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ユニ    せと
7月25日月曜日。
 定休日の隠密営業はせず。
 午後早めから実家に行き明日の来客に備えて掃除、片付け、準備。まだ見ていなかった父親の事務机の棚から、若き画学生だったころの練習帳だろうと思われるスケッチブックが6冊でてきた。父が日暮里の太平洋美術学校に通ったのは1965年前後のことだろう。ぼくが現世において見知っているスナックでカラオケをいかに上手く歌うかばかりを研究していた父からは想像できない、なんだかとても清新な画面に見える。他、父親の、ああいつもに近い、と思えるナイスなポートレートも見つけたので額に入れて飾る。
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 夜、最近スマホのゲームに熱心な母親と中華料理。あんた少し痩せたわね、とのことで嬉しい。

7月26日火曜日。
 午前中に出て実家に向かう。途中、弁当をと西武デパ地下に寄ると、店員さんが皆西武ライオンズのユニフォームを上着にしていらっしゃった。
 父と同郷の長野県辰野町から若い方がいらっしゃってくださり、そんなローカルなお話をできることがまったくないので、極たまに訪れて印象深かったことなどを堰を切ったように会議の本題からずれて喋りすぎてしまう。そうか、ラーメンはじゃげなだったがテンホウも素敵なのか、など。しかし飲食は岡谷か伊奈にでることも多いとのこと。お寺のこと、リサイクルショップのことなど、とても楽しかった。少し真面目な会議。いろいろ課題がある。
 
7月27日水曜日。
 久しぶりのフルデイ休み。
 結果的に平日にも影響が出てしまう休日の廃テンションに陥らぬよう、手近な掃除と洗濯。
 ビリヤードの試合ばかり公開している2つのチャンネルを見つけたのでずっと観る。世界の選手たちの様子を簡単に観られるなんて、インターネット恐るべし。
 熱が高くはまった分、冷えてから常温に戻りづらかった動画作りを久しぶりに再開。

 夜、1983年の連続ドラマ「家族ゲーム」をDVDで観る。

7月28日木曜日。
 開店して諸事。
 午後すぐ、近所から近所へ引っ越す知人宅から頼まれて荷物を運び出す。汗でTシャツがびしょ濡れに。

 黒い文芸書の値段つけをずっと。堀辰雄の『女の語物』を調べ続けたがまったくデータがなくわからない。しばらく唸っていたら店員ノムが、アホか右から読め、と教えてくれた。確かに、『物語の女』だった。「ケルリ・アリマ・ルネイラ」は「ライネル・マリア・リルケ」。

 夜、案の定Tシャツが汗塩の塩田と化し、白い迷彩柄に変わっている。すると近所で小宴をしているムトさんと友人Kさんからお誘いをいただいた。ぜひ参加して美味しい生ビールを飲み、久しぶりにお会いするKさんのお話を聞きたい。しかしこの汗塩の迷彩柄Tシャツでは恥ずかしい。ふと以前友人からもらってバックヤードのハンガーにかけていた西武ライオンズのユニフォームが目に留まり、着替えた。それほどおかしなスタイルではないのだが、このファンに配られる応援用の簡易ユニフォームは生地がメッシュに近くとても薄く、我が乳首がばっちり透けている。むむぅ、うまくいかない。そうだ、と閃いて、用具入れの中から白い養生テープを探し出し両乳首に貼り付けてみると、そのテープも乳首もまったく透けないシステムの構築に成功していた。酔いが進みその養生テープの状況を皆に見せると非常にウケて、嬉しい。

 深夜、動画作り。

7月29日金曜日。
 開店して諸事。完成した動画のサムネイルを作って公開。5月にプレイをしたb-Spoの第15回、国立国会図書館オンラインの検索システムで遊ぶゲームです。

 黒い文芸書の値段つけの続き。昨日の堀辰雄、リルケに続いて瀧井孝作。例えば15年前に約5000円だった初版が、1000円になっているか5000円のままか、そのことに根本的には興味が無いのだが、その揺れがどうしても顕著に感じられる純文芸の流域。

