「ライアーゲーム」来週で最終回
「ライアーゲーム」来週で最終回_f0035084_0585386.jpg 番台で作業をしていると、女性のお客様から、「ウィリアム・フォレスターの小説はない?」とたずねられました。新刊書店のホームページや日本の古本屋で調べても、本は一冊も出てきません。「たった一冊しか本を出していない・・・」らしいので、もしかしたら幻のフォレスタかと思い、気を入れなおして再度検索。一般のサイトで検索してみると、なぜか映画のサイトが出てきました。「小説家を見つけたら」(ガス・ヴァン・サント監督)というショーン・コネリー主演の映画です。そしてキャストを見ると、幻のフォレスタがいました。主演のコネリーが演じる小説家の名前が「ウィリアム・フォレスター」なのでした。「処女作でピューリッツァー賞を受賞した後、二度と作品を出版しなかった伝説的作家である。」と。「もしかして・・・映画に関係ありますか」とお訪ねすると、「うん」と。フィクションであることを説明した後、少し映画の話を。自分はまだ観たことがありませんと言うと、「ラストの詩がいいのよ」と勧められました。ちなみに、脚本は「マイク・リッチ」。機会があれば、観てみたいです。

「ライアーゲーム」来週で最終回_f0035084_0592544.jpg どどいつ語の授業にて、今年のうちに、何か一つ短い作品を翻訳するのが課題なのですが、何を訳せばいいのか。先週の授業でその話になりました。先生に訪ねられたとき、思わず「日記を訳したいです」と言ってしまいました。短いし、楽なんじゃないの、と思っていました。ですが、「日にちごとに分かれてあるので、訳すのには最適だと思いました」と口頭で意訳(もちろんドイツ語ではありません)する。「誰の日記か決めてあるの?」と言われ、ナイン、と。そこで先生に勧められたのが、「一年に一日/クリスタ・ヴォルフ」(Ein Tag Im Jahr/Christa Wolf)という日記でした。これは1960~2000年までの40年間、著者が一年に一日だけ記した日記を一冊にまとめたものだそうで、作者は旧東ドイツで様々な社会的環境の変化や身辺の変化(結婚、子育て)などを経験し、その年その年の出来事が、一日分の日記に凝縮されてあるというものでした。直ぐに「貸してください」と頼んだのですが、ナイン、と。その後、新宿の紀伊国屋書店で例の本を探してみたのですが、ありませんでした。結局取り寄せていただくことになり、一ヶ月強掛かりますと言われました。一ヶ月強後には、いろいろ済んでるような気がします・・・。

 それにしても、外国語を話せないし読めない男が洋書のフロアなんかに足を踏み入れますと、ひょっとしたら自分も話せるんじゃないかなんて錯覚にとらわれてしまいます。毎度のことですが、ドイツ書棚の前で舞い上がり、映画「善き人のためのソナタ」のシナリオと、こちらも映画になった「プラダを着た悪魔」の原作を買ってしまいました。映画の「プラダ」は面白いみたいですね。
 こふか
# by ouraiza | 2007-06-17 21:41 | こみにぎり(終了) | Comments(0)
ブルース
ブルース_f0035084_0152951.jpg おわわお知らせ遅くなりました、ごめんなさい!昼からヘベれけという素敵なうわさの西荻窪・昼本市(昼市+古本市)は今日17日11時から16時!!わめぞのインディアンペインター武藤良子(m.r.factory)さんが出撃!他、バサラブックスさんの記事から詳細をどうぞ!
(せと)
一人のお客様が特価の英和辞書を抱え、安いコレ安いよぉー、と興奮気味に番台へ。
「200円です」
お客様、ガサゴソ小銭を探す。
「あのー、『殴られ屋』って本ないっすかね?」
「あ〜聴いた事ありますけど、今うちにはないかもしれませんねぇ」
「あれ、俺なんです」
「・・・・・・えっ・・・・・・?」
「あれ、俺なんすよぉ」
「・・・・殴られ屋、ですか?」
「元、ネ。歌舞伎町でネ、やってたのヨ。」
「殴られ屋って・・・・・大丈夫なんですか?」
「うん・・・まぁネ」
この本を読んだ事のない私は、てっきりそういう職業の人たちが歌舞伎町にはたくさんいて、この方も多数のうちの一人なんだろう、と。歌舞伎町ってやっぱりブルースな街なのね、と。
ガサゴソ探すも193円しか見つからず、お札を財布から抜こうとするお客様に、
「あ、いいですよいいですよ、193円で。気持ちおマケです」
「え、あ、・・・・・優しいなァ・・・」
頑張って下さい、声を背に出て行かれました。
帰宅してアマゾンにて、どれどれ、と検索。
・・・・・・・・・・ヤバい・・・・・・・・・本物だ。
唯一無二、ワン・アンド・オンリー。しかも、彼にふりかかったシャレにならない悲惨な災難の数々。あぁぁぁぁ、ゴメンナサイ、たった7円しかマケなくてゴメンナサイ・・・。自分の体は困るが、本の一冊や二冊、木片の一つや二つ、殴らせて差し上げたかった。
へべれけに酔っぱらいたくなった、午前2時半。

