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2013/2/27  せと
 ひとに教わったのだが、アボカドは和名を「鰐梨」(わになし)というのだそうだ。なんとも感じのある名前だ。ワニ梨。ウィキペディアによると昭和40年代まで日本で鰐梨とも呼ばれた、とある。さらにそもそもの語源はその形状から「睾丸」を意味する、とのこと。和名がふぐり梨やきんたま梨だった可能性もあるのかな。

「鰐」
なまけ者の鰐がゐて
二ヶ月のあひだ動かなかつた
それから眠りこんで七年間
たうとう死んでしまつたやうだ

(『詩集 運河の岸辺』 リンゲルナッツ 訳/板倉鞆音 より)



『詩集 運河の岸邊』リンゲルナッツ 1941年 初版 第一書房
板倉鞆音/訳
函にキズ 本体表紙スレシミ 蔵印 前書店札貼付 あり
販売中 売切

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f0035084_13174988.jpgf0035084_2355369.jpg 扉の蔵印。書店札。

「運河の岸邊」

包から燻製の鰻がはみ出
水に落ちて南へ流れて行つた
「どうぞお先に!」と運河の岸で
生活に疲れた男が生活に疲れた女に言つた


(p.66)
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by ouraiza | 2013-02-27 23:59 | Comments(0)
2013/2/26  せと
f0035084_22564546.jpg 『名画座かんぺ』 最新vol.15 2013・3月号 完成いたしました。
 27日(木)昼12時ごろから配布開始いたします。
 今のところできたてにつき古書往来座のみにて先行配布です。
 今号では3月31日に閉館してしまう銀座シネパトスの支配人の方と営業の方の直筆メッセージを御寄稿いただいております。



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 最近急に花札ブームが私的にやってきて、あらためてその図案のかっこよさに打たれ、全部木版でやってみたくなり。しかし。大変なのでこれで終わりにしようかと思います。比較的簡単な八月「すすき」にしました。芒に月、は花札のなかでも特に秀逸だと感じます。普通のものより月を小さくしています。 図案を自分なりに改変する手もありますが花札はどうもそういう気になりません。視覚的な認知が重要なゲームですから定型はとても大切です。といっても定規を使うわけではないので勝手に変わってしまいます。月は小さくてもいいんじゃないかと思いますし、月や空の色もぐいっといきたいなあとも思います。
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by ouraiza | 2013-02-26 23:02 | Comments(0)
2013/2/25 みみふん うすだ

「悼詩」鶴見俊輔 編集工房SURE 2000円 販売中
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These Days - Joy Division

Joy Division - Les Bains Douches Dec 1979 (Full Live Album)


うすだ

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by ouraiza | 2013-02-25 02:25 | みみずのふん(終了) | Comments(0)
2013/02/23      のむ
☆小沢昭一の本、いろいろ入荷☆
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♡今週のシネみち♡

1)◎◎1/2『大出世物語』1961日活(阿部豊監督 小沢昭一 吉永小百合 渡辺美佐子 浜田光夫 浜村純)
2)◎◎1/2『お父ちゃんは大学生』1961日活(吉村廉監督 小沢昭一 南田洋子 左卜全 松尾嘉代 藤村有弘 清川虹子)
3)◎◎『そんな彼なら捨てちゃえば』2009米(ケン・クワピス監督 スカーレット・ヨハンソン ベン・アフレック ジェニファー・アニストン ドリュー・バリモア ジニファー・グッドウィン ジェニファー・コネリー ブラッドリー・クーパー ケヴィン・コナリー ジャスティン・ロング)
4)◯◯『貸間あり』1959東宝(川島雄三監督 フランキー堺 小沢昭一 淡島千景 桂小金治 浪花千栄子 藤木悠 乙羽信子 清川虹子 益田喜頓 渡辺篤)
5)◎◎1/2『幕末太陽伝』1957日活(川島雄三監督 フランキー堺 左幸子 南田洋子 小沢昭一 石原裕次郎 芦川いづみ 小林旭 金子信雄 山岡久乃 二谷英明 菅井きん)

1245:新文芸坐 3:ノムズシアター(自宅)

