心霊体験をしたことがありますか?と訊ねると、けっこう多くの人が、ある、と答える。レイかどうかはっきりしないけど・・・あの影はなんだったのだろう・・・など、あいまいなものも多いが、命日におじいちゃんが枕元にいた、金縛りで目を開けたら・・・など、くっきりしたものもある。オバケ体験の有無を人に訊ねるのはたのしい。ちなみにぼくには全然無い。あやしいのは2、3あるが。
「靴をどこか公の場に置き去りにしたことがありますか?」という質問に、ある、と答える人は、心霊体験がある、と答える人より少ない。
しかし、靴が道に落ちている。ゴミ集積場ではないところで道に迷っている。迷子ならぬ迷い靴。
ほとんどの場合そこは人間が靴をはく場所である。学生時代、靴を一時的に外ではかない友人がいて、確かに靴をはくことは絶対の義務などではないと思う。そこで脱ぎ捨てて、あとは裸足であってもいっこうに構わないだろう。しかし普通、靴(サンダルなど履き物一般)ははく。
そういえば、中島みゆきが歌っている。「悪女になるなら 裸足で 夜明けの 電車で泣いてから」。迷い靴の発生に関する貴重な証言である。
うつむいて歩くことが多いからだろうか、持ち主を失って道に迷っている靴、迷い靴をよく見る。よく、とは言えないかもしれない。半年に一度のときもあるし、一週間に二度のときもある。「あ!」という驚きの感情と「え?」という疑問の感情が同時に湧き、立ち止まって迷い靴を眺める。例えば落ちている空き缶を道にみつけても、特殊なこととは思えない。もしかしたらほとんどの迷い靴が空き缶と同じくただ投げ捨てられたものかもしれない。しかしどうも、そうでないと感じられるものもある。得体の知れなさがオバケに似ていなくもない。
新しくブログをはじめました。更新頻度はひどく少ないだろうと思います。迷い靴と出会えたら更新いたします。
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