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往来座も梅雨に入りました。
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今朝出勤してぴやーっと開店準備をし、ぴやーっと掃除しちまおうと箒を手に店内奥に行くと、隅っこの床が濡れている。一瞬、あー開店準備中に変な人が入り込んで放尿されたかな、と思った(床の汚れに関してはちょっとしたトラウマがあるのだ)。だがよくよく見ると上からポタ、ポタ、と滴が落ちてくる。管理会社がいろいろ調べた結果、上の階の住居の湯管に穴があいているとの事。間の悪いことに今日は土曜日で、月曜まで業者の手配もできないそう。代表が仙台出張でいない為替わりに駆けつけてくれた経理主任まこちと共に濡れてダメになってしまった本(そんなに高価な本ではなかったが)やこれから濡れる恐れのある一帯の本をどかす。天井が濡れているため、電気は危ないということで、蛍光灯も取り外され、棚にはビニールシートがかけられ、文字通り暗い営業となった。何人かいらっしゃった常連のお客様に説明をするうち、だんだんガイド並に説明が上手にできるようになるが、嬉しくも何ともない。皆さん心から同情して下さり、心の糧にはなった。




『火星の人類学者』オリヴァー・サックス著 ハヤカワ文庫
脳神経科医である著者が、7人の患者のケースを考察する医学エッセイ。7つのケース全てに言えるのは、著者の並々ならぬ各々の患者に対する興味と親愛だ。昨今のせかせか忙しそうにちょちょっと診てごそっと薬を処方してハイおしまい的な医者の姿ではなく、じっくりと患者と対話するその姿勢に感動する。読んでいて頰を打たれたように感じたのは、特に視覚に関する障害(全色盲や全盲)を持つ患者が、障害を取り除くことを望まないというくだりだ。これといった障害のないいわゆる健常者は、障害者というものは障害を取り除きたいに決まっていると思いがちだが、この本に登場する患者たちは、障害を自分の一部として認め、向き合い、しっかりした自己を確立しつつ、障害ゆえに授けられた特異の才能を最大限に生かして生を謳歌している。健常者とは何をもって「健常」なのか。どちらかというとヒトよりもネコ至上主義的な自分であるが、本書を読むと心の底からヒトだって捨てたもんじゃない、という気にさせられる。尚、この著者は映画「レナードの朝」の原作者でもあるがロビン・ウィリアムスは本当に適役だったんだなぁ。


『深い河(ディープ・リバー)』遠藤周作 著 講談社文庫
キリスト教も仏教もあたしきらーいというお客様に是非読め、と言われた一冊。
遠藤周作は遅かれ早かれ読む事になるだろうとは思っていた。
本書は晩年の作品で、著者のキリスト教観の集大成と言われているようだ。
遠藤周作のキリスト教観というものを全く知らずに読んだのだが、
何かこう、自分の中のキリスト教に対する憧憬と、それと同時に浮かぶ疑問を一度に
解決してもらえたような、そんな思想が根底にあります。

漏れみち
by ouraiza | 2009-06-21 03:00 | のむのノミムメモ | Comments(0)
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