2012/08/11      のむ
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♡今週のシネみち♡

1)○1/2『おしゃべりな真珠』1965松竹(川頭義郎監督 伊東ゆかり 池部良 川津祐介 三上真一郎)
2)◎◎◎再『グブラ』2005マレーシア(ヤスミン・アフマド監督 シャリファー・アマニ)
3)◎◎◎再『細い目』2004マレーシア(ヤスミン・アフマド監督 シャリファー・アマニ)
4)◎◎◎再『ムアラフ 改心』2007マレーシア(ヤスミン・アフマド監督 シャリファー・アマニ)
5)◎◎◎再『タレンタイム』2009マレーシア(ヤスミン・アフマド監督)
6)◎◎1/2再『偽れる盛装』1951大映(吉村公三郎監督 京マチ子 藤田泰子 小林桂樹 進藤英太郎 菅井一郎 滝花久子 村田知栄子 殿山泰司)
7)◎◎1/2『馬喰一代』1963東映(瀬川昌治監督 三國連太郎 新珠三千代 西村晃 多々良純 中村是好)
8)◎『魔法の時計の物語』1924〜1928伊仏(ラディスラス・スタレヴィッチ監督 ニナ・スター)

1:ラピュタ阿佐ヶ谷 2345:川崎市アートセンター アルテリオシネマ 6:新文芸坐 7:神保町シアター 8:メゾンエルメス(ル・ステュディオ)

『おしゃべりな真珠』
伊東ゆかりはかろうじてわかるけれど、ほかの女優さん誰もわからず。伊東ゆかりのあか抜けていなさに驚き。特にまゆげが気になってしょうがなかった。メイクさんよく抜かなかったな。なんとなくピントがボケたようなキャスト群だったのが、池部良が画面に入ると一瞬にして締まるのがすごい。大スターってこういうことか、と。少しふっくらと貫禄が出てきて、旬な池部良でめちゃめちゃカッコ良かった!伊東ゆかり、ずるい!

『グブラ』『細い目』『ムアラフ 改心』『タレンタイム』
去年、人生初ヤスミンを体験してから一年。関東圏内ならばどこにだってまた観に行こうと決心固く、今回の新百合ケ丘という距離も何のその。全て再見にもかかわらず去年と同じくらい盛大に泣いた。ヤスミン映画はとにかく自分の心の何かに触れるらしく、観て泣くと、日々の生活で擦り減っていく心の中の何かが満ちていくように感じる。もしくは逆に心の中に溜まっている何かが排出されるかのような。自分にとって音楽でいうと矢野顕子のソロがそう。じわ〜っと、幸せな気持ちで胸がいっぱいになる。早く、また観たい。今回も『タレンタイム』は手にしていた手ぬぐいがぐっしょりになるくらいよく泣いた。途中で嗚咽堪えるのが本当にツラい!ただし、好きなのは『グブラ』『細い目』のオーキッド三部作の方。とにかくヤスミン映画では常連のオーキッド役のシャリファー・アマニが魅力的で。同性として、できることなら彼女のような女になりたいと憧れる。それに加え、ヤスミン映画に出てくる男の人が皆ことごとく好き。マレーシアといえば多民族国家で、映画に出てくる俳優の人種も多種多様。なのに全員魅力的。いろいろ調べると、ヤスミン映画に出ている俳優たちは、実生活でヤスミンの夫だったりお抱え運転手だったり会社の元部下だったり。ヤスミンその人が魅力的であるがゆえに、周りにもそういう人が集まってくるのだろう。彼らがヤスミンの実生活を彩る人たちだと知ると、際限なく親しみが湧いてくる。あと、ヤスミン映画での音楽の使い方(主にクラシック)は、もう反則!ヤスミン映画では、親の子に対する暴力や夫婦喧嘩、強盗や愛する家族の死、など重いシーンがよくあるのだが、そこで流れるのは実に優雅なメジャーコードのクラシック曲。そのマイナー(悲)とメジャー(長調)の対比がどうにもこうにも心を引っ掻いて、涙が滝のように溢れる仕組みとなっている。これってひょっとして映画制作的に結構基礎的な手法なのかしら??ヤスミン映画を皆がみて、皆が同じように感動できるとすれば、争いはなくなる。と思うよ。そのくらい、彼女の作品は大きい。

『偽れる盛装』
これも再見。3年前、映活を始めたばかりの頃、京マチ子特集で観て以来。新文芸坐で初めて意識的に通った特集が京マチ子特集だったため、京マチ子には思い入れがある。この人の明るいエロティシズムがたまらんのよね。本作のような京都弁喋る芸者役は十八番だろう。割り切って利害関係(金)で男とくっついたり離れたり、はっきりいって、菅井一郎から刺されても文句なんか言えないくらいひどいんだけど、でも、この人がやると、サバサバしていてなぜか憎めない。『夫婦善哉』観たときも思ったが、観ていて、あーこのまま何時間も終わらないでほしわー、と思ったほど、雰囲気的に好き。マチ子と知栄子のバトルがまたたまんない!確か初見で観た頃はまだ村田知栄子が苦手で好きじゃなかった気がするが、今ではいい女優さんだよなぁ、と思う。滝花久子が「すってんしょ」と言っていて何のことかと思っていたけれど、ありゃアSTATIONのことだな。

『馬喰一代』
とにかく周りの評判が良く、皆口を揃えて号泣ものだ、と仰る。そこで気負って、厚めのガーゼハンカチを持って臨んだんだけれど。いえね、泣きましたよ、そりや泣きましたとも。ただ、自分の場合他の方々のように号泣までには至らず。ほろほろほろ〜くらい。その前日までにヤスミンで涙を流しきってしまったのかしらん。ただ、作品としては素晴らしい出来というのは納得だし、実はそれほど好きではない新珠三千代も本作での美しさは尋常ではなかった。同じ映画の三船版と比べてもこっちの方がいい、というのはわかる。名作だとも思った。

『魔法の時計の物語』
銀座のエルメスのビルの10階にある小さなホールでの上映会。綺麗だし受付で飴くれたし、パンフレットも立派。しかも無料(要予約)!ただし、椅子に座ると足が届かず。作品は、1924〜1928年までの短編3話を、2003年に音楽と解説と着色とアニメーションを付け加えて一つの作品としたもの。実写とアートアニメーションが融合した感じのメルヘンチックな作風。面白かったし可愛かったし、ワクワクする。劇中出てくる女の子は監督の実の娘なのだとか。ブルーレイ上映だったのだが、途中で映像が乱れ、中断してしまったのは残念。でも如何せん無料なのだから、もちろん誰も文句なし。このシリーズ、12月まで予定ができていて、今後のものも面白そうなので、是非また利用したく思う。



ノムテリオシネマ
by ouraiza | 2012-08-12 03:48 | のむのノミムメモ | Comments(0)
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