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2012/09/29      のむ
『収容所群島』 全6巻 ソルジェニーツィン
1975~1980年 後刷含む 新潮社文庫
7350円 販売中!!! 売切れ


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最近お近づきになれた、お花屋さんで働くYちゃん。
その日捌ききれなかったお花をお裾分けしてくださるのです。
眼福。。
いつもありがとう!!
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♡今週のシネみち♡

1)○○『男嫌い』1964東宝(木下亮監督 越路吹雪 淡路恵子 岸田今日子 横山道代 千石規子 神山繁 森雅之 坂本九 左卜全 中尾ミエ 砂塚秀夫 峰岸隆之介 内田裕也 北村和夫)
2)◎『ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ』1953米(フリッツ・ラング監督 グレン・フォード)
3)◎◎1/2『スカーレット・ストリート』1945米(フリッツ・ラング監督 エドワード・G・ロビンソン ジョーン・ベネット)

1:神保町シアター 23:シネマヴェーラ渋谷

今週も残業多だったりかんぺ発行ウィークだったりで、本数伸びズ。。

『男嫌い』
自分は、特にコメディにおいて苦手なノリのものがあって、それはどうやら川島雄三や渋谷実のものに多いのだけれど、本作も苦手なノリだった・・残念~。。特に観ていてキツかったのが横山道代と坂本九。この二人(の役)がどうにもこうにも受け付けズ・・。音楽は山本直純だったのだが、これは一体どうしたことか。ただし、四姉妹を始め、キャストが実に豪華で、淡路恵子のスタイルなど、観ていて本当にウットリ。あんな四姉妹の家で女中なぞやってみたい気もする。特に千石規子と一緒に働けるならば。千石規子といえば、本作ではお手伝いさん役で、間違いない感じだったが、少し前に観た『自由が丘夫人』(1960 佐伯幸三)という作品では、淡路恵子を始め豪華な有閑マダム仲間の一人で、あれは本当に可笑しかった。規子、大好き!

『ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ』
初フィルム・ノワール@シネマヴェーラ参戦!今回は大変に混雑しているらしいと聞いてたが、この日もやはり平日の昼間だったにも関わらず、7割は入っていたろうか。仕事とかんぺ疲れで若干ウトウト。警官の自殺事件に不信感を抱いた刑事、捜査の過程で脅し目的で妻を殺され、復讐に燃える刑事は警察を辞めて捜査続行。最後は悪者逮捕&復職でめでたしめでたしだが、仲睦まじくしていた妻が死んだ割にはそんなに悲しそうじゃなかったり、「テキトー感」がしないでもなかった。珈琲ってぶっかけられるとあんなケロイドみたいになっちゃうの??やってみようとはもちろん思わないけどさ。

『スカーレット・ストリート』
これは実に面白かった。と言いつつ、最初の方でちょっとだけウトウトしてしまったのだけど、ラストに向かって面白くなって行くにつれ、最初のウトウトが悔やまれた。もう一回観たかったなあ。。『レベッカ』に通じるものがあるような(ヒッチコックぽいというか)、と思って観ていたら、ラスト近くに『レベッカ』の冒頭で出てくる太った金持ちおばさんが出て来てビックリ!本作でもやっぱり金持ち役だった。一人の初老男性が若く美しい女性に恋をし、人生が狂っていくという内容なのだが、この若い女性に屈託がなく且つ主人公のおっさんの微笑ましいまでの愚直さのためか、途中まではそんなに絶望的ではない。ところがラスト20分くらいで事態が急転、救いようのないラストへ。ひゃー面白かったゼ!よく練られたストーリーだと思った。


フィルム・ノムール
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by ouraiza | 2012-09-29 22:52 | ノミムメモ(土曜) | Comments(0)
2012/9/27       せと
 林哲夫さんの個展が東京で。「daily-sumus」
|■■■■■■ポ・ト・フ 林哲夫作品展 油彩画・水彩画・コラージュ■■■■■■|
|■■2012年10月2日〜31日 ウイリアム・モリス珈琲&ギャラリー■■|
|■■■■■■■■東京都渋谷区渋谷1-6-4 The Neat青山2F■■■■■■■■|
|■■■開廊時間 12:30 -18:30 休廊日 日曜/月曜/第3土曜■■■|