『大出世物語』
久々のシミったれ貧乏映画(でも最後は大金持ち)に、最初から最後まで感極まり気味鑑賞。65分という短さながら、小沢昭一は印刷会社の屑屋から社長になるわ、闇屋の渡辺美佐子(絶品)とくっつくわ、よくまあ、というてんこ盛り内容で大満足!自分はサユリストでは全くないが、初めて吉永小百合を可愛いと思った。さらに、自分はハマディストでも全くないけれど、初めて浜田光夫も可愛いと思った。デビューしたてで、名前も「浜田光曠(ひろ)」名義。デビューしたてにしては驚異的な演技力だったような。先週の『愛の歴史』のノブエの後ではどんな役者でも驚異的に思えるのだけど。小沢昭一は老け役。老け役に関しては目が肥えているため、ちょっとわざとらしく思えた所なきにしもあらズ。渡辺美佐子ヤバいね。二人の男の子を連れて遊園地で遊ぶシーンは『妻として女として』のデコちゃん級。

『お父ちゃんは大学生』
これも、小沢昭一のパパっぷりと南田洋子のキュートな姉さん女房っぷりと子役のハンパなさで、最初から最後まで微笑み鑑賞。幸せすぎる二本立て!しかもこれも60分。今回の2本立てや『下町』や、昔は本当にクオリティの高いショートプログラムがたくさんあったんだなあ。もっともっと観たい。藤村有弘がフランス語の先生で登場、その瞬間場内爆笑。小沢昭一も負けじとインチキ中国語で対抗。で、また爆笑。最後、子供が独唱するシーンでホロリときたわ。

『そんな彼なら捨てちゃえば』
久しぶりのアメリカのロマコメ映画。はあああ!やっぱこういうの好きだわーーー。もっともっと女を磨いて、恋がしたくなるやね!キャストも超豪華(ジニファー・グッドウィンとジャスティン・ロングは知らなかった)で観てて楽しいのなんの。そんでねえ、ブラッドリー・クーパーですよ、わかってますよニヤけたプレイボーイでしょって、でもねえあのルックスであのカラダ(腕&脚)であんな風に見つめられて惚れないっつー方が頭おかしいでしょうよ!ということで、ノムズインラブよー。最後のジェニファー・アニストン&ベン・アフレック組の顛末に不覚にも涙。

『貸間あり』
一昨年ラピュタで観て以来の再見。わかったことが2つ。1つはやっぱり自分は川島雄三のコメディが苦手らしいということと、もう1つは、前回相当部分で居眠りしてたこと。で、今回も何度かウトウト。あと1回観ればその時こそ「全部観た!」と言えるかもしれないし、下手すると面白いとさえ思うかもしれない。という希望を持つことにする。久々にいき雄ちゃん拝めたのは、幸。猫が出てきた。

『幕末太陽伝』
素晴らしかった〜!!さすが映画史上の名作と呼ばれるだけのことはあります。一昨年くらいからいろんな所でデジタル修正版が上映されていて、CSでも放映されたが観ておらず、結果文芸坐のスクリーンで観られたのは幸せなことだった。冒頭のシーン(現代の品川からの幕末移動)からワっクワク。音楽も楽し。フランキー堺の動きのキレってスゴい。最初の方で一瞬だけ太鼓叩くシーンがあって、その時のスティックさばきがさすがだった。左幸子も南田洋子もウットリするほどキレイで。その二人のキャットファイトはなかなか見応えあり。裕次郎も初々しかったが、小林旭はもっとすごかった!一生の不覚だし、絶対に認めたくないのだが、菅井きんが何度か飯田蝶子に見えた・・ショック!楽しいだけの作品という訳ではなく、フランキー堺が肺を患っており、時折見せる真顔に「死」が覚悟されているようで、切なくなる。一番興奮したシーンは、花札シーン!女郎屋のどら息子とフランキーの一騎打ち(?)では「すすきに月」と「柳に雨」でフランキーの勝ち。花札にハマってから初めての花札映画〜♪猫アリ。女郎の1人が抱いてた子猫がヤバかった。あとフランキーが明け方そっと外に出るときに岡田真澄が抱いてた猫も。


ノミュー・バリモア
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by ouraiza | 2013-02-24 04:54 | のむのノミムメモ | Comments(0)
2013/2/22  せと
 先週の日曜日、今年の草野球キャンプイン。中年太りの重い腹をグラウンドで揺らす。
 月に一度ほど参加させてもらっているホトトギス・ベースボールクラブが、新年に去年をふりかえる納会を開いた。チームメイトたちが、草野球をやっていて昨シーズン一番印象に残ったシーンを語り、無性におもしろい。皆なんらかの感じを持って、グラウンドにいるのだ。痛恨のエラーの件、課題の守備克服の件、大人げない盗塁の件、などなど。チームメイトが仕事や家族サービスの合間をぬって車で集う草野球では、練習や試合が済めば解散、そこがすっきりと気楽なところでもあり、酒席を囲んで話をする機会はとても少ない。ぼくの順番がくる前に座はおひらきになり、その時思い出そうとしていた情景。ぎりぎり思い出せなかったことを今思い出したのだ。