 奥の事務机に2年以上ずっと置いていて、ずっと目の端に入れていて機をみて商品化するのをぼんやり楽しみにしていた観光系ではない建築目線の文庫判ガイドブック『ホテル・ニューオータニ』。この本が入荷した時、おおお、あの悲劇の大火災があった巨大ホテルの各階の詳細図面などが載っているすごい資料ではないか、なんたる、と秘かに高揚したのだった。
 夜、事務机を片付け中に、そうだこれをそろそろ商品化しようと気紛れを起こし、さてさて、とこのホテルについて調べ始めた。ところが軽検索でかの有名な火災についての文言がいっこうに現れないし、現存して盛んに営業なさっているご様子。2年間安定を保っていた脳内のレゴブロックの城がガチャガチャと崩れ落ちていき荒野に現れたのは、火災があったのは「ホテルニューオータニ」ではない、という事実。火災、ホテル、で検索すると、それはすぐに「ホテルニューパン」だとわかった。2年間時々思い出していたぼんやりした期待はただの黒い穴に変わった。オータニとジャパン。大谷選手は来年のWBCでオールジャパンのユニフォームを着るのだろうか、などと思った。

 閉店後、ご近所のSさんと帳場で小宴。結局のところ「発明」が一番楽しい、ということで、思い付きを溜めているメモを読み上げるなどして遊ぶ。とても美しくいいアイデアをお聞きした。
 
 家のDVDデッキが壊れてトレイが開かなくなり、代わりにプレイステーションⅡで「家族ゲーム」のDVDを再生しようとしたがこちらはトレイのフタが閉まらず読み取らない。そこで目玉クリップでフタを挟んでみたらうまく動いた。

 深夜、次の動画を作り始める。

7月30日土曜日。
 開店して諸事。また猛烈に暑い。
 先延ばし癖に溺れぬよう、商品は少ないが市場の準備をして組合へ出品に行く。ドS書房Aさんが、おう今日は早えじゃねぇか、けっ、とおっしゃっていた。
 黒い文芸書の値段つけに集中。緊張しながら1冊として扱う過去最高額の本を商品化、配架。

 お客様よりおみやげでお菓子などの食べ物をよくいただくのだが、腹八分目、間食無し作戦の遂行中なので食べられずに残念。今日は「亀田の柿の種 ピーナッツだけ」というなんとも魅惑的なお菓子で、抑えるのが辛かった。

 夜、となりのローソン100さんの店先で男性二人がいがみあっているのを店長さんが仲裁なさっていた。店内で店員さんにそれとなくお訊きすると、マスクの着用不着用をめぐるお客同士の詰りあいらしい。後から警官が3名いらっしゃって店長さんに代わって輪に加わり、まだまだくだらない吐け口探しの会議は続きそうだった。

 深夜、ドラマ「家族ゲーム」全6話の最終回を観る。調べると1982年11月/テレビ朝日2時間ドラマ鹿賀丈史版、1983年6月/にっかつATG映画松田優作版、1983年8月/TBS1時間×6話長渕剛版パート1、1984年4月/TBS1時間×11話長渕剛版パート2(TBSオリジナル原作)、1985年4月/TBS1.5時間長渕剛版パート1のその後スペシャルドラマ版(原作不詳)、2013年4月/フジテレビ1時間×10話櫻井翔版、と、「家族ゲーム」はたくさんある、とわかった。この「家族ゲーム」の長渕剛がその後に特徴的な人生訓を謳う啓蒙兄貴風ではないことが不思議で素敵だったのだが、そうか、原作にある程度忠実だからなのか、と思った。

7月31日日曜日。
 開店して諸事。暑。店員ノムが『名画座かんぺ』最新号を作るために休みなのでフルデイ番。
 開店作業で店の内外を行ったり来たりするだけで汗が噴出。
 夕方から『名画座かんぺ』最新号の表紙作り。思い切って極力手数を減らしてミニマル一歩前のミニマルで作ってみる。結局彫る数が少なくても刷り方で表面が生まれてしまいうるさい。

