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枝    せと
 強風対策しながら開店。夜のうちに外の看板が飛ばされていなくてよかった。どんなに対策をしても暴風の轟音に不安がかきたてられ、現状を確認しに繰り返し外へ出る。
 お母さんと小学生以前であろう少年がひとしきり店内を見てくださりお会計なさり、いったん店から出られたのだのが、すぐに店内へお戻りになった。なにかをお探しになっているご様子。訊くと、少年がみちみち長らく温めてきた木の枝がなくなった、とのこと。ご一緒にお探しすると、辞書の棚の隙間に20センチほどのくの字型の木の枝を見つけた。温める枝と再会した少年はその枝を恥ずかしそうに振り、嬉しそうだった。
 小山を方向付け、値段付け、配架。
 『名画座かんぺ』の担当コーナー「おあしす」を按配。嵐くすぐる先生が今回は相当お悩みのようで、1枚の原稿に3案描かれていたのでミックスなど。
 店番交代後、まだなにもやっていない『名画座かんぺ』最新号の表紙作成強行軍。版画、というか木製の判子、の下書き、彫り刷りスキャン、配置してプリントアウト。1時間半でなんとか完成。カットのモチーフを温めておいたので、よかった。

 徳川夢声著書など、新入荷販売中です。
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by ouraiza | 2016-04-29 21:56 | Comments(0)
水槽    せと
 通勤路にあるごみ集積所を横切るとき、残されていたものが目に入って驚いた。黄色い”収集できないシール”がふたの部分に貼られている小型の水槽。それほど濁ってもいない水の中、砂利が底に敷かれ、水草が漂い、水面に横向きの金魚が浮いている。小さな人工世界がそのままの姿でゴミになって落ちている。池袋の光景だなあと思う。
 最新モデルではないバットを探す。近郊のスポーツ用品店に売れ残りはないか電話しまくる。大きなメーカーのスポーツ用具は一年でデザインも機能も最新版に更新されてしまうようで、それ以前のモデルが市場に全く無い。悲壮感。自分のあさましさにも飽きてきた。雨がふり続く。
 店番交代の5分前から小山に値段付け。
 隣区へ宅買い。大きな皿や桶など。
 バシトンにてやきとんとレモンサワー。来月の京都旅行の計画。おっぱいチョコレートとはなにか。ツツジとサツキの見分け方。ツツジは花が大きく、サツキは花が小さい。それを忘れるから困る。おぼえ方。ツツジちゃんは巨乳、サツキちゃんは微乳、など。鴨川でありの文庫さんたちとキャッチボールするのが楽しみ。

『人世』 35号・36号・47号 1952年~1953年
発行・編集/三角寛 47号にヤブレあり
3冊一括 6480円 販売中
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by ouraiza | 2016-04-29 00:10 | Comments(0)
裂け     せと
 開店して外の本の箱を換えるなど諸事。
 床を掃いていて、あ、と思った。4日前トマソン社日報で知った「枯れた技術の水平思考」とは古本屋におおいにあてはまることなのではないか。枯れたという言い回しは大げさだが、最新ではないという意味で捉えて言い換えると、「枯れた本の水平思考」。なにかそんな部分に、3日前の古本屋開業講座における古書音羽館広瀬さんのお話がつながってくる。2日前から大ファンになったズラタン・イブラヒモビッチがそこにどうつながってくるのかはまだわからない。
 中山に値段付け。久しぶりの出張買取りのご予約2件。
 主に使っている全てのズボンのおまたが裂けたので急いでユニクロ。裾上げお願いの際モーニングカットを指定するのを忘れてしまい悲しい。
 六花そばで月見そば。BGMはラジオなはずなのだが、なぜか今日はずっと音楽がかかっていて、月見そばがちょうど佳境に入ったときにプリティ・ウーマンが流れ始めた。立ち食いそばを食べているときのプリティウーマンて面映ゆいものだな、と思った。