 チーム一番の剛腕投手Tさんが4回初めからマウンドにあがった。
 ファールフライを一塁手のぼくが捕ってツーアウトになった。
 マウンドのTさんにナイスピッチィなんて言いながら球を返そうとする。
 「その」
 グローブをこちらに開いたTさんがマウンドからぼくに話しかけたので、送球の手を止めた。
 「その球さ」
 「え、なんすか?」
 「その球さ、まだ地面に着いてないぜ」
 「・・・・・・・!」
 最初の打者は三振だった。ストライクやボールがあって、何球かで三振。次の打者はぼくが捕ったファールフライ。やはりそれまでに何球かあった。でも、そうなのだ。確かにこの球はまだ地面に一度もバウンドしていない。
 「・・・!」
 驚くべきことなのか案外普通のことなのか、ぼくにはわからなかった。しかしとても不思議な気持ちだった。試合中に球が地面に触れていないこと。球に、地面に触れた球と、地面に触れていない球の二種類があること。球場は秋晴れのすがすがしい陽光に包まれていた。
 胸元へ、Tさんの胸元へ、注意深く球を投げ渡した。
 次のバッターはセカンドゴロだった。
 ついに地面を知った球が一塁手のぼくのグローブに入ってきてスリーアウト。

 そんなことがあった。
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by ouraiza | 2013-02-22 21:37 | Comments(0)
2013/2/21  せと
 一昨年の震災の影響が突然意外なところからでてきた話。
 往来座の天井から何度目かの水漏れ。本はまったく濡れない箇所である。
 二階の部屋の方が説明してくださった。
 一昨年三月十一日の直前にニ階の部屋の不動産契約をなさった。ずっと居住するのではない、第二の家としての役割。
 地震。
 数日後に部屋を使い始めると水が出ない。水道業者を呼んだ。地震で古い水道管が詰まったらしい。修理をするためには特別な部品が必要とのこと。しかしその部品は東北の被災地の会社が作っていて、すぐには手に入らなかった。仕方なくとりあえずの応急処置をした。
 たまに使う水道に問題はなく時が経った。
 最近の少し大きめの地震で応急処置が決壊。水が漏れ、天井に染み、店に滴った。
 一年以上かかり、その水道は今、ちゃんとなおったのであった。

(下画像は上記とは関係がございません。多分戦前の、福島の機械メーカーの広告のひとこま。)
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by ouraiza | 2013-02-22 13:02 | Comments(0)
台所大賞1301  せと
■■■台所大賞とは古書往来座の前店舗時代から続く古書往来座内のみで制定された伝統の月刊賞。日常的業務のなかで、なんとなく気になることがある。それに対処するための小さな小さなたあいない思い付きが、本屋に流れる時間の隅で、生まれては消え、消えては生まれ、しています。(追記2013/1)受賞が難しい状況なため、新しい一面ならなんでもいいことにします。■■■
今月の台所大賞は

レジロールペーパーが少し便利

f0035084_16441274.jpg だいたいケースで買って備えておくレジロールペーパー。
f0035084_16442682.jpg 裸本の表紙に巻いて
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 この縦に巻く表示ではなくて、横に巻く帯になる紙を探すことが多い。ほんとはそっちのほうがいい。レジロールは横巻きの帯にするには薄すぎる。

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by ouraiza | 2013-02-20 22:43 | 台所大賞(休止) | Comments(0)
2013/2/19  せと
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 ある夜夏目漱石のお墓を通りかかると。綺麗な花も活けてあった。
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by ouraiza | 2013-02-20 13:10 | Comments(0)
2012/2/17 みみふん うすだ

【新入荷】
「踊ってはいけない国、日本 風営法問題と過剰規制される社会」(磯部涼/編著 河出書房新社)、「文体練習」(レーモン・クノー/朝日出版社)、などが入荷。
文庫もせっせと棚にだしております。岩波文庫(主に青)がもうすこしでたくさん出ると思います。


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森田たま「待つ」 文芸春秋新社 初版 630円

<目次>
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こんにちは、うすだです。"こんにちは"をつい最近まで"こんにちわ"と書いていました。
今日はご機嫌あばばばばば、という感じでつかうんですね、今日はよいお天気でみたいな、
そこからきているので、"こんにちは"。
それを先日教えてもらってからは、こんにちは、にしました。さよなら、こんにちわ。