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エイリアン(500円) ロボコップ(ゼンマイ巻き欠1000円) ゴジラ(1200円)
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by ouraiza | 2012-09-28 12:49 | Comments(0)
2012/9/26         せと
f0035084_12414190.jpg 最新の号、「名画座かんぺ」2012/10 第10号 発刊されました。今号には古書往来座の商品目録がついております。すみません。

 おもしろいと思うのです、草野球チームのチーム名というもの。ぼくが月に一度ほど参加させてもらうチームは「ホトトギスベースボールクラブ」略して「ホトトギス」。首謀者の友人内田ペッペ氏を囲み飲み会議論の結果の命名でした。こちらが負けてばかりですが対戦相手は「ハイボールズ」「わっしょい」「ピスタチオ」・・・・。そして今度、「ポークビッツ」との試合なのです。みなさまはどんな野球チーム名をお考えでしょうか。
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by ouraiza | 2012-09-27 12:44 | Comments(0)
2012/9/25     せと
 1本の電柱に、ふたつ名前があるそうだ。電力会社のものと、電話会社のものと。雑司が谷の電柱には昔の地名「亀原」やなぜか「漱石」というのもある。「雑司が谷日乗」さんの記事
 電柱とともにある毎日。ありすぎる。
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『紙のフォルム』 尾川宏 ①1976 3版 ②1976 初版 求龍堂
全2巻 ②カバー少破損、破け
12600円 販売中

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by ouraiza | 2012-09-26 00:29 | Comments(1)
2012/09/22         のむ
映画の文庫入荷いたしました!
販売中!!!
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♡今週のシネみち♡

1)無評価『恋や恋なすな恋』1962東映(内田吐夢監督 大川橋蔵 嵯峨三智子 月形龍之介)
2)◎◎『雪之丞変化』1959東映(マキノ雅弘監督 大川橋蔵 淡島千景 大川恵子 千原しのぶ 進藤英太郎 若山富三郎 片岡仁左衛門)

12とも新文芸坐

今週は、映活日が仕事で1日潰れたりかんぺ作業が始まったり、で、お粗末な結果に・・・orz

『恋や恋なすな恋』
久々の衝撃。まるで外国映画を観ているかの如く、chinpooncanpoon。一分おきにウトウトしたろうか。。終映後凹みに凹む。がしかし、嵯峨三智子が橋蔵の傷をペロペロと舐めまくるシーン、二人の濃厚なキスシーン、嵯峨三智子の拷問シーンなどはそれぞれ目をカッと見開いて堪能。あと、終盤で嵯峨三智子が口に筆をくわえて障子にサラサラと書くシーン、あれはちょっと感動だった。本作、聞くところによると、文楽の作品が元になっているらしく、そういうのを知っていればもっと楽しめたろうに、ということで、無評価。リベンジしちゃるけん!

『雪之丞変化』
こちらは打って変わって、明朗時代劇。面白かった!淡島千景の魅力が最も発揮されるタイプの作品と思われる。千景の何がいいって、あの首の振りですよ。橋蔵は、女形の雪之丞と泥棒の二役(雪之丞のえん罪で処刑された父親役も併せると三役)。『恋や恋〜』では寝たしついて行けずでイマイチよくわからなかった橋蔵の魅力が、本作ではビンビンに伝わって来た。あ、泥棒役の方が好みですもちろん。父親役の橋蔵が磔で処刑されるシーン、橋蔵ギャルズのおばさま達はあれを見て「きゃーイエスさま~~~♡」などと悶絶するんだろうか。殺陣の良し悪しなど、時代劇に疎い自分にはよくわからないけれど、橋蔵のそれ、自分は惚れ惚れ。ストーリーも、雪之丞の復讐物語に米騒動にまつわる勧善懲悪、千景と大川恵子の雪之丞に対する恋愛感情などが絡み、本当に観ていて飽きない。あ〜スカッとした。ごちそうさまでした!(マキノの面白い作品観ると「ごちそうさま!」って言いたくなる)