 夜、金沢からいらっしゃったお客様から「焼ほたるいか」と「鯖ジャーキー」を頂戴し、悩んだ末に我慢しきれずイチホタルイカ、もうイチホタルイカ、そして鯖の一切れ、なんて美味しいのでしょうもう一切れ、と食べる。
 腹八分目作戦を続けていたら、明らかにビールなどのアルコール飲料を以前より、というか膨満感が続いていた時期の以前に戻ってその頃と同じくらい、たくさん飲めるようになってしまい、空ける缶ビールの量が急増中。これはこれでよくないだろう。
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# by ouraiza | 2022-07-31 23:59 | Comments(0)
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# by ouraiza | 2022-07-31 21:41 | のむのノミムメモ | Comments(0)
よだれかけ    せと
7月18日月曜日。
 午後遅めから定休日の隠密営業。早い時間に用事があった店員ノムが先に開店作業をしてくれていた。
 ありがたいことにウェブ発注が多めで発送作業に勤しむ。
 月末に向けて予定が詰まりつつありスケジュールを確認、整理。

 夕方、極ご近所様へ台車にてVHS2.5箱をお預かりに伺う。店に戻って査定、仕分け。特撮もののVHSにカビが発生していて残念。VHSのカビは恐ろしい。そしてVHSテープとベータテープ、レーザーディスク、DVD、データファイル、というハード&ソフトの変遷も恐ろしい。ましてや音声業界メディア変遷史をや。

 先日入荷した黒い文芸書の大山を仕分け、方向性による配置場所へ山脈を移動。

 夜、店員ノムとムトさんと吉野家にて夕食と瓶ビール。ライザップと提携した低糖質メニューがあり、腹八分目作戦実行中なのでとてもありがたく美味しい。

7月19日火曜日。
 半日休。少し地下を書く以外、ただ時が経過する。

 夕方、隣区の出張買い取りご常連様宅に集荷へ。2箱。その足で古書会館へ行き少しだけ市場への出品。店に荷物を降ろしにいくと、降るのか降らないのか微妙なラインに合わせて雨が降ったら濡れるか濡れないかの微妙な外の棚のシフトを店員TTが作っていた。外の棚は空と同じく、という宿命について想う。
 
 夜、アメトーークのダチョウ倶楽部特集を観る。

7月20日水曜日。
 半日休。少し地下を書く以外、ただ時が経つ。

 夕方前、ご近所様へ出張買い取りの下見へお伺いする。部屋1つ分の書庫と独立した天井近くまでの本棚3つ。とりあえずの計画を練り、日程を整える。

 店員TTに、以前からお預かりしているある作家のダンボール3つ分の資料の初期調査、データ化をしてもらい始める。計画がうまく運ぶことを祈る。

 夜、DVDにて1983年、TBSの連続ドラマ『家族ゲーム』を観始める。今観ると、暴力、家庭内暴言、ハラスメントのオンパレード。しかし、そうこれが普通だったよね、と思う。世情の転移。少し前に、通信会社auの電波障害があり1日以上の携帯電話使用不可期間があった。ツイッターでそれが「前代未聞」と言われていた。軽検索によると一般に普及した携帯電話の先駆(その前にポケベルがあったが)PHSの登場が30年弱前の1995年。携帯電話を使えないことは前代既聞だと思う。ちょくちょく、パソコンもスマホもインターネットも世の中に無いほうがいいんじゃないか、と思う。

7月21日木曜日。
 開店して諸事。
 ずっと様子見シフトだったが午後遅めから雨が降り出しシフトを縮める。
 帳場内を右へ行ったり左へ行ったりするだけで何もできず。

 あれ何をするべきだったんだっけ、といぶかしく思いながら、『名画座かんぺ』他無料配布物を本をご購入くださったお客様に気付いた時に差し上げられるようにレジスター上に専用のケースを作って設置。
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 棚に置いてすぐ、ふとその場を離れた隙に置いた『名画座かんぺ』の全てを「ご自由に」強奪していくかたや、店前のバス停ベンチを机にして「ご自由に」持っていったチラシを折り畳んでおつまみの皿代わりにし宴会なさって放置するかた、なんのためか毎日毎日同じチラシを「ご自由に」黙ってひたすら持っていくだけのかた、などなどが多分この地域、池袋には多い(人間に性格というものがあるように街にも街の性格のようなものがあるのだろうか、他の場所で店を営業したことがないので分からない)ような気がするので、心身消耗防止のために無料配布物の開放配架はやめている。