またのちほど書きますね。すみませーん。

(追記)新入荷をupしましたー!
また書きます、かも、またまたー!失礼します。
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毛玉とり。すきな一枚。


先日、蓮沼執太展「音的」@アサヒ・アートスクエアにいってきました。
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蓮沼執太展「音的」にて。インスタレーション「てすりの気持ち」
※てすりにちいさなスピーカーが設置されており、極微音の音楽が再生されているというもの


一年ぐらい前に、"音楽を聴いていて、耳が不自由なひとのことをときおり考えます。
そして、その人たちの世界を想像します。はじめから音のない世界。音が途絶えた世界。
興味ではなく、真面目に話を聞いてみたい。"と、じぶんで書いていて、
蓮沼執太展「音的」でのインスタレーション「てすりの気持ち」を体験して、
ふたたびそのことを思い。
てすりに耳をあてたり、触ってみたり、しなかったけれどたたいてみたり、懐かしい気分。
耳をあてて音を探る。てすりじゃなくても、木でも、空気でも、水の中でも、
たくさんの音がいて鳴っているけれど聴かれていないのだなあ。
パッケージされて尺がきまったものが音楽、とはもちろんかぎらないけれど、
おおくはそういうものだと思われているだろうし、そうなんだけれど、
それ以前の"耳"の発見であり、"眼”の発見なのですかね。
たとえば無音の映像をみて音を想像していないだろうか。眼でみても、音がなる。
みることときくことに、ふれてみることがくわわった、
音、音楽(この境はよくわかりませんが)の展示だったのかしら。
あたらしい発見というより思いだすような。手で触れたりできるのも、よかったな。
「てすりの気持ち」になってみた、そしてまだつづいてるのでした。
音楽と触れる、それ以前の、からだにちかい音楽との接し方、
みたいなの、あらためて考えました。音楽ってより、なんとなく、
そとで耳に手をあてて風の音をきこう、というようなこと思ったのでした。


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Grimes、容姿がすてき、きゅん、とします。
すきすぎてライブの動画たくさんみております。
4ADからリリースしてますが、ゴシックでポップな楽曲もよいかんじ。
おしゃれですし、お顔とお声がよいです...


Grimes - Genesis


Blood Diamonds (feat. Grimes) - 'Phone Sex'

昨年の8月に12"でリリース。ふーうーうー

Grimes - Oblivion (Live at Grimey's)


うすだ

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by ouraiza | 2013-02-17 02:17 | みみずのふん(終了) | Comments(0)
2013/02/16       のむ
★新☆new☆荷★
『記録・佐藤勝』2006年初版 5250円
『私生活 加賀まりこ』立木義浩撮影 1971年初版 毎日新聞社 9800円
販売中!!!


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♡今週のシネみち♡

1)再見◎◎『その場所に女ありて』1962東宝(鈴木英夫監督 司葉子 織田政雄 宝田明 浜村純 山崎努 原知佐子 大塚道子 森光子 児玉清 西村晃 伊藤久哉)
2)再見◎1/2『河口』1961松竹(中村登監督 岡田茉莉子 山村聰 田村高広 杉浦直樹 東野英治郎)
3)◎◎『密書』1914デンマーク(ベンヤミン・クリステンセン監督主演)
4)◯『愛の歴史』1955東京映画(山本嘉次郎監督 鶴田浩二 司葉子 藤田進 市川春代 藤木悠)
5)◎1/2『大当り百発百中』1961日活(春原政久監督 小沢昭一 加藤武 松原智恵子 由利徹 南利明 武智豊子)
6)◎◎1/2『競輪上人行状記』1963日活(西村昭五郎監督 小沢昭一 南田洋子 渡辺美佐子 武智豊子 加藤武 加藤嘉)