ノム之丞
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by ouraiza | 2012-09-23 02:48 | ノミムメモ(土曜) | Comments(0)
2012/9/22        せと
f0035084_1412978.jpg 彼岸。お彼岸。1年に2回、彼岸がある。春分の日(3/20)を真ん中にした7日間と、秋分の日(9/23)を真ん中にした7日間。死者へ、彼岸、悟りの世界へ到着してくださいと願うこと。此岸(しがん)にいる生者が、生きてるうちに彼岸を経験すること。インドや中国には無い風習なのだそうだ。雑司ヶ谷霊園に人と花が増える期間。昼と夜の長さが同じ。とのこと。そうか、同じではなかったのか。

全集内容見本 叢書パンフレット 刊行案内など
新入荷販売中!! 各100〜800円位

 解説陣が豪華だったり、年譜があったり、写真が豊富だったり、好きな作家のプロマイドにもなります。このジャンル、楽しいです。
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by ouraiza | 2012-09-22 22:51 | Comments(0)
2012/9/20         せと
 「迷い靴」を更新。公園で迷う靴。
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by ouraiza | 2012-09-22 01:57 | Comments(0)
2012/9/20      せと
 拝啓 初秋です。坂の下で振り返って手を振る夏にさよならを言ったのにしつこく手を振っていてなかなか去りません。こんにちは猫です。玉といいます。五年前、へその緒がついたまま雑司ヶ谷霊園のそばで拾われて王女として育ちました。世間には縄張り争いやカラスの攻撃など痛々しいことがたくさんあると聞きます。存じ上げませんでした。一昨年、青という金玉ぶらさげたロシア野郎と同居することになり、彼がやたら私に襲いかかり、はがい締めにされ、首を噛まれ、耳を噛まれ、つらい日々です。トイレでゆったりうんこをしようとしても、いつ青が攻めてくるかわからず、じっとしていられなくなりました。そこで、もよおした時、歩きながら、家のどこででも、うんこをすることにいたしました。このあいだ飼い主のハゲがはだしのど真ん中で私のうんこを踏み叫んでおりました。 敬具
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f0035084_2322378.jpgこんにちは青です。


竹久夢二木版画 「読書」 版元名と銘無し
作品サイズ 役120×250mm
額共 15000円 販売中
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by ouraiza | 2012-09-20 23:28 | Comments(0)
2012/9/16 みみふん うすだ
うすだです。なんてなんてうれしいのでしょう。うふふ、を、とおりこして、跳ね上がりました!
昨日、目白ブックギャラリー・ポポタムのスタッフとして新木場スタジオコーストにて行われた、山本精一画展inオルタナティヴ・トーキョー(出演/ザゼンボーイズ、平賀さち枝、渋さ知らズオーケストラ、salyu×salyu、etc.)でお仕事しているさなか、代表・瀬戸より電話。おろろ、と、仕事の確認ごとかしら、と折り返すと、
「川手直人さんが、うすださんいらっしゃいますか?、と、いらしてくださったよ。」と。
ええええ!、と。
つづけて、「新作「NEW WAVE」、取り扱わせていただくことになったよ!」、と。
ふたたび、ええええ!、と。

一瞬、なにごと!、と思いました。昨日は、南池袋ミュージックオルグさんに川手直人さんが出演されるのを知っていたのですが、仕事の都合もあり、行けず、今日は川手さんライブかあ、などと思っていたおり、この代表からの電話。ちかくまでいらっしゃるのだなあ、とは思っていたのですが、まさかご来店いただけるとは、です。わー!、わーー!、です。驚くとすこし浮くのですね、ひと。
ほんとうに驚き、そして、感謝と、うれしい気持ちがふつふつとたしかにわいてきたのでした。
もとはと言えば、何年前だったか、川手直人さんの「こまりいりまめ」(2008)を、倉敷の蟲文庫さんお店で買い、それがとてもよいので、往来座でBGMとして流していたところ、代表・瀬戸とノムミチお姉さんが気に入ってくださり、よくかけるようになったのです。その後、あたらしいアルバム「44」がでたので、それも蟲文庫さんで買わせていただき、お店でかけるようになり、みんなも気にいってくれたようで、非番の日にお店にいって、
川手さんの音源がながれている日など、ひそかにうれしい気持ちになっていたものです。
そうそう、倉敷の蟲文庫さんは、遊びにお伺いさせていただいたときや、新著がでたおりなどに、
一緒に音源を注文させていただくのがたのしみなのです。今回も、蟲文庫・田中美穂さんの新著「亀のひみつ」(WAVE出版)がでたので、そろそろ注文したいなあ、川手さんの新作もいっしょに、などと思っていたのでした。