 東京都の新型ウイルス新規感染者数が3万人を超える。それが初めてのことなのかどうか軽検索したがわからなかった。

 夜、もし映画やドラマのクルーがとにかくシンプルで日常的な居酒屋のセットを作ったらこうなるのでは、と思われる素敵な居酒屋加賀屋さんの、偶然空いていたそこだけ壁で仕切られた机にて、今週末に迫ったライブ放送「不忍ブックストリームⅡ」内担当コーナーb-Spoの委員会協議。方向性が固まり具体案も得られ助かる。

7月22日金曜日。
 開店して諸事。
 番台上で長らく保留してしまっている中山を削って商品化。ご近所様現代史資料のうち、これだけはどうしても再び出会うことが叶わないだろうと思われる一点は、悩んだ末に店のご近所様資料保存棚へ入れることにする。

 ずっと今週末のb-Spoのための調査。

 鬼子母神にて3年ぶりという盆踊り大会が開催されていて、お客様たちの挙動からその祭りの気配が伝播してくる。
 閉店後、手帳編集部Iさんと缶ビールを飲みながら2009年ワールドベースボールクラシックにおけるイチローについて思い出しつつ語り合いちょっと泣く。

7月23日土曜日。
 開店して諸事。烈暑。
 赤いタオルを首に巻いている自分が店のガラスドアに映り、よだれかけをつけたお地蔵さんか!と思う。

 一昨日の協議と昨日の調査を反映させたb-Spoの資料を夜までずっと作る。

 新型ウイルス感染者数急増の影響だろう、ここ数日お客様がとても少ないが、夕方から鬼子母神で開催されている盆踊りのお客様たちが観光に多数いらっしゃる。

7月24日日曜日。
 早起きをして北部古書会館で開かれている北部古書組合総会に出席。少し前に立石書店岡島さんにお会いした時に、おみやげ商品券だから必ず来なよ、と言われており。いろいろ思うところ(といってもくだらない感想やつまらない軽口ばかりだが)があるのに緊張して口を開けず。プロの集いでいつも縮む。

 開店して諸事。
 小さな諸事をかじりながらb-Spoの準備。
 黒い文芸書の値段つけを店員ノムがしているのを見ていたらどうしてもやりたくなり、ノムに止まってもらいその時間ができるまで保留することにする。

 夜、ライブ放送「不忍ブックストリームⅡ」の本番。b-Spoも含めた全体が、ゲスト室靖治さん(新刊ご著書『「記録の神様」 山内以九士と野球の青春』道和書院。室さんの御祖父が山内以九士、そして山内以九士の妹が花森安治の奥様)の柔らかくて優しく理知的なお人柄に救われる。b-Spoは2ヶ月前にプレイした国会図書館オンライン3語タイトル検索ヒット数レース予想、「3字のあなた」のスポーツ用語編。常時参加のお二人、ナンダロウさんと鈴木さんが、2回目の同ルール競技だと初回より強くなっている気がした。

 深夜、帳場周りのライブ放送後の片付けをしてから皆で松屋にて夕飯。グループの中で、何か言いたい、言おう、発言しよう、アクションしよう、と頭ではっきり思っているのに実行に移さないことが年々徐々に増えている。そのことを瓶ビールを飲みながらノムとムトさんに相談してみる。二人は、ああそういうことあるよ、悶々とする、でもあんたやっと大人になってきたんじゃない?などと言ってくれた。動く向きへ進むか、止まる向きへ進むか、よだれかけをして薄汚れたお地蔵さんが悩みつつある。