 ついに抜けた猫の牙。
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by ouraiza | 2016-04-28 00:35 | Comments(0)
ズラタン    せと
 土曜日。諸々あって(失念)、バタバタと市場準備して出品。急いで戻り外出。
 神保町の@ワンダーさんが主催なさっているブックカフェ二十世紀での連続講座【古本屋的!!】、古書音羽館広瀬さんによる「しくじらない為の古本屋入門」をお聞きする。広瀬さんはいつも賑やかな催しのホスト側の立場にいらっしゃることが多いので、ご挨拶、もしくは核心への触りぐらいのお話ししかお聞きできないでいた。本の雑誌社刊『西荻窪の古本屋さん 音羽館の日々と仕事』はとても面白く重要な、ぼくにとっては唯一読破できた実用書なのだが、その性質上どうしても傾向としては表向きなものである。今回、広瀬さんが視線をちょっと下に向けてぽつぽつと語ってくださったことは、苦しく楽しいディテールに向き合い、真剣にじたばたした先の現在の気分が滲む、貴重なものだった。ぼくなりに感得したキーワードは、「2000年問題」「ダイナミズム」「自家中毒」「疲れている」「糖尿」「隙間は無限にある」などである。@ワンダーさんがエレベーターの無い建物の上階での出張買取りで実践なさったというコンパネによる階段スロープ化ダンボールを持たないで下におろす作戦について、詳しくお尋ねするのを忘れてしまった。

 日曜日。草野球が雨で中止。
 また新鮮味を感じ始めたウイニングイレブンに専念(2011年版)。にわかにズラタン・イブラヒモビッチに興味がわき、いろいろ検索視聴するうちに大好きになった。

 月曜日。イブラヒモビッチ研究を少し。テコンドーが基礎にある。自伝『俺はズラタン』を読みたい。

 今日。開店作業中、観光途中にみえる外国人女性お二人が、作業中のぼくに声をかけていいか迷っている様子。何用かお尋ねすると、渋谷への行き方がわからない、とのことだった。駅を利用するとなると説明が複雑になるので、店前の都バスをご案内する。45分に渋谷行きがくるはずなので3分ぐらいウェイトしてください。ところがバスが来ない。ソーリーソーリーもうちょっとウェイトプリーズと申し訳なくて謝る。5分ほど遅れてバスがきた。お二人は笑顔で両手を合わせて「コップンカー」とおっしゃった。
 昼食に丼丸のねぎとろ丼。
 たまにご来店くださる外国人男性が、君は今回のボブ・ディランを観たのか?とのお尋ね。観ていない旨お応えすると、「残念ながら自分も観ていない。でも彼は日本に1ヶ月近く滞在するはずだ。その間に何回かは居酒屋に行くに違いない。だから俺はイザカアヤで会えると思ってる」とおっしゃった。行くのだろうか。
 たまっていた小山を集めた中山を方向付けと値段付け。その後外出中に店番のタイタイから電話。星野道夫特集の雑誌を4冊まとめて一括する、という指示だが、そのうちの1冊が植村直己特集であって、それでいいのか、と。

『パイプのけむり』 団伊玖麿 全27巻揃
1981~2001 第20巻のみ2刷 他初版 (1~11巻は新装版)
21600円 販売中
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by ouraiza | 2016-04-27 00:15 | Comments(0)
2016/4/23    のむのノミムメモ
Doctor Merrick Productions 製作第1回長編作品
久保裕章監督
『うつろう』
テアトル新宿にて一夜限定上映!!
5/17(火)21:00〜
当日一般1300円のところ、特別前売り券1100円!
古書往来座にてお取扱中です!!


名画座ファンの間では、レアなメロドラマ作品の上映会「Kiss My Stella Dallas」で知られる
メロドラマ至上主義野郎集団、Dr.Merrick。
毎回この人たちの作ったチラシを見る度に沸々と笑いが込み上げる。
「これが初長編とは思えないフレッシュネスの無さ、全編を覆い尽くすシケシケなアトムスフィア」
どんなしょうもない作品なのか、と思われるでしょうが、ところがところが。
自分は元の「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」まで足を運んだのでしたが、
初めの方こそ、親戚のおばちゃん気分で「へぇ、あのヒロアキくんが、んまァ、こんな立派な・・」
などと感慨深く観てたのが、最後には本当に泣かされてしまったのでした。
この世にはいろんな形の愛があるし、あっていいと思った。
そしたらなんだかほっとして、泣けて泣けてしょうがなかった。