川手さんの話にもどりますが、ある日曜の往来座、夕方出勤すると先輩ノムミチ姉さんが、「あーたがくるまでに5回聞かれたわよ、これなんですか?て」、と、言いながら、店内には川手さんの「こまりいりまめ」がその日もながれておりました。その日、わたしの夜の時間帯でもひとり、合計でその日は6人。いま思えば、ひとりずつ、「こまめいりまめ」のどこが気になったのですか?、と聞いてみたいです。普段も、ときおり聞かれることがあったので、往来座の3人で、川手さんの音源置けたらいいのにね、と話したこともあったのでした。
それが、です。本当、うれしい!

長くなりましたし、なにかいてるかわかんないような、ああ、すみません、な気持ちで、ええ、いきなりなんですけれど、川手直人さんの新作アルバム「NEW WAVE」(priblic)、当店で販売中です!ぜひ!
「こまりいりまめ」をはじめて聴いたとき、奇妙が日向でねそべっている、もしくは、無印良品のBGMがひとり歩きしだしてどこかに出かけていってしまったような、そんなこと思いました。陽気な感じなんですが、可笑しみに溢れていて、聴いていてほんのりとたのしい気分、それと、ひとり遊びのほんのりとした暗さ、ううん、なんというのか。ううーん、まったくもってうまくいえないのです。心地よい、とも違うし、たのしくないでもないのです。
ひとなつっこいでもないし、心地よい暗さ、でもないし。
これからじっくり聴くのがたのしみなのです。



川手直人さんの音楽がこちらで聴けます→http://soundcloud.com/kawatenaoto


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新作CD 川手直人「NEW WAVE」(priblic) 1000円 販売中


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お店でもよくかけている「こまりいりまめ」「44」、もおススメです。
(※当店ではいまのところ「NEW WAVE」のみの販売です)

※現在は、『music for the room』『44』『New wave』(CDR)、『こまりいりまめ』(CD)、お取り扱いしております。

うすだ

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by ouraiza | 2012-09-17 20:30 | みみずのふん(終了) | Comments(0)
2012/09/16         のむ
小沢昭一編集『季刊 藝能東西』創刊号〜終刊号まで全10冊揃
1975〜1977年 新しい芸能研究室刊 経年焼けあり
6000円 販売中!!!



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♡今週のシネみち♡

1)◎◎1/2『女の学校』1955宝塚映画(佐伯幸三監督 鶴田浩二 寿美花代 雪村いづみ 環三千世)
2)◎◎『宝石泥棒』1962大映(井上梅次監督 山本富士子 川口浩 船越英二 野添ひとみ 角梨枝子 菅原謙二)
3)◎◎1/2『ポッポー町の人々』2012(鈴木卓爾監督)
4)◎◎『新しい背広』1957東宝(筧正典監督 小林桂樹 八千草薫 久保明 岸輝子 夏川静江)
5)○○1/2『眠れる美女』1968近代映画協会(吉村公三郎監督 田村高広 香山良子 殿山泰司 中原早苗 初井言栄 北沢彪 山岡久乃)
6)◎『四十八歳の抵抗』1956大映(吉村公三郎監督 山村聰 若尾文子 杉村春子 川口浩 船越英二 雪村いづみ 村田知栄子)
7)◎1/2『百万人の大合唱』1972近代放映(須川栄三監督 酒井和歌子 若林豪 大坂志郎 岸田森 峰岸隆之介 フラワー・メグ)

14:神保町シアター 27:ラピュタ阿佐ヶ谷 3:オーディトリウム渋谷 56:シネマヴェーラ渋谷

『女の学校』
鶴田浩二がエロい理科の先生をやっているという噂を聞きつけて観に行った。なのに。こんなに泣ける映画だなんて、聞いてないヨ~。鶴田浩二を観て涎が出そうになったら、と用意したハンカチは、普通に涙で濡れた。自分は共学育ちで女学校の経験はないけれど、ちょっぴり羨ましくなった。鶴田浩二みたいな先生が理科の先生だったなら、自分も理系の道をまっしぐらだったかもしれないなどと思う。宝塚系多数ということで、随所に出てくる音楽場面や劇部分に「おー」となる。雪村いづみがピアノを弾きながらきよしこの夜を歌い出すと、すかさず5部合唱くらいに発展したりでちょっと笑った。最後が本当に泣ける。周りのオジさんたちも、鼻グズグズ、大変そうだった。

