お客様がハンカチを番台の上に忘れてそのままお帰りになる。会計の途中に余計な会話をしてお買い上げいただいた商品を袋に入れ忘れてそのままになる。「あれさ、ネットで買っといて」と言われて発注するけど連絡先を聞いていない。その人の顔はよく見る。店にちょくちょく来てくださる。だから大丈夫。次の機会がある。必ずまた会うことができ、前回のつづきを続けられる。
彷書月刊編集長・田村治芳さんが年始に御逝去なさった。『彷書月刊』に載せていただく外市の広告のことで電話で数回事務的なお話をしたことがあるだけだった。とても初期の外市を観にきてくださり、明治通り沿いのベンチに座っていらしたときは、こちらが慌ただしくてろくに御挨拶もできなかった。神保町の彷徨舎へ池袋周辺古本屋地図の原稿をお届けしたときも、田村さんがいらっしゃるのかな、と思っていたがご不在だった。もどかしい。
今日の夕方、空が縞だった。
『さらば雑司ヶ谷』樋口毅宏著 平成21年初版 新潮社
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