12:銀座シネパトス 3:ユーロスペース 4:ラピュタ阿佐ヶ谷 56:新文芸坐

『その場所に女ありて』
銀座シネパトス最後の銀座特集でこれを観る、というのが名画座っ子の心意気(?)。前回は大塚道子のあまりの男コトバに閉口したが、今回は素直に、良い。コマンチ、幹事長(以上あだ名)、ハバハバ(進駐軍が戦後流行らせたコトバで「急げ」の意)などツッコミたくなる用語もたくさん。司葉子勤める広告会社の上司群が、西村晃・織田政雄・伊藤久哉。そんな会社なら働いてみてもいいと思った。特に織田政雄の話のわかる上司っぷりに惚れ惚れ(司葉子より大分小さかったけれど)。ワタシも会社の金を使い込んだ水野久美(←コマンチ)のように、織田政雄にやんわりとたしなめられたい!ちなみに織田政雄が「〜だがねぇ」と言う時の「ねぇ」が、意外にも森雅之のそれとそっくりだと気づく。浜村純もすばらし!蝶ネクタイ!
『河口』
特にどうということもない作品だけれど、岡田茉莉子の山村聰と東野英治郎との掛け合いがツボで、再見。やっぱりサイコー。二人とも、岡田茉莉子のテンポに抜群に合う素晴らしい仕事を。東野英治郎は杉浦直樹と鉢合わせした時の岡田茉莉子とのやりとりが、山村聰は最後のオークションで絵を落とす電話を岡田茉莉子としている時のやりとりがもう可笑しくてたまらない。
『密書』
ノーザンライツフェスティバルにて。柳下美恵さんの生伴奏付き。ギリギリにチケット購入したら、118番。どうせ満席だろうし、と思い切ってピアノの真後ろ2列目端での鑑賞。デンマークの少尉が主人公(監督でもある、と)、妻の不貞と大佐(?)である父親が主人公に託した軍の機密密書が絡んだ、ハラハラドキドキ危機一髪めでたし話で、面白かった。場内で何度か笑いが起きてたが、自分はハラハラしすぎてて笑えず。あれそんなにウケるとこ?上映後は柳下さんのトーク、こちらも興味深い話がいろいろ聞けて大満足。もっともっと聞きたかった。
『愛の歴史』
鶴田浩二が出てるというので、楽しみにしてたのだが。だが!いやあああ凄まじいほどの酷さ!監督は山本嘉次郎で、スゴい監督だと認識してただけに、もう心底ビックリ。のけぞりすぎて(心のなかでネ)何度椅子から落っこちそうになったことか。司葉子もデビューしたてでよく言えば初々しいとも言えるのだろうが・・・。だがそれに輪をかけて酷いのが司葉子の従姉妹役の「のぶえ」。全くこれまで見たことのない女優さんで、調べてみたところ、谷崎碧という人で、出演作はこれ一本のみ。アレじゃあさもありなんですよ。逆にこの人がこれだけの扱い(実際司葉子並みの台詞&出番の多さ)をされた経緯が気になる。誰か、只者じゃない人の娘とか、愛人とか?!藤田進も藤木悠も、好きだけど演技がうまい役者という訳じゃないし。やーマイッタ。ただし、鶴田浩二のルックスに関しては、大満足。天津敏は最後の最後に警官役で登場。こういう珍品との出会いがあるから、名画座通いはヤメラレナイ!ヘタないい映画よりよっぽど記憶に残るわい。あ、司葉子が「大丈、び☆」と言った!
『大当り百発百中』
競馬の予想が趣味の売れっ子作詞家がギャングに目を付けられて、雇う雇われないで追っかけっこのドタバタ喜劇。若い時の加藤武、佐分利信に似てるなあ。とってもカッコ良かった。自分は、男の人の手フェチ。加藤武の手、好みです。浅黒くて、節がしっかりしてて、でも意外と指は長くて爪がキレイだったりする、手。ごちそうさま。武智豊子の容貌からすると、松原智恵子は父親に似たんだね。
『競輪上人行状記』
同じ「ギャンブル映画」でありながら、『大当り百発百中』とは全くカラーが異なる作品。暗くて、重くて、みじめ。で最後は胸が震える。素晴らしい!寺の一家の暗い過去、見えない未来。それを競輪で何とかしようとする小沢昭一が哀しくも滑稽。ほんと上手いですねえ。。そして、最後10分の大説教シーン。これを観たいがために、この先何度この映画を観ることになるのだろう。形は森繁久彌などもできたろう。けれど、加藤武さんが上映後のトークでおっしゃっていたように、日本の芸能にあれだけ精通していた小沢昭一だからこそ出せた深みがある。胸震わせられつつも、合間合間でぷっと笑ってしまう。芸、だなあ。夫に先立たれ、生んだ子供も実は義父の子供、という嫂の南田洋子。最後に出てくる、後に引けない人生を競輪に賭け、で負けて毒飲んで死んでしまう渡辺美佐子。どっちの女も不幸で大好き。武智豊子本作でも強烈。ブラックばばあ。

ノムンチ
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by ouraiza | 2013-02-16 23:11 | のむのノミムメモ | Comments(2)