『宝石泥棒』
あ~こういうの大好き!大映の60年代の軽いタッチの現代劇。1億円の20カラットだかのダイヤモンドのネックレスを巡って、宝石泥棒たちがバトルを繰り広げる。そこに富士子と浩のロマンスが絡まって・・というストーリー。エレガントのお小夜、アトミックのデコ、カミソリジレットのケン、ジェントルマンのゴロー、みんなそれぞれ魅力的で、始まりから終わりまでずーっとニヤニヤ。こういうの観てる時、至福ーーーって思う。本当に。富士子は、着物ものもサイコーだけど、洋服もいいねえ。船越がただでさえどことなく可笑しいのに、さらにオペラ歌手並みに声を張り上げて朗々と歌うもんだから、もう可笑しくって可笑しくって。しかしあれはまさか本人なのだろうか?!角梨枝子も、色っぽいマダム役で、ハマり役。カラダはって湖に落っこちた時は、こころの中で拍手喝采!そして忘れてはならんのが、菅原謙二。これまでは、嫌いじゃないんだけどもうちょっと何かこう、、みたいな中途半端な印象だったのだが、本作の謙二は当たり役。間が抜けてるようで、チャーミングで、皆に泥棒じゃないかと怪しまれてたのに、その正体は。。。俄然好き寄りになった。エンディングも「終」の字が出る瞬間までサイコーでした。余韻でまたニヤニヤ。

『ポッポー町の人々』
何と古書往来座で一部ロケ・・!のみならず、わめぞの皆が常日頃、多大にお世話になっているキク薬局も!!というかそもそも、舞台が雑司ヶ谷なのである!!!本作、観た人の評価がものすごく高く、観る前から期待で胸膨らませて臨んだ。そして、見事に、期待通り。いや、期待以上かな。登場人物のぎこちな~い不器用~な感じがクスクスと笑えて微笑ましく。個人的にお気に入りだったのは、「セックスととんかつのアンケート」をとって回る男性。いいわあ。都電荒川線が重要な役割を担ってて、その傍らで黒澤明の『どですかでん』の六ちゃん的役割の男性が「がしゃんがしゃん、がしゃんがしゃん、ぽっぽー!!!」とやっている。とにかくひとクセもふたクセもあるポッポー町の人々が何となく集まってグダグダな感じで「朧月夜」(あの音の外し方は計算の上だったのだろうか??)を奏でながら気がつくと皆がデモに溶け込んでいて、グダグダだった何かが一つの何かに昇華した瞬間の監督の「カット」。痺れました。行進中、登場人物の女の子の福島から来た伯母さんが涙を拭くシーンが一瞬あって、胸がキュウ、とした。観終わった後、しばらくは余韻で立ち上がりたくなかったほど。店のロケシーンでは、結構どっぷり店内の様子が映っていて、嬉しくて胸がいっぱいに。でも正直言うと、細部が気になってソワソワと落ち着かなかった気持ちも、ある。どうか、再びどこかのスクリーンでこの作品を観る機会がありますように。雑司ヶ谷在住ではなく働いているだけの自分でさえこれだけ嬉しかったのだから、住んでる人々にとっては特別な作品になるだろう。町の人々が集って鑑賞できるような、そんな機会があったらいいのに、と心から思う。あとインコね、インコ!