『文五郎芸談』吉田文五郎 1943年初版 桜井書店 装丁/鈴木朱雀 
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# by ouraiza | 2022-07-26 18:38 | 工作 | Comments(0)
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# by ouraiza | 2022-07-25 22:40 | のむのノミムメモ | Comments(0)
わかめ    せと
7月11日月曜日。
 定休日の隠密営業は無し。午後早めから恵比寿、ギャラリーまぁるさんにてムトさんの個展「百椿図」展示、設営のお手伝い。まぁるさんとムトさんが、飾る場所や順番のほんのちょっとした違いでいい展示になったりそうでもなくなったり、微妙で難しいのよねーと仰っていたのでとても緊張しながら慎重に絵を真っ白な壁に貼る。値段表に無題の絵の記号として「い」「ろ」「は」〜「ん」の各判子を捺せ、とのことだったが判子収納ボックスを開くと「いろは」判子は千々に乱れて収納されており、まずは必死に48文字を整列させる。など。
 それにしても紙の作品を壁に付着させるためのガムというかスライムというか、いわゆる「ひっつき虫」(コクヨの商品名、ソフト接着剤、ダイソーでは「粘着タック」というらしい)というグッズがいろいろな展示場で当たり前のものとして使われているらしいのだが、過去、このような便利なものは無かった。初めて目にしたのは10年以上前、西池袋ポポタムさんでだったと思うが、「な、なんだこれはーー!」と内心で叫びつつも、恥ずかしいので平静を装って、ああこれですね、などと言っていた気がする。
 ギャラリーの壁、ものが飾られるための平面、というのはすごいものだなと思う。それだけが独立しスポットを浴びる場所。ムトさんの絵群に関係性が生まれかつそれぞれがすくっと立ち上がっていた。
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 夜店に戻り軽作業。

 深夜、テレビ画面の小窓がおすすめしてくれるままに映画「テルマエロマエ」を再生。

7月12日火曜日。
 雨。休み。
 地下を書こうとするも、キーボードが重くて指が動かず、何にも気乗りがせず不毛なYouTube徘徊にも飽きる。何を先延ばしにしているのか思い出して整理することを先延ばしする。

 日付けが変わりそうなころ、このままではいけないと思いどしゃ降りのなか散歩して店へ行き軽作業。古書会館へ先週入札されなかった出品物を今日引き上げに行く約束を管理部のマスダさんとしていたことを思い出し愕然。

 深夜、とても面白かったので続きを観たく、「テルマエロマエ2」。

7月13日水曜日。
 休む。雨ばかりのこのごろ、今日は夜まで曇りのようなので洗濯。食器洗いと軽い掃除。
 地下を書く。
 夕方、昨日忘れてしまった出品物の引き取りに古書会館へ行くが、すでに無し。捨ててもいいものなのだがガラスなどの不燃物が入っておりめんどうな分別が必要なはずで、ご迷惑をおかけしてしまった。結局また恒例の古書組合までのただのドライブになった。
 車のフロントガラスにぷつぷつと雨がぶつかり始め、洗濯物が心配ではあったが急がず放置。

 水で原型に戻すワカメを戻してみると尋常ではなく大量でびっくり。そうだった、数年前にもこの水戻しワカメの威力に驚いたことがあった、と思い出す。乾燥状態のワカメにそんなに増える気配が全然ないのに不思議。

7月14日木曜日。
 開店して諸事。また雨。とりとめなく思いつくままの作業。

 雑司が谷在住の友人夫妻が新型ウイルスの陽性になったとのこと。洗濯洗剤が通販でもすぐには買えない、とのことで頼まれてツルハドラッグにて購入、他ポカリスエットやウィダーインゼリーなどを加えて、ドアノブにかけておく。さらに別の友人の奥様とお子様が罹患。
 ところによりにわか雨、その雨に濡れたか濡れないか。偶然軒下にいて避けることができた人もいて、約束に間に合うために雨宿りせず足を早めて少し濡れた人もいる。陽性か陰性かは、もうそのぐらいの小さな違いだと思われる。

 美術系大判洋書を翻訳しながら商品化、ウェブに登録している店員ノムを手伝う。書影撮影と梱包。

 閉店後、バグースさんにて少しだけポケットビリヤードの練習。前回酷かったコジりは治まった気がするが、とにかく見えておらず進歩には程遠い。

7月15日金曜日。
 開店して諸事。雨。手近な作業を漫然と。
 美術系大判洋書商品化の大詰め。

 夕方、名画座かんぺと手帳と店についての取材。例によって話すことの焦点が絞れないぼくは照る照るロボ・ハーリーの概要説明、活躍報告に終始する。強めな雨で店の外観を撮影できないカメラマンさんが、ああ、今日ハーリーに出動してもらっとけばよかったのに〜などと上手なおためごかしを言ってくださる。
 