『うつろう』予告編

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by ouraiza | 2016-04-24 02:56 | Comments(0)
空き    せと
 開店して梱包、セロテープの張り替えなど。朝読んだ「トマソン社日報」に引かれていた“枯れた技術の水平思考”を調べる。というかwikiを読む。おもしろい・・・(wiki 横井軍平)。今後枯れる技術の端緒すら無いのではあるが。
 LA(ローソン。いつかラジオでラッパーの方がLAWSONのことをLAと呼ぶとロサンゼルスみたいでイカす、みたいなことを話していたのを聴いて感動して真似している)の大盛りチキンパスタを昼食に。
 大判小山を配架。
 中山を方向付け。
 市場準備して車に積む。150本は縛った気がしたが50本だった。
 中山を配架。
 懸念していた休憩所の机の上の空き飲料容器を片付けた。
 午後17時頃、どうも平然とした静かな時間が流れすぎている、となんとなく気になり、こういう感じは後で重大なやり忘れ(出張買取りすっぽかしが過去2回ある)を思い出してショックを受ける前触れなはず・・・と、よくよく予定を確認したがやはり何もない。しかし帰宅してから痛恨事に気付いた。ロト7を買い忘れていた。
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by ouraiza | 2016-04-23 02:34 | Comments(0)
max    せと
 開店して剥がれかけたセロテープの張り替えなど諸事をするうちに光陰が矢。寝不足で空気がうまく吸えない。
 まだ値段を付けていない新入荷商品を配架するために新入荷棚を整理していたら交代の時間。新入荷をうたっていながら1年近くもそこに入れっぱなしの本が複数。さて、個別の棚に拡散しよう、とした時に、どこに配架するべきか迷ってしまうものを放置する傾向のせいである。
 ご近所様へ台車で宅買い一件。小雨なのでレインコート着用ブルーシート持参。
 新入荷小山を配架。
 六花そばで冷やし豚天そば。我慢しきれなかった鼻水が一滴椀内に落ちた。
 大判中山を値段付け。

 気になっていた略語。「LED」。Light Emitting Diode。ライトエミッティングダイオード。emit=放射する・発する。「発光ダイオード」。(正式名称アーカイブス

 ちんぷんかんぷん度がMAX・・・・
 「本書はMax/MSPに付属するオブジェクト・リファレンスの日本語訳です。」
 Max/MSPとは、コンピューター音楽用ソフトウェアなのだそうです。その説明書の日本語訳。ネット上ではそっくりPDFで読めるようです。
 わからなすぎて面白い・・・・
 販売中
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by ouraiza | 2016-04-22 01:23 | Comments(0)
一度    せと
 開店してメールチェックやセロテープの張り替えなど諸事。
 小山を配架。
 オレンジマートのかつ丼弁当。
 来年度版『名画座手帳』に関する覚え書きをパソコンにて。手間$。手間どる。
 先日昼食で店裏の浮浪雲さんへラーメンを食べに行くと、券売機の前で60代後半のご婦人がお一人で楽しそうに呻吟なさっている。調理場にいる店員さんにシステムのことや味について質問なさっている。自然とお話しする流れになって聞いたところによると、一人でラーメン屋に入って食事をする、ということを今までの人生で一度もしたことがなかったのでしてみた。とのこと。小さなことではあるが、果敢な実践が印象深い。
 今日ご来店くださった70代のご婦人は、高齢になると新刊書店に並んでいる本が全然意味がわからないものになることなどをお話しくださった後、「もうやり残したことは無い・・・あ、いや、幽霊が見たいわ」とおっしゃる。今まで霊感とかそういうものに対して全くの否定的立場をとってこられたが、どうにも最近幽霊を見てみたい、とのことだった。もし実現したらどんなものだったか是非お教えくださるようお願いした。

新入荷未配架です。調子がよければ明日中に配架いたします。
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by ouraiza | 2016-04-21 01:12 | Comments(0)
さゆ    せと
 土曜日。開店して中山値段付け。久しぶりの晴れた土曜日でお持ち込みの買取りが多くあわてつつ。片付けていると10年以上ぶりに会う同級生が来店。健康の話題など。シラサギのような人なのだが血のドロドロを懸念していると聞いてなんだか安心する。しみじみ小声で「しじゅうになったねぇ」とおっしゃり可笑しかった。白湯、朝のフルーツ、DHAなんとかセサミン。記憶障害の具合も同じくらいでまた安心。こんなハゲメタボプアーと一緒にしては申し訳ないが。
 日曜日。斜めに寝たのか、脳がねじれて頭痛が止まない。ウィニングイレブン2011。京都で個展をなさるムトーさんのDM案配を少し手伝ってバシトン(池袋「新橋やきとん」という居酒屋さん)。
 月曜日。経理主任の引っ越し手伝い。猫4匹が移動の車中、聞いたことのない声でいっせいに吠える。猫から虎が出る。
 今日。開店してみますやの香草チキン弁当。CD小山を値段付けして配架。ひとまずお持ち込み買取り小山を方向付けだけして保留。小山が増える前に手を付け始めた大山に戻って切り崩し。
 名画座手帳を眺め、明日(今日20日)は「北の国から」でいうところの”笠松のとっつぁん”、大友柳太朗の誕生日かあ、となんとなく感慨を持ったのだが、後によくみると読み間違いで、”辰巳柳太郎”の誕生日だった。検索すると、大友柳太朗(旧芸名「柳太郎」)の名は師匠の辰巳柳太郎から譲り受けた、とあった。

