


新文芸坐、今月の特集は「本当に面白かった日本映画たち」
前回の「京マチ子特集」ではいろんな面で少し無理をしたので、今回は2回のみ。
「綴方教室」
「馬」
「総長賭博」
「人生劇場 飛車角と吉良常」
を観た。
上2本が高峰秀子主演、下2本が鶴田浩二主演。
「馬」はあまり面白くなかった。とはいえ、最後に馬を見送るシーンの高峰秀子のアップにはホロリときた。
「綴方教室」は、ド貧乏な暮らしぶりに勇気がわく。高峰秀子扮する主人公豊田正子の健気なこと。
徳川夢声扮する父親のお人好しなダメっぷりが微笑ましい。
母親役は清川虹子という女優で、写真で見るだけだと濃い顔のおばさんという感じなのが、
この映画では、貧乏ヤツれでゆるく着た着物が妙に艶っぽかったり。
先生がカッコいいとおもったら滝沢修だった。
NEGIさんから長いこと借りっぱなしだった『不滅のスター 高峰秀子のすべて』と『別冊太陽 女優 高峰秀子』
を映画を観たのをきっかけに、じっくりと眺めたり読んだり。やっぱりデコちゃん、スゴい。
そして今日が鶴田浩二祭りである。初任侠。
本日の演目は任侠映画の中でも評価の高い映画だそうで。
気合いを入れて席に座ったのはいいが、隣の若い女の子のマナーが最悪でカチンとくる。
予告編が始まり、自分の知っている映画の予告編が流れる度に「あーあたしこれ知ってるー」
映画の途中に平気でビニール袋をガサゴソ。
映画の間中茶髪のロン毛の毛先を指でくるくるくるくるカール運動。
そして何と何と、大ヒンシュク娘の隣に座っていたのは両親であった。
観ていた映画が任侠だけに、「ぅおらぁっ、てめぇらけぇれ!」と凄んでみる。もちろん心の中で。
このヒンシュク親子、どうやら2本目も観る様子なので、こりゃたまらんわいと席移動。
2本目が始まって間もなく、今度は背後から高イビキが聴こえてきた。嗚呼・・・。
今日のお目当ては主演の鶴田浩二だったのだが、「人生劇場〜」の吉良常(きらつね)役の辰巳柳太郎がじつに素晴らしかった。
内容的には「人生劇場〜」のメロドラマ的要素よりも「総長賭博」の俗にいう「仁義」なるものに感動した。
「総長賭博」で悪役のチョビ髯で口を尖らせたおっさんが可笑しく、帰って調べたら金子信雄だった。黒澤明「生きる」で志村喬の息子役も金子信雄だとあり、驚く。全く気づかなかった。
鶴田浩二はもちろんカッコよかったけれども、京マチ子の「いとはん物語」の時のほうが断然若くてステキだったナ〜♥
姐みち