 売れ残りの大判美術書を抜いて商品化が終わったばかりの大判洋書と入れ替え。たまに大きめに動かすことは楽しい。

 兄弟が二人とも熱烈な阪神タイガースファン。その兄弟のそれぞれの子供、ヒロちゃん(仮名/50歳)とユウくん(仮名/45歳)といういとこ同士が久しぶりに会う。ヒロちゃんは親の跡を継がずに読売ジャイアンツの大ファンに。ユウくんは親から引き継いで阪神ファンになっている。ユウくんは「ヒロちゃんにはそういうところがあるよね」と言う。ヒロちゃんは「ああ、うん‥‥」と苦々しいような照れくさいような表情をしていたが、その会話を聞いていた外野の我々に噛み砕いて説明してくださろう顔を上げ、「そうなんです、まあ、保守と革新、というか。」と仰った。なんだかとても素敵な一場面だった。

 深夜、少し間が空いたが連続ドラマ「ストレイン」の続きを観始める。

7月16日土曜日。
 開店して諸事。さらに雨。晴れの大開放シフトが懐かしい。
 番台上保留物の中山の商品化を進めるが、調査と想像が必要な薄い冊子、紙物ばかりで中山が低くなってくれず中山のままなので手応えがない。

 夜、近所の中華料理屋さんで軽く夕食。腹八分目作戦を実践中なので、じっくり選んで砂肝炒めとザーサイの2皿を。ところが、運んで来てくださった店員のお姉さんがニコッとしながら、暑さ対策にいいよ〜辛くしといたよ〜と仰る。そして2皿ともとても辛い。少ない食事なので想像たくましく気合を入れて選んだが、一番苦手な辛い食事になってしまい、可笑しい。必死に食べる。

 深夜、連続ドラマ「ストレイン」を観る。世界が大ピンチでそのことに対抗するチームが結成され始め、この任務さえ済めば基地に全員集合する、という時に、その集合を待たせている男女が一部屋にいる。ああ、まさか、まさかここで色事が始まるようならぼくはもうこのドラマを観られない、と嫌な予感を抱いていたら、その男女がまんまとイチャイチャし始めた。そんなことじゃないでしょがー!と叫び、一応この回は最後まで観て、棄権することにする。

7月17日日曜日。
 開店して諸事。ついに晴れ。番台上保留部の商品化の続き。中山が中山と小山の中間ぐらいにはなったかもしれない。
 複数件のお持ち込み買い取りをその都度処理。

 夕方前に店を出て、恵比寿のギャラリーまぁるさんでムトさんの個展「百椿図」の撤収のお手伝い。「ひっつき虫」の剥がし方のコツを探りつつ。わかったのは、作品を上に引っ張ると表面にシワが寄りやすいので、横にゆっくり引っ張ること。壁に残ったひっつき虫は極力おおらかに壁から剥がさないと、ペンキの経年度合いにもよるがペンキと一緒に剥がれてしまう。やはり数カ所剥がしてしまったので、まぁるさんが補修に使っている白ペンキをお借りして塗り埋める。
 撤収を終えてまぁるさんと軽打ち上げ。他業種のかたの行き暮れをお聞きできてとても楽しく冷えたビールが美味しい。恵比寿駅構内に成城石井が運営するビールスタンドがあり、敷居のない気軽な横丁のようでこれなら恵比寿というスマートシティも怖くない、と思った。

 オリンピックに採用されていない競技の4年に1度の祭典「ワールドゲームズ」のビリヤードが気になっていたのだが、監督の福田豊さんが日々の帯同記録と試合の結果をご自身のチャンネルで公開してくださっており、とてもありがたい。女子ポケットビリヤードにて平口結貴さんが銅メダル獲得。

 深夜、濱田研吾さん著、ちくま文庫『俳優と戦争と活字と』を読み終える。渋い俳優たちとその著書をテンポよく紹介しながら、その主眼は日本の戦争に思いを馳せることにあった。戦争の表情に照準を合わせた新鮮で細やかな視点。初め「映画本」と看板のついたコーナーからこの文庫を抜いて読み始めたが、読み終わるころには「日本史」か「戦争」のコーナーに戻そうかなと印象が改革されていることに驚く。いかんともしがたい哀しい世の趨勢とそれに蹂躙されながら営まれる一人一人の生活。エンターテイメントを職にする俳優たちの非エンターテイメントな日々から浮かび上がる戦争。さわやかな筆致とくどさのない展開でとても面白かった。
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# by ouraiza | 2022-07-23 23:43 | Comments(0)