2011/6/19 みみふん うすだ
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「Wolfgang Tillmans: Manual」(洋書)
Walther Konig 2007
 3500円 
販売中


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猫がいらっしゃいました。どちらから?
猫、とくに飼い猫ではない猫、このいきものたちとの距離は難しい。
猫、と、書いて思い出すのは、やはり、しげちゃんで、京都の左京区の長屋に住んでいたときに、出会ったのだった。4ヶ月ばかりで引っ越したので、その間のお付き合い、白地に黒の斑です。
しげちゃんは、野良猫です、という顔をして玄関からはいってきて、居間を抜け、縁側を横切り、庭から隣宅へと向かう。階段をのぼり、二階の窓から屋根へもあがる。それを追ったり、追わなかったり。もともと猫は眺めているだけで、ちいさい頃は苦手でしたし、今でも、目が合えば会釈と日本語で挨拶をするぐらいなもの。ニャー、などはなんとなく照れくさいののと、しっくりこない、ので、かわりに、ナー、というときはたまに。(ナー、は今一緒にすんでいるひとの口癖です。全身赤いです。)
目が合えば、向こうが動くまで、ジーッとしてますが、もしかしたらそれは喧嘩なのか?向こうはジーっとしながら、イライラしているのだろうか。
挨拶とかるいタッチをくりかえし、しげちゃんはしばらくして、わたしのあぐらの上で腹を剥き出しで喉を鳴らすようになり、布団で一緒に寝たりしました。向こうが、布団に入ってくるんです。あるんだなあ、こういうこと、と思いました。こういうことが時間が掛からなかったのが、今、思えば不思議です。お察しの通り、この頃にはすっかり好きでした。猫だなあ、と。今、自宅ではとうてい出来ません。股に玉らしきものがふたつあったので、男の子だと思います。それまで、猫をほとんど抱いたことがなかったので、ようわかりません。飼っている訳ではなかったので、うんちもおしっこも外で適当にしたいたのでしょうし、ごはんどき窓をあけ料理をしていると、窓に飛び上がってきたのは驚きましたが。鰹節でお出汁をとっていました。出来過ぎでしょう、しげちゃん。
飼っていたわけではないので、名前をつけるのはなあ、と思っていたけど、そういうこともあり、よくまあ来るので、名前を呼ばせてもらっていましたが、それも迷惑だったかしらね。
猫、とはなんともキャッチーかつポップなアイコンとして、おおくのひとをくすぐり、また、それをヒックリ返して、ひとは着ているように思うときもあるのです。わたしは、しげちゃんと結局、一緒に住んでいたわけでもなく、気ままにお付き合い、だったのだなと思います。
以前にも往来座に猫がいらして、すこしですが、うんち、おしっこ、ごはん、などを手伝わせてもらい、その子猫もとても可愛いかったのですが、わたしは猫と暮らすことのいろいろを、しげちゃんのときはしていなかったのだなあ、と。でも、しげちゃんは野良猫だからいいのですが、とも思うのでした。
猫、気まま、でも、考えているだろう、なにか。猫との距離は難しい。その距離のひとつが、猫と一緒に暮らしたことがあるか、だろうな。病気もするし、亡くなってしまう。そこまでお付き合いできないと、と思ったりすると、なんとなく、出した手を引っ込めてしまうときがある。身近にいる、猫と暮らすひとたちを観ていると、猫との接し方、気合い?、違うのです。おお..!、と心の中でつぶやき、感心しています。可愛い、だけではお付き合い出来ません。ほかのいきものでも、そうですが。
そういうことをふたたび思いました。今日も、猫にあったら日本語で挨拶してます。

今回の子猫さんは、綺麗な顔なのですが、かなりハードパンチャー。どうなるかしら。
この子猫さん、猫と暮らし、猫のような代表の手を噛み、叫ばせ、流血に追い込んだ。代表は久しく流血していなっかたな、と思いを過去へと馳せながら痛みをこらえたのではないのかと想像する。
その前日、前々日か、個人的なことですが、ひょんなことから指に釘を指した。釘で止められた板を持ち上げ、抜け、ふたたび降りてきた。不幸なことに、板の上には、重りとなるものがあり、それを動かすのに込めた分の力、持ち上がったものが。はっきりと指に感じる異物感。これは、とはっきり感じる釘。はっきり感じ過ぎ、声も出ず、100分の1コマのような瞬間を連続させながら考え動く。指からぬるくあたたかい感触とともに釘を抜いた。体内から音が聴こえたようだった。久しぶりに地に落ちる己の血をみた。削られ、滲むようなものではなく、切断されたホースを喚起するようなものは、久しくなかった。落ちた血は、にぶくのびて地面に這う。久しぶりであり、出来れば当分会いたくない。
耳にひとつピアスを空けていますが、このことと比べると、いやはや。
流血の割には、消毒やらなんたらをはやく丁寧にしたおかげか、その日のうちにPCもタイプ出来たり、翌日にはなんともなくてよかったです。

わたしは過去に、うさぎ、と住んでいたことが有りますが、すごくかじりますね、あやつは。滅多にないですが、これもまた、イタイ。

飛び込んできた子猫の名前は仮に、「ビス」と決まりました。経理主任であり先輩でありライバルである、往来座の裏モチベ番長(経理主任M氏は、モチーベションをモチベと言う)が言うにはビスさんは、「アップタウン育ち」、だそうなのですが、「アップタウン」とはなんですか?


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ナァー!!!

Silver Apples - I Have Known Love (1969)


うすだ

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by ouraiza | 2011-06-20 00:00 | みみずのふん(終了) | Comments(0)
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