■無造作に奔流した絵心が本に向けられて、落書きになる。そのページから、日常生活にくいこんだ本と人とのたくましい交わりを感じます。■
よっぽどな求心力でなければ、カバーの無い本に独自なカバーをつけてしまおう、とは思わないであろう。もちろんそれがサザエさんであっても不思議ではない。よく見ると一度サザエさんが消されているのがわかる。
愛知県犬山市
五っ葉文庫さんの「痕跡本」。図形描画を主とする絵心本より、幅広く壮大な本と人のつながり。痕跡。
『小山内薫全集 第3巻』昭和4年初版 春陽堂
装幀/有島生馬 2000円 販売中!!!! (往来座内「さとみの本」にて)