 最新入荷です。近々に配架予定です。
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by ouraiza | 2016-04-20 03:43 | Comments(0)
2016/4/16    のむのノミムメモ
グランピーキャット ぬいぐるみ
販売中!!!売切れ

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grumpy【形容詞】気難しい、不機嫌な


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線消しの美学

古本屋に線引き本はつきものだ。
最近では、「痕跡本」というジャンルが確立されたりして、ありのままで、という向きもあろうが、大してドラマチックでもない線引き、消してありさえすればある程度の値段で売れる線引き本の線や書込みは、消す。
さてそこで、一旦「消す」という決定がなされた以上、パッと見、そこにかつて線があったとは思えないぐらいの完成度を目指さなくては嘘である。
線引き本の線を消す、という行為には、そもそも紙と鉛筆と消しゴム、という文房具界の三大アイテムが関与しており、誠に文房具的な行為といえよう。
まず、目の前にある線引き本の状況を見極めることからミッションが始まる。
1番大事なのは、頁の紙質とインクの状態、それから線を引いた人間の筆圧である。
新しい本で紙質もきめ細かく滑らかで、柔らかい芯で比較的浅く引かれた線ならば、もちろん綺麗に消える確率が高い。
古い本で紙質が荒かったり柔らかい紙だったりすると、単純に破れ易いし、線自体が紙の繊維の奥まで入り込んで、まず「痕跡無本」にするのは不可能である。その上、このタイプの本はインクも一緒に消えることが多い。
次に、消し方について。
線の向きと消しゴムをかける向きは同じに。
つまり、縦に引いてある線は縦に、横書きの本に横に引いてある線は横に消す。極論をいえば、文字の書込みの場合、文字は単純な線ではないため、完成度を高めるためにあらゆる向きから消しゴムをかける。例えば「に」という文字を消すなら、まず縦で「|」を消し、今度は横向きに「こ」部を消す、という具合に。
一度に消す線は1本のみ。
つまり、たとえ10行分10本の線引きであっても、斜め消しで横着してはならない。なぜならば、縦に引かれた線を斜めもしくは横に消すというのは、これは消しゴム学という領域に入ってきてしまうが、消すというプロセスの中で、まず墨をそれだけ広範囲に広げることになるため、最終的に痕跡無本にできない可能性が高い。加えて、線と線の間の「本文」に100%消しゴムを当てることとなり、インクが薄まる可能性もある。2行を追うもの1行をも消せズ。
ノドに消しカスを残さない。
せっかく綺麗に線が消されてあっても、ノドに消しゴムのカスが残っていては、痕跡無本失格。
ノドをギュッと開いて挟まり込んだどんな小さなカスも見逃さず、除去する。この時に注意しなければならないのは、線を消した後に出るカスは当然黒く、除去の仕方に気をつけないと、こびりついて汚してしまう恐れがあるということ。そのため、ノドの下から上に向かって、ふーっふーーっと息をかけて飛ばすのが1番安全。ただし、稀にノドを開き過ぎて背がパキっと行ってしまうことがある。最悪だ。このような手間や事態を極力省くため、熟練者は消す段階でカスがノドに入らないように注意して臨む。自分はカスを手前に飛ばす。つまり、カスをもろに浴びる。ライン・バスターズはカスで身体が汚れることを厭わない。使うのはビッグなmonoだ。カスがまとまるような消しゴムを使うことはあえてしない。大きな闘いの後、帰って洗濯しようとしてズボンの折った裾から消しカスがボロボロこぼれたときには労働者としての自分の姿に感動を禁じ得なかったものである。
ここまでの完成度を目指すと、線引きの程度にもよるが、1冊に約1時間かかることもままある。そして、さあ最後の一行・・
びりッ。
古本屋あるある。
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by ouraiza | 2016-04-19 13:31 | のむのノミムメモ | Comments(0)