台所大賞1002    (せと)
■■■台所大賞とは古書往来座の前店舗時代から続く古書往来座内のみで制定された伝統の月刊賞。日常的業務のなかで、なんとなく気になることがある。それに対処するための小さな小さなたあいない思い付きが、本屋に流れる時間の隅で、生まれては消え、消えては生まれ、しています。■■■
今月の台所大賞は

「ナワメナイン」

 永年の課題であった。縄目とは本の束をひもで縛ったときに、両端にある本のひものあたる部分がひもの圧力でへこんで痛んでしまうこと。今まで縄目を防ぐには厚紙や新聞紙などを端にアテていた。ヒモの縛り方だけで解決できないものか、と思っていた。ナワメナインは、ビニールの平らな通称「ヒラヒモ」(特定メーカー名 から「スズランテープ」と呼ばれたり)を使い、鋭い圧力を太さに拡散する。

 ヒラヒモを手にああでもないこうでもないと頭を痛くしていると、となりにいた先輩が、ヒモの本体自体を束の周囲に回す手に持てばいいんじゃん、と言った。ヒモ本体をそばに置き、ヒモのみをどう動かすかしか探っていなかった。そうか!!!!!と一段落。またあとでその進歩を仲間に話すと、「ああ、”手持ち”ね」と言う。細かい部分はいろいろ違うだろうが、けっこう使われている手法なのだ。ぼくにはとても新鮮だった。縄目が嫌なとき、とても便利だ。スピードは遅い。

台所大賞1002    (せと)_f0035084_2281929.jpg前小口側(展示時に裏になる方)に長めにたらす。
ヒモは親ヒモの上から出る向きがやりやすい

台所大賞1002    (せと)_f0035084_2282744.jpg1周

台所大賞1002    (せと)_f0035084_2283743.jpg2周目は1周めにかぶせて

台所大賞1002    (せと)_f0035084_2284667.jpg始点で長めにたらしているので、終点では長く残さない で切る
テンションを保つためうまく押さえたまま切りたいところだが、体勢的に難しい。ところが2周目が1周目を押さえているためゆるまない

台所大賞1002    (せと)_f0035084_228548.jpgしぼる

台所大賞1002    (せと)_f0035084_229217.jpg前小口側の隅でくくらず、中腹でくくる。
隅でくくるとテンションを維持しやすいが、どうしても圧力が本の端に集中し縄目ができる

台所大賞1002    (せと)_f0035084_229918.jpgナワメナイン!!!!
by ouraiza | 2010-03-31 02:49 | 台所大賞(休止) | Comments(0)
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