鶴田浩二色紙!!!
「天に星 地に花 人に愛」 少シミあり 売切れ し、し、しびれる・・・ 胸にしびく・・・ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ♡今週のシネみち♡ 1)◎『明日ある限り』1962東宝(豊田四郎監督 香川京子 佐野周二 杉村春子 星由里子 池内淳子 山崎努 水野久美) 2)◎◎◎『博奕打ち いのち札』1971東映(山下耕作監督 鶴田浩二 安田道代 若山富三郎 水島道太郎 天津敏) 3)◎『大奥絵巻』1968東映(山下耕作監督 淡島千景 田村高広 佐久間良子 大原麗子 三益愛子 木暮実千代 荒木道子) 4)◎◎『昭和残侠伝 人斬り唐獅子』1969東映(山下耕作監督 高倉健 池部良 大木実 小山明子) 5)◎◎『日本俠客伝 昇り龍』1970東映(山下耕作監督 高倉健 鶴田浩二 藤純子 中村玉緒) 6)◎◎◎『女渡世人 おたの申します』1971東映(山下耕作監督 藤純子 三益愛子 菅原文太 ) 7)◎◎1/2『むかしの歌』1939東宝(石田民三監督 花井蘭子 山根寿子 進藤英太郎 高堂黒天 ) 1:銀座シネパトス 23456:新文芸坐 7:神保町シアター 『明日ある限り』 長いし眠くなることの多い豊田四郎作品、でもたまに無性に観たくなったりもする。先天性白内障の子を持つ母親とその家族の物語。母役の香川京子のけなげさ、優しさにキュンキュン。本作、前半と後半に分かれていて、前半は娘が小さいときで、後半大きくなってからは星由里子が娘役。後半は他にも水野久美などいきなり東宝カラーになってやや戸惑った。実際泣けたのも前半の方。義母役の杉村春子のリアルさも感服。佐野周二出演で楽しみにしていたが、出番がそれほど多くなく残念。が、ワンシーンだけ、香川京子との絡みでヤバいシーン頂きました。豊田監督ありがとう!ちなみに最初に娘を連れていく病院が「池袋」だった。 『博奕打ち いのち札』 約3年前、まだ映活歴浅かりし頃に同じく新文芸坐で観て以来、久しぶりの鑑賞。その時は、そこまで泣いた記憶はなかったが、今回は気持ちよーく泣けた。日本映画史上の傑作と言われるのも納得。チラシの解説にもあるように、本作は任侠でありながられっきとした恋愛映画。鶴田浩二、やっぱり観ると胸がときめく。で途中まで結構泣けてたのが、最後の「あの」有名なシーンで。頭では鶴田・安田を追いたいのに、その脇で斬りも斬られもしてないのに勝手に滑って転びまくってる川谷拓三が気になりすぎて涙がしっこんだ。もー。 『大奥絵巻』 評判も何だかよろしくなかったし、観ないつもりが急遽都合により観ることに。散々よろしくないレビューを目にしてたせいか、思ったほど悪くない。自分など、所詮非シネフィルのミーハー鑑賞なので、女優がたくさん出てくるだけでお腹いっぱい。淡島千景も佐久間良子も素晴らしかったし、三益愛子木暮実千代荒木道子のワル〜い女たちがまた最高。ワル〜い木暮実千代を観るとダンヴァース夫人にしか見えない。 『昭和残侠伝 人斬り唐獅子』 池部良の顔の小ささと高倉健のお尻の小ささと。二人がいつ敵同士になって斬り合いをしなきゃいけなくなるか、ヒヤヒヤしていたが、上手い具合に破門となって、最後は二人仲良く殴り込み。すっきりした〜。主人公が殴り込みで敵全員を殺し、でもまだ生きていると本当にホッとする。諸角啓二郎が出てて、結構一番子分的な役割で嬉しかったが、せっかく顔も大分強面に作っているのに声が相変わらずで本当に残念至極。 『日本俠客伝 昇り龍』 火野葦平原作。玉井金五郎とマン。本作は彫師のお京(藤純子)が金五郎に抱く一途な愛が描かれる。最後入れ墨に入れた自分の名前を消してからこと切れるお京がせつなくてせつなくて。お京の気持ちも金五郎の気持ちもわかっててその上で、お京の危篤の知らせに「行ってやんなっせ」と送り出してやるマンがまた素晴らしい。荒木道子が「叔父貴」と呼ばれていて、ギモンに思いながらもあの風貌じゃ仕方あるまいよ、などと思っていたら、ヤクザの世界では自分の親分が杯を交わした相手は女であっても「伯父貴」なのだそう。へえ!吉田しぇんしぇ。 『女渡世人 おたの申します』 ひやあああ泣いた。藤純子の美しさ素晴らしさはもちろんだけど、何といっても、自分にとっては三益愛子の母に限る。これまで、三益愛子の「母もの」を何本か観てきたけれど、自分の中では、正直望月優子の母ものほど好きではなかった。ところがこれ観たらもう。盲目の演技がまた神がかっておった。ラストの藤純子の「おっかさん!!」で泣く人が多いようだが、自分の場合は三益愛子の「まさこぉ!!」だった。さらにその少し前の、三益愛子が自分の息子の死に最初から感づいていたというシーン。思い出しても泣ける。あと見所は、金子信雄のワルっぷりとモミアゲ。そのワル〜い金子信雄がアップになってるその横で鼻をもぞもぞさせている志賀勝(だと思う)が可笑しくてしょうがなかった。本作や『博奕打ち いのち札』のように、任侠映画なんだけど、男たちの世界だけを描いてるのではなく、それに恋愛や母ものの要素が加わると、ほんと、ヤバい。 『むかしの歌』 なるほど、周りの人の評判が高いだけあるなぁ、と思った。カバン佐さんにおいては、「まあそんなに観てないこともあるかもしれませんが」と謙遜しつつも、ここまでの本年度ベストかもしれない、逆に言うと、とのことであった。確かにね、もうそれはそれは美しいシーンの連続。川沿いの家並みや、そこにかかる橋など、うっとり。個人的にキたのは、ラスト花井蘭子が芸者になって去るときに、結婚の約束までしていた相手に山根寿子を託すシーン。軽い口でさもそうするのが当たり前かのように「ずっと面倒みてもらいなさい」と言うがその胸中如何ばかりか。せつねええ。 女渡世人 おたのむ申します
by ouraiza
| 2012-07-21 22:52
| ノミムメモ(土曜)
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