大路欣也にはいいようにあしらわれるし平沢征にレイプされるし、ひっぱたかれ突き飛ばされ、踏んだり蹴ったりスト(最上級)!!それをものともしないイカレっぷりに戦慄。真っ黒欣也は、最初野生的すぎて全く受け付けなかったのが、最後の方、あややに今晩家に来て、と言われて行ったのにひたすら外に隠れ続ける姿や、港に別れを告げにきた時の絶叫聞いて、もう、そのピュアさに胸打たれ。一生より一瞬の恋を取ったあやや、最後の台詞がせつない。
『妻二人』
ホステスの岡田茉莉子と、大企業の社長(三島雅夫)の娘で出来のよい若妻(若尾文子)。殺人を犯すのは・・。役柄のせいか、魅力が光っているのはどちらかというと岡田茉莉子の方。本作の必見シーンは、三島雅夫と愛人のベッドシーン。シーツから顔を出したマー君のナケナシの乱れ髪が拝めます!あの嬉しそうな顔!キュンキュンするわー。最後、真相を知った三島雅夫があややを罵るシーンで、あややの元を去るとき、怒りでぴょんぴょん跳ね歩いてるのが愛おしかった。。吹きそうになるのを必死で堪えました。ラストは暗めで後味よろしくなく、観た順番が逆だったらよかったなあ、と思った。が、あやや特集の楽日の最終回だったからか、パラパラと拍手も。

以上、充実の映活ウィーク!

ノム・クルーズ
by ouraiza | 2013-02-09 22:29 | のむのノミムメモ | Comments(0)
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