『新しい背広』
自分が観た前日に、フィルムが4回切れたと聞いていたので、中断覚悟で行き(それでも観る価値がありそうな評判の良さだったので)上映中も映画に集中しつつも「頑張れー、頑張れー、フィルム頑張れー」と唱えていたのが、何と、前日のトラブル後の技師さんの努力により、フィルム切れず!もちろん途中コマは飛んだりはしていたが。本作は58分という短かい作品で、千葉泰樹の『下町(ダウンタウン)』と同じ「ダイヤモンドシリーズ」と呼ばれる作品とのこと。『下町』もそうだったが、たとえ1時間ない作品であっても、良い作品ならば心から満足できるし、下手にグダグダと長い大作観るより断然気分もよろしい。小林桂樹、本当に大好き。この人の醸し出す安心感はタダ事ではねぇですよ。桂樹みたいな兄ちゃんもほしいし、旦那さんもほしい。劇中の桂樹は、30歳(!)で170センチですってさ。そして八千草薫の可憐さは一体どうしてくれようか!それに比べて岸輝子のオバさん度の高さ!大好き。一緒ににわとり追っかけたくなる。桂樹と久保明の兄弟愛も美しいし、桂樹と薫の関係性も美しいし、いやぁ、いいもの見せて頂きました。通りで子供たちが「ホッピング」でピョンピョン跳ねてるシーンがでてきて、懐かしかった!昭和30年代前半にすでにホッピングってあったのねえ。

『眠れる美女』
妙ちくりん映画。原作(川端康成)は読んだことがなく、比べてみたい気もする。田村高広が老け役。はいいのだけど、老人が口から漏らすいろんなため息みたいな雑音を、出しすぎてて、ちょっと耳障りだった。一緒に観た二人の友人ともツッコミまくり。山岡久乃が田村高広の妻役で、結婚当初の若い姿(実年齢は42)を見た時は何だか居たたまれないような気分に・・。多分、時間が経ったら細かい所を忘れそうな、そんな一本。美女が眠る部屋の外に置かれた尿瓶だけは覚えてそう。

『四十八歳の抵抗』
以前友人から船越英二のトンデモ写真がメールで送られてきたことがあり、訊いたら、本作での船越とのことで、楽しみだった。そのシーンはほんの一瞬だったが、それでも観れて嬉しかった、フナコシデビル!四十八歳の主人公がフナコシデビルに導かれて誘惑に負けそうになるが、最後は「普段の生活」に安らぎを見いだす、みたいな。杉村春子、いつも通りの好演。しかしこの人も損だよなぁ。レベルが高すぎて、好演だけじゃ物足りない気になっちまうんだから。。若尾ちゃんは山村聰の娘役、でその恋人役の川口浩が生意気でむかついたったらもう!!ちろっと若尾ちゃんとフランス語で会話するシーンがあって、自分は全くフランス語喋れないけれど、下手だ、というのだけはわかった。雪村いづみが、珍しくバーのホステスで山村聰に無理矢理押し倒される役。「堪忍して!」(←『眠れる美女』にも同じ台詞が。新藤節?)で事なきを得ましたがー。あと山村聰が冒頭で本屋(古本だったのか新刊だったのはわからなかったが)に寄って世界文学全集の端本の『ファウスト』を買うのだが、あのシリーズ、普通に今当店外の特価本コーナーに、ある。ああいう瞬間がとても嬉しい。あの頃の映画で使われている小道具を日々扱いながら働いているというのが。

『百万人の大合唱』
暴力団が幅を利かせる福島の郡山市で、市民が一体となって合唱音楽祭を開き、暴力を退けるという映画。泣けた。というのにはちょっと訳が。本作で皆が歌うのが「ふるさと」、先週末に女性シンガーソングライターのNUU(ぬう)というアーティストのライブを聴いたのだが、観客も一緒に歌ったのが「ふるさと」で、そのときNUUさんが、「福島の方たちは、この曲をどんな気持ちで歌うのでしょう」と仰ってて、何とも言えない気持ちになったばかりで。他にも峰岸隆之介の思わぬ展開に驚いたり、ホンモノの山本直純に度肝を抜かれたり(漫画みたいな風貌!)、大坂志郎の訛りの完璧さなど、楽しめる要素がたくさん。当時の池袋東口の駅前広場の様子も見れて、おっ!と思った。冒頭では吉田拓郎のライブ映像も。合唱のテーマ曲がまた耳に残る曲で、観終わった後は、一緒に観た友人たちとひとしきり盛り上がった。う〜たお♪あ、そうそう、フラワー・メグさんと大坂志郎の娘役だった女優さんが観にいらしていて、いい思い出になった。


フラワー・ノム
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by ouraiza | 2012-09-16 02:39 | ノミムメモ(土曜) | Comments(0)