2012/2/4     のむ
同人誌『季刊 映画王』
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背イタミ大
平成元年~平成2年
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♡今週のシネみち♡

1)◎◎1/2『真昼の暗黒』'56北星映画(今井正監督 飯田蝶子 北林谷栄 左幸子 草薙幸二郎 松山照夫 菅井一郎 加藤嘉 殿山泰司 山村聰)
2)◎1/2『白い崖』'60東宝(今井正監督 木村功 浦辺粂子 有馬稲子 佐久間良子 中原ひとみ 進藤英太郎)
3)◎1/2『満員電車』'57大映(市川崑監督 川口浩 船越英二 笠智衆 杉村春子 小野道子 川崎敬三)
4)○1/2『鎮花祭』'60大映(瑞穂春海監督 若尾文子 根上淳 川崎敬三 山内敬子 本郷功次郎 潮万太郎 村田知栄子 吉川満子)
5)◎『巨人と玩具』'58大映(増村保造監督 川口浩 野添ひとみ 高松英郎 伊藤雄之助 小野道子 山茶花究)

12:銀座シネパトス 35:神保町シアター 4:ラピュタ阿佐ヶ谷

『真昼の暗黒』出ましたよ、えん罪もの。えん罪恐怖症の自分にとっては、ハラハラわなわなし通し。一人による犯行を、警察が数人によるものと断定。その見解を意地でも通すために、犯人に虚偽申し立てをさせ、かつ暴力的な取り調べにより、何とか犯人の遊び仲間を共犯とでっち上げることに成功する警察。恐ろしいのは、これが実話だという事実。実際には長年(約18年!)の裁判の末、無罪。裁判途中に作られた本作が大衆の関心を向けさせる助けになったという。で、飯田蝶子。本作での演技がどうやらヤバいらしい、と先に観た人たちから聞いていたが、まったく期待通りの名演技。息子が殺人罪で警察に捕まって心配ながらもそんな訳ないとタカをくくる→捕まった息子がなかなか釈放されないのでオロオロし出す→裁判にて余りにも息子らの無実が明らかなので安心の笑顔→息子のまさかの死刑判決で呆然、涙、という一人の母親の心境変化の過程を、顔の表情で表せてしまうのだから。はァ〜誇らしわァ、蝶子!北林谷栄も、本作ではいつもの「きたならし」谷栄ではなく、実年齢に近い、「おんならし」谷栄で、調子は狂ったけれど、嬉しかった。もう一人の母親の夏川静江も好演。涙なしには観れない、どうしても重くなりがちなテーマだが、弁論シーンを強烈に皮肉っぽくコミカルに仕立てることで、笑いもあり、社会派というだけでなく、エンタメ性も高い、名作と言えましょう。
『白い崖』アイラ・レヴィンの『死の接吻』が原作のミステリー。中林洋子と森英恵による衣装がとにかく可愛い。有馬稲子のその衣装の似合うこと似合うこと!久しぶりに見たが、この人の美しさはハンパないですなあ。あのでっかいタレ目で斜め下から見上げられて、参らない男性がいるかしらん?!佐久間良子もいつも可愛いと思うのだが、本作においては、比じゃなかった。最初はアメリカに行っているという設定で、写真だけの出演、実出演は後半のみだったのに、完全に持ってっちゃった感!屈折した主人公の青年を演じた木村功が好演。
『満員電車』サラリーマン社会を風刺したコメディ。冒頭の大学の卒業式のシーンから小気味よいトビ加減で笑えた。これまで特に好きな俳優ではなかった川口浩だが、これはキュートだったなあ!歯とか膝とかお尻とかいろんな所が痛む表情が反則的に可愛い。船越英二がまた、「らしい」役柄で最高。 
『鎮花祭』何となく後味のわるーい作品。若尾文子がコマーシャルガールに抜擢されるキュートな女の子を演じていてその辺はそれなりに楽しめるのだが、根上淳が戦争帰りの兄役で、下宿中の若尾文子の友人と結婚した途端に最低のDV男に豹変。台所に出たネズミの頭を踏みつけて殺すシーンがあり、本物だったかわからない(直視できなかったため)が、先週観た『女体』で牛を殺すシーンよりも悪質で個人的にNG。あと、さすがの上手さではあったけれど、悲しくなったのが、吉川満子の姑役。清水宏の映画ではあんなにやさしいお母さんなのに〜。礼儀正しい冷たさが、いかにもヤな姑っぽく、そういう意味でも自分が根上淳の嫁じゃなくて本当によかった・・!
『巨人と玩具』キャラメルを商品として展開する菓子会社の他社との闘いをコミカルに描いた喜劇。野添ひとみがキュート(特に前半の虫歯!)だったり、伊藤雄之助の胡散臭いカメラマンがステキだったり、観ていて楽しいは楽しいのだが、テンポがイマイチなように感じられ、途中2秒×20回ほどウトウト。最後にひとつ。自分はひょっとしたらキャラメル工場向きの人間かもしれない。箱詰め作業も楽しそうだし、キャラメルが何万個もコロコロしてる職場なんてパラダイスだし、一日中あの甘い匂いが嗅げんでしょ?素敵!


キャラメち
by ouraiza | 2012-02-04 22:06 | ノミムメモ(土曜) | Comments(0)
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