あの本を読んだ事がある方々、彼、ちゃんと生きてますよ。
一応、元気そうでしたよ。

のむみち
# by ouraiza | 2007-06-17 00:17 | ノミムメモ(土曜) | Comments(0)
杉並行
杉並行_f0035084_10451043.jpg 古書現世向井さんに連れられ、古書音羽館さん、にわとり文庫さんカフェギャラリーひなぎくさん海月書林さんに、第3回外市のちらし配布をお願いしに伺う。なにとぞ、よろしくお願い申し上げます!!無垢の木を使った本棚なのに、可動ダボがちゃんと付いているものを、初めて、それも2種類も見る。ハッとすることだらけ。今度やろうと思っていることで真似させていただこうと決意。西荻窪から荻窪まで歩く途中、善福寺川にかかる橋の欄干にしばらくたたずむ向井さん。それから後、向井さんの口ずさむ歌がずっと「♪ワメゾン河水きよく~♪」(イムジン河わめぞ版)であった。居酒屋で一休みしながら外市を深化。「あの、ね・・・ポイズンピル、だ、ね・・・・」と名言ファクトリー向井さんが。ポポポ、ポイズンピル!!?
せと
# by ouraiza | 2007-06-16 10:43 | Comments(0)
石を選んで
石を選んで_f0035084_22351748.jpg 第3回外市に箱売り部門でご参加くださる美篶堂(みすずどう)さんギャラリーにて開催中!「八朔ゴムはん作品展」。制作者は片岡知子さん。24日(日)まで。
石を選んで_f0035084_22353920.jpgさて今回も楽しいイラストが・・・神保町ブックダイバー(探求者)さんの「古本寄港市」今回は「女子とふるぽん~マーメイド寄港市」。6月21日(月)~25日(木)11:30~19:30。あわわ、かっぱと人魚が合体してる!なんと愛らしい・・・。なんという名前なんでしょう。塗り絵をして遊ばせていただきました。あまりよくできなかったので、ネガポジ反転、というのにしたら、こうなりました。失礼いたしました。石を選んで_f0035084_2237651.jpg
石を選んで_f0035084_032541.jpg 水道管工事のため敷石がはずされてアスファルトになっていた店前歩道部分に敷石復帰。石の色の濃淡によるランダムな模様をどうやって出すのだろう、と思っていたら、ああでもないこうでもない、と工事の方々数名で議論されていた。これから道にはめられるため整列した敷石と、敷石の山。
せと
# by ouraiza | 2007-06-14 21:17 | Comments(0)
雑司ヶ谷あれこれ
雑司ヶ谷あれこれ_f0035084_23134457.jpg副都心線の開通に伴う再開発でしょうか、雑司が谷では最近よく家が取り壊されているのを目にします。
その名やたたずまいがクラシックで好きだった「雑司ヶ谷マンシオン」も、無くなってしまうみたいで、とても残念。この美しいプレートだけでも残せないかなぁ、なんて。



雑司ヶ谷あれこれ_f0035084_23273472.jpg雑司ヶ谷あれこれ_f0035084_23275811.jpg先日ブックオフで見つけた珍品。
あとり 硅子『四ツ谷渋谷入谷雑司ヶ谷!!』(新書館 1999)
主人公四ッ谷君の友人の一人が「雑司ヶ谷くん」だそうで、全くこの土地と内容は関係しないのですが、こんなにも作中でこの地域名が連呼されてるマンガは初めてだったので、妙な面白さがありました。とゆうか、この作者を検索したら、数年前に急逝してるらしくびっくり。



先日国会図書館で入手した論文のひとつをよんでいたら、明治の後期に、「家畜の死体の埋葬場がないという声にこたえて、雑司ヶ谷に埋葬場が設けられた」という記述がありました。(近森高明「動物愛護の<起源> -明治三〇年代における苦痛への配慮と動物愛護運動-」京都社会学年報 第8号 p.88 より)
たぶんもう跡形もないんだろうけど、フィールドワークしたいなぁ、とちょっと思ったり。そういえば確かこの辺って酪農も盛んだったんですよね。その関係もあるのかなぁ。なさそうだなぁ。

こんな感じで、日々雑司が谷にとりつかれております。
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ところで私は、ゾウシガヤンであると同時に目白にもとっても愛着がありまして(メジロニヤン?)、普段生活していて、「目白押し」とか「自白」といった関係ない言葉にまで反応してしまう習性があります。きっと「自白者出現目白押し」とかってニュースがあったら(無いけど)、動揺しまくりのような。
そういう方って他にもいらっしゃるんでしょうか・・・。

なつき
# by ouraiza | 2007-06-13 23:53 | ふらふら散歩(終了) | Comments(0)