高円寺ふらふら
今日はBGMに、以前常連のWさんから頂いた音源、オルケスタ・デル・ビエントの「風の旅団 劇中音楽集」をずっとかけていました。テント劇団「風の旅団」の公演で使われた音楽らしく、バンドメンバーには知っている名前もちらほらと。音楽のジャンルには詳しくないけど、ジンタっぽくて(?)、とても素敵。

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先週の土曜日は、高円寺をみっちりふらふらしました。

家族で親の誕生日を祝う食事を都内でした後、高円寺の近くにある菩提寺に久々に行くことに。道中寄ったアニマル洋子では、5年以上探し求めていた『やまだ紫作品集』全5巻に出会う。入手できて嬉しい。ゆっくり読もうと思う。
ブックオフも流しつつ、お寺について墓参り。その後家族と別れ、わたしはもう少し高円寺を歩く。目指すは北口あづま通り商店街、そう、古楽房(こらぼう)さんへと向かいました。
到着してこっそりガラスを覗くと、いた、うすださん。静かにお仕事をしていらっしゃいます。何故かちょっと緊張しつつ、まずは古楽房のブログでよく話題に出る均一棚を眺める。思ってたより量が多い。階段を下ったところにもたくさん。
店内に入ってこんにちは。後で気付いたのですが手ぶらですみませんでした。いつも外市の時など美味しいもの沢山くださるのに・・・。そういうところがいつまでも身につきません。お店は、中も写真で見ていた印象よりさらに広く、明るくて清潔なかんじで、あちこちに手描きの値段表示の紙があって(「東京人 300円」とか)、帳場のそばにはPippoさんのCDも売られていて、そしてうすださんは静かに仕事をしてらしていて、あぁ この場所から島に帰るおじさんと話したり、買われていくこけしに思いをはせたり、写真のアップロードに苦心したり、されているのだなと、とても実感がわきました。
そう、やはり自分と同じ(というのもおこがましいのですが)古書店アルバイトの方の店番日記というのは、世に数多い古本屋店主さんのブログとはまた一味違って、私にはひときわ興味深いのです。陳列を工夫したり、棚出しした商品の売れ行きをじっと観察する感じとか、親近感が沸いてきます。
一方、市場での落札風景の描写は私にはまだ無縁のもので、それもまた面白くてほほー、となる。その細かい値段記述など、魚雷さんも書いてらっしゃいましたが「マニアック」で、素敵ですよね。
お会計の際、最近落とした雑誌などを見せてもらい(その様子はこちら)、それから「ハチマクラにはもう行かれましたか」と言われる。あ、そうだなんてことだハチマクラも高円寺じゃないかしまったでもまだ間に合う。ということで急遽、古楽房の後に南口へ進むことにする。
携帯でピコピコ所在地を調べ、歩いて曲がったその先に、すごい、ほんとに来た、ハチマクラ。

そっと店に入って静かに30分ほど綿密に商品を眺めていると、店番のオグラさんが私だと気付いて話しかけて下さる。奥様のハチマクラさん(?)も出てきてくださり、さらにはお茶まで、申し訳なくておろおろしながら熱いお茶をすすり色々話をうかがいました。
店内の様子や商品などは、ぜひ行ってみて頂くのが早いのですが、西洋のものと日本のレトロなものがそっと隣り合った、方向が色々あるのに不思議に統一感もある雰囲気の、文房具・骨董・雑貨屋さんでした。陳列がとっても工夫されていて、あちこちから持ってきた棚とかラックとか出っ張りとかを利用して、おお!と思うほど色んな並べ方、見せ方がなされています。
そして何より、今後もご本人達にお会いする機会があるので恥ずかしいですが、ハチマクラのお2人が、とても素敵・・・ですよね、あぁ照れます。オグラさんの笑顔や優しい声の感じ、ハチマクラさんのシュっとして凛とした佇まいとか商品の仕入れに対する底なしの情熱とか、まだ全然存じ上げてなくて勝手なイメージも入ってるかもしれませんが、なんとも、あこがれてしまうのです。商品の魅力に加えて、お二人にまた会いたくて、お店に通ってしまうだろうなぁ、と感じました。

高円寺ふらふら_f0035084_165149.jpgさて、肝心の買ったものはというと、ひとめぼれした「雀クレヨン」(戦前)。この可愛さは・・・反則ですよね。あまりのことに、2つ購入(ひとつは魚月の相方に)。以前、ハルミン古書センターでゲットした「文鳥クレヨン」の隣に並べたいです。



なつき
by ouraiza | 2009-02-03 01:13 | ふらふら散歩(終了) | Comments(0)
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